V・マドンナ大戦争
劇場公開日:1985年7月13日
解説
生徒会長が雇った七人のマドンナ軍団が、高校番長連合と闘う姿を描く。脚本は野沢尚の第9回城戸賞入選作品。監督は「ニャンニャン娘」の中村幻児、撮影は「聖女伝説」の長沼六男がそれぞれ担当。
1985年製作/107分/日本
配給:松竹富士
劇場公開日:1985年7月13日
ストーリー
希望ケ丘高校は半年に一度、生徒会運営費300万円を略奪に来る柳生高校番長連合(柳生軍団)に悩まされていた。折しも定例生徒総会が行なわれたが、軟弱で無策の生徒会長、広岡英は言いたい放題にののしられ、馬鹿にされている。英の妹、里未の提案で用心棒を雇うことになった。だが、彼女が紹介したのは女性で阿川冴香というモトクロス・ライダーだった。用心棒は冴香を入れて七人。報酬は一人当り2万円で、あとの六人の人選は冴香が行なうという。スタント・ウーマンの鹿島淳子(ジャック)花火屋の娘で火薬に詳しい箕輪巴(ゴゼン)女子プロの覆面ヒール森加奈子(カクダン)スケバンの寺尾マキ(カミソリ・マキ)情報収集の若原小町(コマチ)らが続々と集められた。そして、七人目はパソコン・マニアの里未である。冴香は視聴覚教室にパソコンを導入、里未に監視システムのプロミングを命じた。道場ではジャックとカクダンを運動部の男子生徒の戦闘訓練に当らせた。遂に戦いの時が来た。四天王を先頭にバイク50台、総勢一〇〇人の柳生軍団が姿を現わし校庭に乗り込んで来た。ゴゼンの仕掛けたセメント爆弾が破裂し、マドンナ軍団優勢で柳生主力部隊はパニックに陥り引き上げて行った。勝利の歓声をあげる生徒たち。しかし、冴香だけはビデオモニターに映った敗走する柳生軍団の中に、残虐・非道の権化・豹の目を見つけ、勝利に酔うことはできなかった。やがて、柳生軍団の逆襲が始まり、マドンナ軍団七人のうち、コマチ、ゴゼン、カクダン、ジャックが重傷を負い、マキが行方不明となった。冴香は屈辱感を胸に、英に託された生徒会費300万円を持って柳生のアジトに向かった。豹の目は300万円で人質は帰すが、柳生軍団に歯向かった償いはさせると告げる。アジトでの闘いの後、冴香はマキを救出するが、柳生軍団の主力は希望ケ丘高校に向かっていた。そして、凄絶な闘いの末、マドンナ軍団は勝利を治めた。授業終了のベルと共に英は眼を醒ました。すべては彼の見た夢であった。