ひとり旅
劇場公開日:1962年6月24日
解説
「惜別の歌」の山崎巌と「太陽のように明るく」の中西隆三が共同でシナリオを執筆、「大氷原」の斎藤武市が監督したアクションもの。撮影もコンビの高村倉太郎。
1962年製作/85分/日本
配給:日活
劇場公開日:1962年6月24日
ストーリー
悪党どもが密輸取引きをするたびに、その現場に現われては現ナマを奪う悪党の上を行く一人の男があった。人呼んで“悪党税のジョー”である。ここはある港町の倉庫街。太陽興業社長高堂、新興社長の鬼島が取引きを始めた時、ジョーが現われた。だが、悪党どもは網を張って待っていた。ジョーとサブは弾丸の雨をくって車もろ共海に沈められた。それから鬼島と高堂の縄張り争いがつづいた。鬼島は利根銃砲店の一人娘典子に惚れている。典子は週刊誌のキャメラマンとして活躍していて自分の店も持っていた。高堂はこれを知って典子の店に厭がらせをしていた。だが、二人とも喧嘩をやっていられなくなった。ジョーから取引き現場の写真を送ってきたからだ。二人のボスは呆然となった。ジョーの愛人美佐は涙を流して喜んだが、女の敏感さで前のジョーと違うことを感じとっていた。そんなところに神戸の麻薬王朴栄昌が高堂に麻薬取引きを申し出てきた。深夜の球場での取引き。厳重な警戒をくぐってジョーが現われ現ナマを奪うや風のように立去った。鬼島の用心棒芝田は、寝返って高堂の用心棒になった。高堂はこれを機に一挙に鬼島を潰そうと鬼島を小島に呼び出した。だが、寝返ったはずの芝田からの通報で鬼島は高堂の裏をかいた。そんなこととは知らない高堂一味は全滅した。喜ぶ鬼島、朴の前に東京の大ボス小西以下屈強の子分を案内して芝田が現われた。高堂、鬼島を潰してこの町の組織を乗っとるのが、小西組芝田の役割だったのだ。そこには、ジョーも現われた。ジョーとは双児の弟だと名乗るジョーの拳銃に、小西一味は追いつめられていった。