博徒対テキ屋
劇場公開日:1964年12月24日
解説
「監獄博徒」でコンビの小沢茂弘と村尾昭が共同でシナリオを執筆、小沢茂弘が監督した博徒もの。撮影は「間諜」の古谷伸。
1964年製作/91分/日本
配給:東映
劇場公開日:1964年12月24日
ストーリー
昭和四年、浅草にデパート進出を計る資本家と伝統的な露店業を生活の糧とするテキ屋との間には一触即発の不隠な空気が流れていた。菊家一家の四代目、貴島政吉には竜太郎と勝男という二人の息子があった。長男の竜太郎は五年前、自分が母親の密通から出来た不義の子だということを、叔父御にあたる真の父親から聞かされ、その叔父御を殺して菊家一家からとびだした。そして今では博徒となって国分一家の代貸を務めていた。が、ある日竜太郎は菊家一家を目の仇きに狙うテキ屋、滝岡と彼とグルになった上州馬賊小松らといざこざを起し留置場へ入った。そんな竜太郎を、貰い下げにきた菊家一家の水野は、勝男が政吉と口論して家をとび出したことを告げた。竜太郎は、そんな勝男に、かつて誰にも話したことのない自分の出生の秘密を打ち明けて説得した。そんなとき、菊家一家のニワ場に小松一派がインネンをつけてきた。しかし、一分のすきも与えぬ堂々とした政吉の態度に、さしもの小松も引き下がらざる得なかった。こうしたテキ屋同志の内紛をよそに杉屋デパートと大島社長は仁侠肌の博徒国分辰之助の協力を得て建設計画を着々と進めていた。資本家の圧力と度重なる馬賊の嫌がらせに菊家一家のニワ場からは、店をたたむものも現れはじめた。勝男は直接大島社長に談判した、意外にも、転業者への助成金十万円は、すでに滝岡に支払われていた。さらに数日後、政吉が小松の凶刃に襲われた。浅草に生れ、浅草を愛する男竜太郎の怒りは爆発した。竜太郎は単身滝岡一家に殴りこみ、すて身で滝岡に突っこみ差しちがえて、自らも死んでいった。
スタッフ・キャスト
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貴島竜太郎鶴田浩二
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貴島勝男松方弘樹
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水野輝次大木実
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夢子島倉千代子
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お咲富司純子
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滝岡近衛十四郎
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清川松男八名信夫
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小松玄三天津敏
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三谷鉄次山本麟一
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安井の繁楠本健二
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デコ政小田部通麿
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角助平沢彰
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やさぐれの健砂塚秀夫
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ハイダシの金坊佐藤晟也
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カミナリの清公潮健児
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市原吾一茶川一郎
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お絹宗方奈美
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村上飯沼慧
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大島内田朝雄
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国分辰之助加藤嘉
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ふみ佐藤綾子
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中西栄作植村謙二郎
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ダイ吉中田ダイマル
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ラケ蔵中田ラケット
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高島象元鳳啓助
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小西多助蓑和田良太
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谷川由松田中春男
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野田益男有川正治
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笹島毛利清二
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伊東高並功
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島村佐藤洋
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黒木汐路章
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日垣兼五郎阿部九洲男
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秋山警部補丹波哲郎
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貴島政吉片岡千恵蔵