野良猫ロック 暴走集団'71

劇場公開日:

解説

新宿をネグラにする、自由気ままなフーテンが捲き起こすグループ・アクション。“野良猫ロック”シリーズ第五作。脚本は「新宿アウトロー ぶっ飛ばせ」の永原秀一と「やくざ番外地」の浅井達也。監督は「新宿アウトロー ぶっ飛ばせ」の藤田敏八。撮影も同作の萩原憲治がそれぞれ担当。

1971年製作/87分/日本
原題または英題:Beat '71
配給:ダイニチ映配
劇場公開日:1971年1月3日

ストーリー

新宿のある公園の芝生に、寝袋で眠るユーモラスな集団があった。この集団はピラニアをリーダー格に、レモン、シンコ、振り子、隆明、マッポなどがメンバーの、新宿をさすらう陽気で奇抜なフーテンたちだった。振り子と隆明が、早起きしてじゃれあっているところへ、真っ黒なミリタリールックに身をかためた黒い親衛隊ブラックSSの5人組が突然現われた。このブラックSSは、地方の町のボスで隆明の父親でもある荒木義太郎が、家出をした隆明を連れ戻すために差し向けたものだった。抵抗した隆明は、はずみでSSの一人を刺し殺したが強引に連れていかれてしまった。振り子は隆明を庇うため殺人の罪を被り、鑑別所に入れられてしまったが、隆明会いたさに仲間と脱走し、隆明のいる町へと向った。一方、ピラニアたちも振り子を守るため、町へと出発した。町へたどり着いた振り子は、SSに捕えられ、荒木邸の地下室に閉じこめられてしまった。これを嗅ぎつけたピラニアたちは、振り子を救い出すために、町外れの無人別荘にアジトを構えた。しかし、荒木を始めとする町の住人たちが、異様なフーテン集団を見逃すはずがなく、一体となってピラニアたちを攻撃し始めた。隆明も一旦は父親の荒療治に変心したものの、振り子への愛が再び甦り、振り子と共に荒木邸を脱出し、ピラニアたちが立て籠もる荒れ果てた鉱山へと向った。やがて、町ぐるみの荒木対ピラニアたちの壮烈な銃撃戦が始まる。降服しようとした隆明は総統に射殺され、駆け寄った振り子もまた、銃弾に倒れた。ダイナマイトを手にしたピラニアが総統に抱きつき、自爆、荒木もそれに巻き込まれて死んだ。生き残ったフーテンたちはダイナマイトを投げつけ町の住人を追い払う。やがて、鉱山は静寂さを取り戻した。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0暴走集団

2021年4月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

暴走集団と銘打った割には、シリーズの中で最も暴走の印象が薄い。
まさかあのタンデム自転車が暴走集団?
ストーリー自体は目が離せない展開で楽しめた。
梶芽衣子より原田芳雄が主演かな。

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まこべえ

2.5☆☆☆ ※ 鑑賞直後のメモから 人を殺してしまった、新宿を根城とし...

2020年1月1日
iPhoneアプリから投稿

☆☆☆

※ 鑑賞直後のメモから

人を殺してしまった、新宿を根城としているヒッピー族男に、チイチイこと地井武男。
その彼女の梶芽衣子は、身代わりとして刑務所へ。
ヒッピー族の仲間には原田芳雄。
最初に殺される男は安岡力也だろうか?ほんのちょっとだけしか映らなかったから真相は未確認。

タイトルに《暴走集団》と入っている割には、僅かに4人だけ…ってゆうのが実にショボい。
序盤で梶芽衣子を監禁させたヒッピー軍団だったが。終盤では地井武男を逆に監禁。
ひょっとしてこの映画、名作西部劇の『リオブラボー』をリスペクトしているのか?と、思いながら観ていたのだが。どうやらそこまででもなかった様だ…。
但し舞台設定自体は完全に西部劇で。『リオブラボー』宜しく、ご丁寧にダイナマイトまで登場する。
バイクのエンジン音が、馬のいななきになったって♬いいじゃないか!♬いいじゃないか!と思いつつ。

一瞬映るコカコーラの瓶入り自動販売機がとても懐かしかったなあ〜。

2010年9月2日 銀座シネパトス2

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松井の天井直撃ホームラン

3.5今回の見所は原田芳雄

2017年11月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

野良猫ロックシリーズは繋がりはなく1作ごとの完結作品。これは2作目に続いて藤田敏八が監督した第5作。
1970年の新宿を舞台にするのかと思いきや、さにあらず。フーテン軍団 vs 田舎町という図式に。

梶芽衣子が目当てだったがちょっと損な役回り。いつもの藤竜也と地井武男に加えて原田芳雄が新加入。ムンムンするワイルドな匂いを振りまいております。
後半は劇画を実写化したような荒唐無稽なふっきれた展開が気持ちイイ。途中モップスが唐突に出てきて演奏するけど(特に鈴木ヒロミツが格好イイのよ)このラストに繋がるとは!

ふざけんな!という怒りを(実際に)爆発させ同時にやるせない感じが漂うという70年代テイスト映画でした。

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散歩男