熱帯楽園倶楽部
劇場公開日:1994年9月17日
解説
タイ・バンコクを舞台に、会社勤めに嫌気がさした女性添乗員が、詐欺師に仲間入りして巻き起こす騒動を描くコメディ。監督は滝田洋二郎、原案・脚本は一色伸幸という93年の「僕らはみんな生きている」に続く東南アジアを舞台にしたコンビ作で、「おこげ」の清水美砂が主演。撮影も「僕らはみんな生きている」の浜田毅が担当。
1994年製作/104分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1994年9月17日
ストーリー
旅行会社の添乗員・紺野みすずは15人のツアー客を引き連れてバンコクに向かうが、そこで日本人青年・飛田林始と、日本人とタイのハーフでカフェのオーナー・ジョイに出会う。彼らは日本人観光客相手のささやかな詐欺を楽しんでおり、みすずも騙されるが、あまりの見事さとしたたかさに逆に憧れを感じてしまう。ホテルのミスが元で全員のパスポートを失くしてしまい、会社から怒鳴り飛ばされた彼女は、後から発見されたパスポートを手にして飛田林とジョイの仲間入りをすることに。みすずにいいところを見せようと思った飛田林は、ジョイの反対にもかかわらず日本のヤクザに拳銃密売の詐欺を持ちかける。ジョイの助けもあって計画は成功し、まんまと300万円を手に入れた3人は超高級リゾートへ大名旅行を楽しむ。みすずは飛田林の気持ちを知りながらもジョイに惹かれ、ジョイと一夜を共にした。バンコクへ戻ってきた3人を待っていたのは、壊されたジョイのカフェと騙され激怒したヤクザ森と所だった。ジョイは2人を日本に帰らせ単身ヤクザに挑もうとする。だがみすずの発案によるニセ警察署作戦が見事に成功し、彼らはこの難局を乗り切った。しかし、もう昔の3人の共同生活に戻れないと気づいたみすずは、別れを決意し、1人タイを旅立つのだった。