にせ刑事
劇場公開日:1967年4月29日
解説
「兵隊やくざ 俺にまかせろ」の高岩肇がシナリオを執筆し、「白い巨塔」の山本薩夫が監督した社会派喜劇。撮影は「女の賭場」の小林節雄。
1967年製作/92分/日本
原題または英題:The Bogus Policeman
配給:大映
劇場公開日:1967年4月29日
ストーリー
下町で何代か続いた魚屋魚辰の伜、千田寅松は生一本の性格に加えて人一倍強い正義感の持主だった。子供の時からの夢であった刑事になれて数カ月のところで、彼は拳銃を紛失してしまった。それを拾ったチンピラが恐喝を働いたことから、寅松はせっかくの刑事をクビになった。これまで家業に精を出さない息子に業を煮やしていた父辰造はこのことをかえって喜んだ。だが寅松はいっこうに家業に身をいれる風もなく、相変らず街に出ては、チンピラと渡り合って正義感を発散させていた。ある日国電のホームで若い女性がグレン隊に囲まれて困っているのを見た寅松は例によって飛び出していった。彼が悪漢をはね飛ばしたはずみで、女性はちょうどホームに入ってきた電車に触れ怪我をしてしまった。彼女は山口美恵子といって幼稚園の保母をしていた。美恵子の入院中に教え子の隆が誘拐されるという事件が起った。責任を感じた寅松は、警察の動きとは別に、刑事生活のカンを活かし独自で犯人を探し出そうと決意した。数日が経って、某銀行の支店長代理である隆の父川上三郎の所に電話がかかってきた。川上がさる土建会社に五億円の不正融資をしている事実をつかんでいる犯人側は、隆の身代金を五億円とふっかけてきた。狼狽した川上は子供の生命か、銀行の名誉かと悩んだ。一方寅松は偶然、街のタクシー乗場で、いつか駅のホームで乱暴をした男、吉沢に出っくわした。ふと寅松が吉沢のポケットに目をやると、手がかりの一つである隆の愛読書「大魔神」がのぞいていた。勇みたった寅松の大奮闘の甲斐あって、ついに犯人の居どころはあばかれ、隆も救出された。この事件は融資を受けていた土建会社のライバル会社が、吉沢らを手先に使って仕組んだものだと判明した。“ニセ刑事”寅松のあっぱれな快挙をマスコミは華々しく報道し、寅松は一躍、街の英雄になった。
スタッフ・キャスト
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千田寅松勝新太郎
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千田辰蔵加東大介
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千田酉子吉村実子
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山口美恵子姿美千子
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小川雪江仁木多鶴子
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鶴見留次郎伊藤雄之助
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岸鉄郎山本學
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川上三郎大坂志郎
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川上富子木村俊恵
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川上隆出川純
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梶源太郎北城寿太郎
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村木小山内淳
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小沼工藤堅太郎
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吉沢水島直哉
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大庭高見国一
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北島大川修
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駅助役丸山修
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警察署長見明凡太朗
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主任警部夏木章
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刑事A杉森麟
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刑事B喜多大八
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刑事C佐伯勇
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所轄署署長中条静夫
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高木警部北原義郎
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泊巡査杉田康
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巡査山根圭一郎
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看護婦池上綾子
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病院会計係赤沢未知子
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下宿の小母さん岡崎夏子
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信夫の母目黒幸子
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テレビ局員武江義雄
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別のテレビ局員松山新一
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アナウンサー森矢雄二
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新聞記者A石黒三郎
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新聞記者B河島尚真
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新聞記者C佐山真次
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新聞記者D木島進介
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魚屋組合役員A遠藤哲平
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魚屋組合役員B隅田一男
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ルリ子滝瑛子
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結婚式の世話役南方伸夫
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溺れる子の母耕田久鯉子
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タクシーを待つ老人河原侃二
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パトロールの警官A原田該
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パトロールの警官B岡郁二
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通行人竹内哲郎
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男A小杉光史
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男B石田俊介
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ミルクプラントのおばさん村田扶実子
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西門徳三郎高村栄一
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タクシー運転手中原健
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電気屋井上大吾
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チンピラ矢部三角八郎
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デパートの客三島愛子