なつかしい風来坊

劇場公開日:

解説

「おはなはん」で脚色に参加した山田洋次と、森崎東がシナリオを執筆、山田洋次が監督した人情喜劇。撮影は「男の顔は履歴書」の高羽哲夫。

1966年製作/90分/日本
原題:The Lovable Tramp
配給:松竹
劇場公開日:1966年11月12日

ストーリー

衛生局防疫課の課長早乙女良吉と、土方の源五郎と知り合ったのは酒が取り持ったのである。同僚の送別会でしたたかに酔った良吉が、茅ケ崎の駅でタクシーを待つ間、屋台のオデン屋で一杯やっているうち、隣に座った源五郎とすっかり意気投合、あげくには家に泊めてしまったのだ。妻の絹子、娘の房子は土方の源五郎を気味わるがり、翌朝、源五郎を追い返してしまった。だが、源五郎は茅ケ崎海岸で道路工事をやっているため、ちょくちょく良吉の家にやって来た。良吉の家の前をローラ車に乗ってやってきて道路直しをしたり、押売りを追っばらったり、今ではすっかり良吉の家庭に入りこんでいた。或る日、良吉の息子の学に、土産だといって純血種の洋犬を連れて来た。知り合いの犬殺しに頼んで、保健所から薬殺寸前の犬を連れて来たのだった。学は大喜びだったが、この犬には引取人が現われた。伊達財閥で名高い伊達家の飼犬だったのだ。これが縁で房子と伊達家の長男一郎とが恋人同士になった。秋も近づいた頃、源五郎はこんど、身投娘を良吉の家にかつぎこんできた。娘は愛子といい、自殺する程の境遇ながら、性格の明るい控えめないい子だった。愛子は良吉の家にお手伝いさんとして、働くことになった。それからというもの源五郎は足繁く、良吉の家に来るようになった。どうやら愛子に惚れたらしいと睨んだ良吉は、愛子と源五郎を映画に出してやるのだった。その帰り、源五郎が愛子の手を握ろうとし、びっくりした愛子が道路下に落ちこみ、泥んこになったことからおかしくなった。絹子は、源五郎が乱暴したのではないかと言い、愛子は沈黙を守り源五郎は失踪した。暫くして愛子も良吉の家を出ていった。それから一年が過ぎた或る日、汽車の中で良吉はばったりと源五郎と逢った。そこには生れたばかりの赤ん坊を抱いた愛子の姿があった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0山田洋次すげぇ

2014年10月12日
iPhoneアプリから投稿

楽しい

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oyamadashokiti
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