19ナインティーン(1987)

劇場公開日:

解説

1998年の東京を舞台に、バンパイア・ハンティングに派遣された3人の19歳のタイムパトローラーの活躍を描く。脚本は作詞家の康珍化、監督は「トラブルマン 笑うと殺すゾ」の山下賢章、撮影は「カリブ・愛のシンフォニー」の岸本正広がそれぞれ担当。

1987年製作/95分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1987年8月1日

ストーリー

1998年の東京、少女ミヤコは彼氏のターボとのデート中、ひとりの妙な若者と出会った。ダボダボのフード付コートをまとった彼は、何を訊ねても訳の分からないことを口走る。ミヤコは弟ヨリトモと留守番をしている自宅に連れ帰るが翌朝、同じような身なりをした若者は3人に増えていた。それぞれイースト、ウエスト、サウスと名乗った彼らは、明日の夜までいさせてくれと頼む。その後、ペットの鸚鵡が突然死んだり、枯れ枝や枯れ葉が空に向かってドームをなすなど怪現象が起き始めた。イーストたちは平世紀の未来から時空を越えてやって来たタイムパトローラーであると告白する。西暦255。年に新惑星が発見され、探査隊が送られたがその惑星の生命体に同化されバンパイアに生まれ変わってしまった。すべての生命体からエネルギーを吸収し、それを破壊エネルギーに変えて放出する怪物。地球軍はその星を核爆破したが19体の怪物は脱出し、過去に逃亡した。軍はその怪物を吸皿鬼伝説にならってカミーラと呼び、カミーラのハンティングのためにタイムパトローラーが送り込まれたのだ。3人が追っているのは最後の生き残り“19”。“19”のかつての名はソフィアといい,3人のスクールメイトであり,イーストのガールフレンドだった。彼女は卒業後、探査隊の仕事につき問題の惑星でカミーラと化したのだった。現在“19”はl998年の東京にいる。彼女を殺すならイーストの手でと3人は誓い合っていた。だが、もうひとり“19”を狙う冷徹なハンター、ゼブラがいる。ミヤコたちはイーストたちを脱出させた。家にひとり残されたミヤコの前に少女が現われ、「遠い過去のおばぁちゃん」と語りかけた。少女は“19”だった。そこにゼブラが“19”を追ってやって来るが、“19”はミヤコをかばい、ゼブラからの攻撃をかわして逃げ去った。“19”は核が隠されているアオヤマへ向かい、核爆発によって自らの命を絶とうとする。核爆発が起これぱ地球は壊滅してしまう。3人はアオヤマに急ぎ、ゼブラも“19”のあとを追う。アオヤマではまず、ゼブラが“19”に倒される。そして凄絶な戦いの末に“19”はイーストの手によって倒された。旧友を葬るという悲しみを乗り越えて、3人は再び時空を越えて……。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

1.0ハリウッド映画に、なりきれなかった…

2024年8月14日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

寝られる

少年隊が主演の映画…しかし、少年隊自体が既に少年の年齢でなかったので 19歳という「子供でも大人でもない時」という位置づけがミソ… かつては、ミュージックビデオ(MV)、今で言う歌のPVというのは、よほどヒット 可能性大の大物ミュージシャンの者でしか作られなかったが、1980年代の中盤に VHSビデオテープが再生できるデッキが広く行きわたるようになってから、 MVは多く作られた。 その当時のMVというのはハリウッド映画的な作り方であった。 逆に、当時の日本映画は旧態依然の古い映像と音楽作りで、むしろMVの 方が映画的であった… それで、この作品は多くのミュージシャンから楽曲を提供してもらい、MV的な 映画とした。 つまり、本来の映画がMVに似せて作るのが映画的という、パラドックスが… 当時の伝説的バンド「BOOWY」の曲も使用している事から、完全に若者に 迎合した作りである。 この作品、近未来物でハリウッド映画っぽく作っているのだが、完全に制作費と 技術力不足で、ハリウッド映画に追いついていない… ラスボスは、人間そっくりのロボットなのだが、ハリウッド映画で同様の物を 作るのならば、人間の内部は骸骨の骨格だがら、骸骨型ロボットが、一番 リアリティーがあるとした作品、それが「ターミネーター」だ。 あれは人間そっくりのロボットを作る上での骸骨型ロボットを、大人が真剣に 作っている… 対し、この作品の最後に出る骸骨ロボットは、完全にオモチャ的な作りで、 とても人間の中身に、それが入っているリアリティーが無い… つまり、制作費も技術者も追いついていない… この1980年代中盤から、日本の実写映画の「ガッカリ時代」が、始まるので ある…

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