ドリフターズですよ! 冒険・冒険また冒険
劇場公開日:1968年9月21日
解説
「年ごろ」の松木ひろしが脚本を執筆し、「ドリフターズですよ! 前進前進また前進」の和田嘉訓が監督した喜劇。撮影は「クレージーの怪盗ジバコ」を担当した内海正治。
1968年製作/84分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1968年9月21日
ストーリー
ある日、全学連マルカク派の学生たちが、バリケードを突破し、たちまち校舎を占拠した。そこへ、浪人のメガネが駈け込んできた。彼は“半学連浪人派”と称し、マルカク派の応援に来たのである。ちょうどその時、リヤカーに角材を満載したチョロが、ひと儲けを企んで現われた。角材はみるみるうちに売りきれたが、そこへ機動隊が到着。学生たちは、公務執行妨害で次々に逮捕されてしまった。その中には、メガネとチョロ、それに大学病院建設の工事作業員をしているブウとチュウもいた。二人は土建会社マルカク組のヘルメットをかぶっていたために、逮捕されてしまったのだ。一方、マルカク組の現場監督アンテナは、顔が似ていたばっかりに、“マルカク派委員長”として逮捕されてしまった。五人は間もなく釈放されたが、アンテナのもてようは大スターなみ。すぐマスコミ陣や女子学生に取り囲まれた。世は、自己PR時代。名前を売りたい四人は、早速オブジェ公園でボディペインティングをはじめた。だが、人気が出るどころか、警官に追いかけられる始末。途中、四人はアングラ演劇に夢中のおサチとピン子にめぐりあい、道路下の劇団ボイラー座に入った。ところがその第一回公演はマンホールの蒸気パイプが爆発して流れてしまった。ふたたび振り出しに戻った四人組は、駅前で偽委員長がバレ、会社をクビになったアンテナに出会った。さてようやく揃った五人は、大気球で太平洋を横断しようと話し合った。ミニ気球によるテストも上々、そしてチョロは、公園で知り合った美人リズを仲間に加えた。そんな折、宗月五郎と名乗る大スポンサーが現われた。ところが彼は、リズを情婦にしている暴力団の親分で、五億円の金塊密輸を、たくらんでいたのだった。出発の日がきた。宗月はゴンドラに金塊を積みこもうとしたが失敗し、捕えられてしまった。そんな中を一行は意気揚々とゴンドラ旅行に出かけていった。