天保六花撰 地獄の花道

劇場公開日:

解説

子母沢寛の「すっ飛び駕」を「あらくれ大名」の鈴木兵吾が脚色し「弥太郎笠(1960)」のマキノ雅弘が監督した娯楽時代劇。撮影も「弥太郎笠(1960)」の三木滋人。

1960年製作/102分/日本
配給:東映
劇場公開日:1960年5月3日

ストーリー

練塀小路の河内山宗俊は偶然、武士たちに追われる元松江藩士金子市之丞を救った。河内山の兄弟分・森田屋清蔵は吉原のオイラン三千歳が幼いとき松江で別れた妹らしいと、身元を調べていた。三千歳には御家人あがりの直次郎というヒモがついていた。彼には河内山の息がかかってい、女くどきとゆすりが得手の悪党だった。河内山の家には、薬屋の娘お春がいた。太物問屋の伜吉十郎の魔手から救ってやったのだ。河内山には舟ぎんの女将おぎんが惚れこんでいた。--市之丞は公金横領の罪を着せられ殺された父の仇・家老北村大膳を狙っていた。河内山は助力を承知した。吉原で彼を三千歳に会わせた。添わせるつもりだったのだが。その帰途、彼を大膳一味が襲撃した。情報を売ったのは直次郎だった。河内山が救った。松江からの知らせで、三千歳が実妹であると森田屋は知った。が、抜荷買いがバれ、妹の身請を河内山に頼んで姿を消した。河内山は三千歳を舟ぎんに預けた。按摩の丈賀とのケンカで殺されかけた直次郎を救って、供に仕立て、寛永寺の使僧に化け、松江藩邸に乗りこんだ。藩主と会い、市之丞の無実をはらし、大膳の愚行をあばく、この大芝居は成功した。大膳は大金をさし出し、その場は引き下った。その金を手切金として直次郎に渡し、上方へ逃げさせ、三千歳と市之丞をおぎんに託し、自分も姿を消す。森田屋は捕まり、獄門台に送られるのを、河内山は見送った。直次郎は江戸を離れず、河内山の所在を大膳一味に知らせた。襲撃された河内山はすぐさま市之丞と大膳の妾宅をおそい、大膳を倒した。--市之丞と三千歳は河内山の願いもむなしく結ばれなかった。直次郎が訪ねてきた。襲いかかる彼を涙で殺した時、すでに捕方が河内山を囲んでいた。

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