天使のはらわた 赤い淫画
劇場公開日:1981年12月25日
解説
不本意にもビニ本のモデルにされてしまい、恋人に去られ、会社も辞めさせられて堕ちていく女の姿を描く。石井隆の原作の映画化で、脚本も石井隆、監督は「ひと夏の体験 青い珊瑚礁」の池田敏春、撮影は「あそばれる女」の前田米造がそれぞれ担当。
1981年製作/67分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1981年12月25日
ストーリー
デパートに勤める名美は、友人からバイトを紹介され、適当に遊ぶ彼女は軽い気持ちで応じた。しかし、仕事はビニ本のモデルで、名美はカメラマンに強引に裸にされてしまう。「赤い淫画」と題されたそのビニ本は大ヒット、彼女のアパートに変な電話がかかったり、不審な男につけられるようになった。モデルになったことで、見知らぬ男たちにつけ回される恐怖が彼女を包んだ。やがて、上司の阿川と情事を続ける名美は、奥さんにバレて別れさせられ、ビニ本が会社で話題になって辞めさせられてしまった。数日後、健三という男から名美に電話が入った。健三はビニ本の名美に魅せられ、彼女を追っていたのだ。必死に想いをうちあげる健三に、堕ちていく予感を抱きながらも、翌日のデートを約束した。男は皆同じ、もう一度、騙されついでにと、健三に賭けたのだ。約束の日、健三の隣の家の娘が暴漢に襲われ殺された。その辺は下着泥棒や暴漢が出没し、娘の父は健三を殺人犯と疑い、猟銃を発砲した。一方、名美は約束の時間を過ぎても健三を待っていた。「若い男が血だらけで死んでいる」と行き交う人の話を耳にしながら名美は帰ろうとしたとき、傷口を押え、苦しそうに立っている健三を見つけた。ニッと笑う健三に、名美は安心すると同時に、涙がとめどなく流れてきた。