天使のはらわた 名美
劇場公開日:1979年7月7日
解説
強姦された女性達のその後をルポする女性週刊誌記者名美の姿を描く。石井隆の人気劇画の映画化シリーズ三作目。脚本は「天使のはらわた 赤い教室」の石井隆、監督は「ピンクサロン 好色五人女」の田中登、撮影は「むちむちネオン街 私たべごろ」の森勝がそれぞれ担当。
1979年製作/98分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1979年7月7日
ストーリー
一流女性週刊誌「ザ・ウーマン」の記者、土屋名美は、強姦された女性達のその後をルポしていた。名美は最初、高校生のとき強姦され、現在ストリッパーをしている蘭を訪れた。名美は帰りぎわにぶつかったサングラスの男がどこか気にかかった。その後、恋人、陽介の部屋で、ある大出版社の社史にストリップ小屋の男の顔を見つけた。次に名美は、今、平凡な人妻となっている良子を訪ね、嫌がる彼女にカメラを向けると、その手をさえぎる者がいた。あの男だ。村木哲郎「実話ショック」というエロ雑誌の記者で、彼も同じ企画を追っていたが、名美の傲慢な取材態度にごうを煮やしていた。村木は大日本出版のエリート編集者だった頃、妻が強盗に強姦されてしまい、その日から彼の妻は、その男を家に引き入れ、背徳の情事に耽れ、そのあげく駈け落ちしてしまった。それ以来、村木は身をもち崩し、エロ雑誌の編集者になっている。名美は看護婦の美也を取材した。彼女は強姦されたときの恐怖で気がふれ、精神病院に入院、今、退院して看護婦として勤めている。しかし、彼女は名美に話しているうちに当時の恐怖が甦り名美に襲いかかった。間一髪のところで村木が飛び込み、名美は難を逃れた。名美はそのショックで、自分が強姦されるという被害妄想に陥り、狂乱状態となって自殺を企てた。止めに入った村木ともみ合ううち、いつしか二人は抱き合いはじめた。翌日、名美は編集室で妄想に襲われた。そして、やさしく介抱する村木の姿が、犯そうとする男に見え、名美は凶器で、力いっぱい村木を突き刺した……。