新・第三の極道III
劇場公開日:1996年8月31日
解説
闇の裏社会で非道の限りを尽くす台湾マフィアに、日本の極道の誇りをかけて対決を挑む男たちの姿を描いた極道映画。95年に公開された「第三の極道」の姉妹篇で、『新・第三の極道』『同・II』の2本のOVを経ての劇場再登場となる。主演はエグゼクティヴ・プロデューサーもつとめるシリーズの顔、中条きよし。監督は「くノ一忍法帖 忍者月影抄」の津島勝。村上和彦の同名原作を、大津一瑯と村上が脚色した。撮影は「必殺!主水死す」の石原興。
1996年製作/85分/日本
配給:ミュージアム
劇場公開日:1996年8月31日
ストーリー
関西最大の暴力団組織・藤堂組の二代目武侠会会長・正木礼二郎は、その統率力と指導力から、藤堂組若頭・服部烈からも一目置かれる存在であった。正木のもとには、彼のためなら命を投げ出しても惜しくないと考えている面々が集まっており、正木と命と命の血の裏盃を交わした彼らは、僧侶や整形外科医、香道宗匠など、普段は思いもかけない堅気の職業に身を変えている“第三の極道”と呼ばれていた。おりしも京都・大阪では、関西一円を舞台に暗躍する台湾マフィア・鬼道連盟が、売春、麻薬などあらゆる犯罪に手をひろげ、その勢力を拡大させていた。シマを荒らされた藤堂組もボスの存在はおろか、そのアジトさえもつかめないでいる。鬼道連盟の調査に乗り出した正木は組織のバックに新栄会がいると感じ、第三の極道の面々に招集をかけた。正木の動きを警戒した鬼道連盟極東支部長の朴は、殺し屋の竜を送り込む。正木の命で麻薬ルートを追っていた香道宗匠の石上は、新栄会の沼田と台湾マフィアのつながりをつきとめるが、深追いしすぎて逆に返り討ちにあってしまった。正木は刑務所から出所したばかりの大門組元幹部・新川と裏の盃を交わして彼を第三の極道に引き入れると、鬼道連盟と新栄会のつながりをさらに調べ上げていく。執拗な竜の襲撃を辛うじてかわした正木は、新栄会の権藤を拉致して証拠の品を手に入れると、沼田を破門に追い込んだ。正木に敗れたと感じた朴は拳銃自殺を装って国外逃亡を計るが、それに気づいた正木は空港寸前で朴を捕まえ射殺した。