育ちざかり

劇場公開日:

解説

新人小寺朝がシナリオを執筆し、「颱風とざくろ」の井手俊郎が潤色、「続・何処へ」の森谷司郎が監督した青春もの。撮影は「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」の山田一夫。

1967年製作/88分/日本
原題または英題:Seventeen
配給:東宝
劇場公開日:1967年9月30日

ストーリー

鎌倉に住む大内家には、秀子、浪子、陽子という美しく明るい三人姉妹がいた。長女の秀子が銀行マンの宮島と結婚して間もなく父親が亡くなったが、母の松代は残った大学四年の浪子と、高校生の末娘陽子の二人を伸び伸びと育てていた。陽子は思春期の娘らしく異性が気になってしようのない年齢で、演劇部の浪子の仲間である南田友雄にひそかに憧れていた。そんな多感な陽子は、秀子が、平凡な見合結婚したことに失望していた。だから、貸付課の宮島が、商売柄酒席に招かれることが多く、女とのつき合いも多いのに、いたって幸福そうな秀子の心のうちが理解できなかった。学校が夏休みに入り、アルバイトの金で軽井沢にいる浪子と南田を訪ねた陽子のお目当ては南田だった。そこで、偶然に宮島が見知らぬ女を連れているのを見た陽子は、大人の生活に嫌悪を覚えるのだった。そんなことがあって、帰京した陽子は、ある日、南田とデートした。しかし、それは男と女の逢びきなどといった雰囲気ではなくて、南田は陽子を妹として扱って彼女を失望させるのだった。しかも南田は浪子を愛していると陽子に告げた。ショックを受けた陽子は、秀子を訪ねて悩みを打ち明けるのだった。その時、秀子は陽子から軽井沢での宮島のことを聞いたが動揺する風もなかった。そんなある日、鎌倉に訪ねて来た南田は、松代に浪子との結婚を許してくれと申し込んだ。それを快く許した松代と、陽子のような明るい妹が出来てうれしいと言う南田の喜びにひきかえ、陽子の目には涙が浮んでいた。偶然、来合わせた秀子はそんな陽子を優しく励ますのだった。やがて二学期が始った。校庭のテニスコートには、伸びざかりの若さをむき出しにした陽子の明るい姿があった。

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