前科・ドス嵐

劇場公開日:

解説

「博徒無情」の星川清司がシナリオを執筆し、「前科・仮釈放」の小沢啓一が監督した前科シリーズ第二作。撮影は同作品でコンビを組んだ高村倉太郎。

1969年製作/89分/日本
配給:日活
劇場公開日:1969年7月12日

ストーリー

四年の刑期を終えて出所した松永竜次に、娑婆の空気は冷たかった。所払いにあった竜次は、博徒の長老千石の家に身を寄せ、旧友本田を探したが本田は妹マキを残し、すでに他界していた。その頃、街は高浜と安西の縄張り争いで暗黒化していた。そして、その波は竜次の母安江が経営している飲み屋にまでも及び、借金をかたに安西の魔手が伸びていた。竜次はその危機を小指をつめてきりぬけたが、安西のやりくちは悪辣だった。安西の弟猛は、竜次の恋人マキを襲った。この一件は街の噂になり、千石はマキを横浜に住まわせた。安西にとって千石は目の上のたんこぶ。彼は早速、竜次の旧友唐島を使って千石を襲わせた。だが、暗殺は失敗、今度は高浜を使って千石と竜次を殺す計画を練った。高浜は首尾よく千石を引張り出したが、その二人の心臓を猛の銃弾がぶち抜いた。竜次は恩人の復讐を誓うと、安江に親不孝を詑び安西商事に向った。だが、その行く手を唐島がはばんだ。それと同時に、安西の子分が、対決する二人をとりまいた。安西のあくどいやり口に怒った圭介の短刀は、子分に向って荒狂ったが、結果は無残なものだった。やがて、竜次の激しい怒りをはらんだ短刀が安西の腹にとどめをさした。

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