銭形平次捕物控 八人の花嫁
劇場公開日:1958年1月3日
解説
野村胡堂の原作を「地獄花」の伊藤大輔が脚色し、「不知火頭巾」の田坂勝彦が監督した銭形平次捕物シリーズ作品。撮影は「鬼火駕篭」の牧田行正。主演は「雪の渡り鳥」の長谷川一夫、山本富士子、「新しい背広」の八千草薫。ほかに川上康子、阿井美千子、黒川弥太郎、榎本健一、三田登喜子、楠トシエなど。色彩は大映カラー。
1958年製作/85分/日本
劇場公開日:1958年1月3日
あらすじ
江戸、洲崎五万坪の埋立地に、八竜王の社が建立されることになり、その落慶式に竜王の花嫁になぞらえた八人の小町娘が選ばれた。ところが、お糸、お六、お半が相ついで殺された。彼女らはいずれも竜王の花嫁に選ばれた者である。平次は、この縄張り外の事件に関心を寄せ、お糸、お六、お半といろはの順に殺されて行くのに気づいた。今度は「に」の字のついた娘が殺される?が、次の被害者はおきんだった。彼女は矢柄八幡に参詣した女目明しお品の面前で、何者かに矢を射込まれて負傷した。平次は、八五郎を連れ、ただちにこれまでの事件の現場の再検証に乗り出したが、おきんを射た角度から見て、犯人は子供か女で弓の上手なものと睨んだ。その条件にピッタリの女は、両国の軽業小屋の人気者お蝶だった。お蝶の両親は、座元の叶屋七蔵に殺されたも同然の目に会っているし、叶屋の娘星江は八大竜王の花嫁の一人である。平次は、奉行所の書庫に篭って洲崎の埋立地の記録を調べた。それによると、六年前の大火で焼け出された一万近い住民がここに安住の地を求めて集ったが、土地の守護神として八大竜王の社を建てて、盛り場とする計画が持上り、罹災民は強権を以てこの土地を立ち退かされた。これに参画したのが、お六の父木更津屋、星江の父叶屋だった。そして人民の窮状を直訴した桧垣津軒は何者かに殺されたという。これを読んで、平次は何かを掴んだ。そのうち、星江も許婚の弥三郎と逢いびきしているところを、白羽の矢で目を射ぬかれた。親の仇として叶屋の代りに星江を射たお蝶は自殺を図った。虫の息のお蝶に駈け寄った平次は、下手人は他にあると彼女に告げた。やがて、お品の聞きこみで、おきんと、桧垣の娘で行方不明の錦とが瓜二つということが判明した。おきんとは桧垣の忘れがたみ錦だった。彼女は八人の娘たちを順々に狙い、その挙句おきんという変名を忘れて、本名の錦の「に」の字にこだわって自分を傷つけたのだ。折から、錦の手筈に従った、もと洲崎五万坪の住民たちは、大挙して八大竜王焼討に蜂起した。これを弾圧しようとする寺社役大脇の一味。乱闘が始った。錦は罪の償いと、爆発寸前の祠に飛びこんだ。埋立地を横奪し、桧垣を殺した大脇は平次の投銭に倒れた。橋の上、見えぬ目に別れの会釈をする星江を、平次、八、お品の三人が見送っていた。
スタッフ・キャスト
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銭形平次長谷川一夫
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お品山本富士子
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おきん(錦)八千草薫
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星江川上康子
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八五郎榎本健一
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笹野新三郎黒川弥太郎
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お静阿井美千子
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お糸三田登喜子
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お六中村玉緒
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お半小町瑠美子
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館三十郎千葉敏郎
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錺屋弥三郎舟木洋一
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ドモ安ダイマル
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グズ安ラケット
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お蝶(胡蝶太夫)楠トシエ
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諸岡万朶杉山昌三九
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妙法院玄道荒木忍
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三輪万七澤村國太郎
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大脇頼母香川良介
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小河内鉄山清水元
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叶屋七蔵沢村宗之助
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清吉上田寛
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木戸番泣六寺島雄作
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木更津屋与四郎東良之助
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石政水原浩一
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美濃屋源兵衛志摩靖彦
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桧垣律軒葛木香一
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倭人の五郎酒井福助
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お類若杉曜子
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お多栄真風圭子
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お登利小林加奈枝
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船富横山文彦
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御手洗斎玉置一恵
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角中堀北幸夫
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人見武田竜
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松公郷登志彦
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竹公浜田雄史
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お田鶴前田和子
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お登世種井信子
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お須磨春日弘子
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お千鶴古家アツミ
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