暗黒街の対決

劇場公開日:

解説

「青春を賭けろ」の関沢新一のオリジナル・シナリオを、「独立愚連隊」の岡本喜八が監督したアクション・ドラマ。「日本誕生」の山田一夫が撮影した。

1960年製作/95分/日本
配給:東宝

ストーリー

荒神市は暴力都市だ。暴力団大岡組と「荒神川砂利採取権」を持つ小塚組が争っていた。東京から刑事藤丘が市警察に汚職警官として左遷されてきた。着任早々、大岡組のキャバレーで乱闘騒ぎを起した。No.1の女給サリーを争ってだ。正義派の望月次席と警官三宅を憤慨させた。藤丘はかつて小塚組の幹部だった村山鉄雄を訪ねた。鉄雄の妻は大岡組の仁木にひき殺された。鉄雄が大岡と争って得た女だ。彼は復讐の機会を狙っていた。藤丘は仁木を探しにサリーのアパートへ行った。大岡が待っていて、協力を求めた。藤丘は応じ、暴力行為で留置中の大岡の乾分を釈放した。--大岡は市会を動かし、小塚組から砂利採取権を奪い、親分小塚をも殺し屋に射殺させた。鉄雄の弟分弥太を中心に、小塚組は砂利場に集結した。そこを大岡組がなぐりこんだ。弥太は駆けつけた鉄雄をかばって死んだ。全滅だった。乗りこんできた藤丘に鉄雄だけが救われた。翌朝、弁護士天堂につきそわれて自首してきたのは浮浪者ばかりだ。望月次席は怒りを藤丘にたたきつけた。藤丘は笑うばかりだった。暴力団狩りに派遣された野口警部と誰が知ろう。鉄雄は大岡の命を狙ったが、殺し屋に襲われ、仁木の死を知ったサリーの裏切りで逃げられた。藤丘は大岡に疑われ、鉄雄の隠れ家を教えた。殺し屋がそこを襲った時待ち構えた鉄雄が皆殺しにした。彼はすぐ天堂らの手から藤丘を救った。望月次席は警視庁の命で藤丘救出に行き、そこで鉄雄を捕えようとした。大岡は監禁していたサリーを殺すため車を走らせ、追った三宅を射殺し、サリーを捨てた。大岡邸を警官隊が包囲した。鉄雄は車で飛びこみ、藤丘が止めたが、大岡を射殺した。藤丘は彼と向いあった。制止もきかず、鉄雄の拳銃が火を吹いた時、藤丘も撃っていた。鉄雄が倒れた。が、藤丘の的は鉄雄の背後で狙っていた天堂だった。鉄雄は天堂の弾で死んだ。

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映画レビュー

4.5最速映画かもしれない。

2021年8月28日
Androidアプリから投稿

神保町シアターで鑑賞。短いカットの繋ぎが素晴らしい。殴るアクションで別の場所に移ったり、爆発に繋いだり。

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タカシ

4.0カット割が前作より断然増えているのが分かる

2020年11月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

暗黒街シリーズ第二弾
本作では三船敏郎が主役に回ります
鶴田浩二は準主役扱いの脇役
三船敏郎の殴り合いのアクションシーンはありそうで実はあまりなく、それが沢山ある本作は珍しい

原作が大藪春彦だけあって、脚本は前作より良くなった
カット割が前作より断然増えているのが分かる
それを小気味良く編集していく
それならもっと余分なところを刈り取ってさらに20分程短くしたらもっと楽しく観れたと思う
少しテンポがダレるのが惜しい

殺し屋4人組のコーラスは素敵
そこは楽しめます

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あき240

3.0ギャング映画on喜八節

2020年4月20日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

60年東宝。岡本喜八監督。三船敏郎・鶴田浩二・司葉子ほか豪華キャストによるギャング映画。
渋いが愛嬌ある三船がロングコートにネクタイ姿で登場。結構いっぱい喋る。

喜八監督らしいせっかちな編集センス。画面転換のテンポ・スピード感が半端ない。(今もこの速さを越える監督を知らない)

ノワール物だがユーモアも漂っていて重くはない。個性的な悪役もいい。なぜか天本英世の歌声も聴ける。

筋立てはあまり面白くはないが、また違った三船の魅力に溢れておりました。スーパーマンでないミフネの方が自分は好みですね。

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散歩男

2.5荒神市

2014年3月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

三船敏郎、鶴田浩二、司葉子、河津清三郎。架空の街荒神市というネーミングが素晴らしい。すでにハードボイルド。天本英世の相変わらずの死神っぶり。

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ssspkk
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