REVIVAL OF EVANGELION 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君に

劇場公開日:1998年3月7日

解説・あらすじ

1997年の春と夏にそれぞれ公開された「新世紀エヴァンゲリヲン劇場版 シト新生」と「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」から、TV版1~24話の総集編になる「DEATH」編と、完全新作の最終2話「Air」「まごころを、君に」をまとめて1本にしたエヴァ劇場版の最終バージョン。「DEATH」編は97年公開版にさらなる編集や修正が加えられた「DEATH(TURE)2」版になっている。

1998年製作/160分/日本
配給:東映
劇場公開日:1998年3月7日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

5.0 何とか自分なりに咀嚼、背伸びしながら解釈する苦労と、大の大人たちが喧々諤々持論を展開するなど、今までにないアニメの新しい鑑賞方法、楽しさがありましたね。

2025年7月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

驚く

斬新

約65年の歴史に幕を閉じる丸の内TOEIさんの閉館もいよいよあと6日。
本日は公開当時センセーショナルな話題となった『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』を鑑賞、場内は満席。

『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』(1997年/87分)
今から30年前、テレビ東京の夕方に常識を覆す凄いロボットアニメが放送させているとのことで、普段アニメに一切興味関心のない人もこぞって本作だけは鑑賞していましたね。
今の空前のアニメブームの端緒を開いた作品であることは間違いありません。

本シリーズは哲学や宗教まで広がる世界観、難しい語彙や言い回し、圧倒的な情報量は、簡単にインターネットで検索できる今とは違い、わざわざ書店まで出向き関連本や解説本を読み漁って、何とか自分なりに咀嚼、背伸びしながら解釈する苦労と、大の大人たちが喧々諤々持論を展開するなど、今までにないアニメの新しい鑑賞方法、楽しさがありましたね。

本作品は今までの人類補完計画や使徒、ゼーレなどの未解決な謎や伏線は一切解決、回収せず、突然、主人公・碇シンジが自身の存在理由をひたすら問う心象風景・精神世界を描き、自己啓発セミナーのようなラストになり毀誉褒貶となったTVシリーズの最終2話を、劇場用に新たに異なる結末を描くことが大きな話題で、ファンはこぞって劇場に足を運びましたね。

地上波では放送コードに引っかかりそうな過激でセクシャルな改変、実写パートも織り込む前衛的な表現と後味が悪い衝撃のバッドエンディングにTV版のラスト以上に度肝を抜かれつつ、意気消沈しました。

まさかその10年後の2007年に新解釈の新劇場版(『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』)が新たにはじまり、完結編(第4作)『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が2021年に公開するまであしかけ14年も待つとは思ってもみませんでしたが、長年待ちわびたハッピーエンドの大団円で四半世紀かかって溜飲が下がりました。
逆に今からエヴァンゲリオンを観始める新規の方は『新劇場版』を見てから、TVシリーズ→旧劇場版を見る方が良いかも知れませんね。

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矢萩久登

3.0 本当に終わってしまった

2025年6月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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共感した! 0件)
うそつきかもめ

4.0 ちょっとどうかしてる「キモチワルイ…」トラウマ映画。そして私の原風景。

2024年2月7日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

難しい

夕暮れに砂山を踏み潰す
なんか自由律俳句みたい(笑)

私ね、ずーっと昔の物心ついた時ころから、それと同じ景色を、たびたび見てきたんですよね。
何かのスイッチが入った時(切れた時?)に肝心なところで拗ねちゃって、それまで一生懸命作ってきた人間関係を全部、自分でぶち壊しにしちゃうの。
だから、この作品の夕暮れの公園でのシンジ君のシーンで胸を抉られたの。自分の中のヤなとこ見せられたよなぁ…と思って。
幸い今のところ、こちらのアカウントではそのような気配はないのですけれど。それがいつまた来るのかと思うとビクビク、ヒヤヒヤするの。

この作品って庵野さんが一番病んでいらっしゃった時の作品じゃないですか。
予告編とポスターには「だから、みんな死んでしまえばいいのに…」なんて物騒の極みみたいなことがエヴァ明朝で、でかでかと書かれてるんですよね。
だいたい予告編からして、かなり狂ってたじゃないですか。最後のカットには“この作品はアニメーションです”って断り書きまで添えられているし。
「えっなんですかこのホラー映画は?ガク((( ;゚Д゚)))ブル」みたいだったじゃないですか。あの予告編。
ある意味それ正解。旧劇エバーって完全にホラーでしたもん。
病むのは勝手だけれど、道連れにしないでくれる?って後に思って。
この作品観た当時は、まさか私まで病んで人生転落するなんて思ってもみなかったの。
奇妙なことに、鬱って伝染するんですよね。この作品がトリガーじゃなかったのは勿論なんですが。
公開当時に観に行って「なんかすげぇヤなもん観ちゃったよ…」のインパクトが強すぎて。後にDVDでも鑑賞して。2021年に再上映があった際も劇場に観に行ったんですね。だから決して嫌いな作品ではないの。
何故か?定期的に観たくなる中毒性あるんですよ。ヤな画面なのに。

書いていなかったレビュー書くにあたって、再度DVDで鑑賞です。おゝこわいこわい。
オープニングロゴが長いの長くないのなんの。
①KADOKAWA→②TV TOKYO→③SEGA→④PRODUCTION I.G→⑤MOVIC→⑥STAR CHILD→⑦東映→⑧GINAX→⑨映倫 の9連発ですよ。その間、実に1分ちょっともあるんですよ。
これ、きっと「おまえら心の準備しておけよ」というメッセージにも思えて。映倫のR指定は特になかったんですね。内容はともかく、描写的には+18指定でもよかった気がしますが。(例のアレとか)
心の準備ができていなかったヲタクさんへのビックリドッキリカット?もあったじゃないですか。
どこかの劇場の大勢の観客を映し出していたアレ。からの、トドメの「キモチワルイ…」でしたもん。
アンタ!どんだけ他人が嫌いやねん!どんだけ世界が憎いねん!って思うラストだったわけです。

病み絶頂期の作品だけあって、まさに狂人の作品って思ってるの。庵野さん、ごめんなさい。
なんであんなの見せるかなぁ…の、シンジ君の“例のアレ”。(*´Д`)ハァハァ→「最低だ…俺って…」って!リアル現実どころか(当たり前)、作り事の映像でもあんなの見たことないよ!そんなの見たくないよ!やっぱり狂ってるよ!アタオカだよ庵野さん!あんた狂ってるよ!最低だよ!←ひでぇ言いざま…
あんな絵コンテ渡されたスタッフの狼狽っぷりは、どれほどのものがあったでしょうか。「カワイソウ…」
絵面でも弐号機の活躍からの、捕食解体シーンの作画。穏やかじゃなかったでしょ。アスカの表情…完全に狂ってるよ!マジキチだよ!あれ作画監督誰だよ!
臓物とか描かせるなし!少年たちのゲーム世界では、一応、憧れのスパロボ扱いなんやし!
ラストで主人公がヒロインの首絞めて終わるって、なんやねんなそれ!

頭悪いから、いくら考えてもわけわかんないのが「人類補完計画」
「人類が幸福になるための一大プロジェクト」という認識でいいの?なら、幸せなラストの『シン・エヴァ』に着地させた庵野さんご本人は補完されたって思うけれど。投げっぱなしにされたこっちは、なーんも補完されてないよ!責任とってよ!
そんな感じだから、お話に突っ込んだことに関しては語れることが何もないの。「アタマワルイ…」

そんなこんなで、この映画って評価に大変悩むです。
好きか嫌いかの二択で言うとしても、境界線が非常に曖昧なんですよ。
「ヤなもん見せられちゃったなぁ…」って不快感が本当にイヤだったかというと、中毒性を認めるくらいだから、そうとも言い切れなくて。
かと言って、お話から得たものって、その不快感しかなくて。観念的すぎるから、バカ頭フルに回しても、伝えたいことがわかんないの。
「面白いから見て!」なんて他人にお勧めなんて絶対にできなくて。
できることなら、触れたこと一切を忘れたくなるような、そんな禁断の作品。
同様のものを映画で挙げるなら『バリゾーゴン』かな?コミックなら、山野一の『四丁目の夕日』みたいな感じかな?これらもたいがい中毒性あるんですけれどね。
う~ん…結論は…ヤなもん見たさで、結構私のツボだったかなぁ。
あつ!そうだ!きっとアレだ!不快感が裏返って、そのまんまが点数に反映されてるんだ!そんな感じ。
この映画、自分自身の中でさえ、こんな評価なので、他の方の評価が大変気になるんですよね。
後ほど、興味深く読みに伺いたいと思います。予想では賛否の落差が大きいと思うです。

毎度毎度「ロクデモナイ…」レビューだなぁ…

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野球十兵衛、

3.5 わからないという答えが正解だと思うよ。考えるのを諦めるのではなくて...

2024年1月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

わからないという答えが正解だと思うよ。考えるのを諦めるのではなくて、考え方を変えるだけさ。庵野秀明さんの作品を理解しようとするのではなく受け止めようとする、という考え方に。そうすれば、彼のイメージを素直にそのまま感じるだけで、ほら、楽になるでしょシンジくん。君はもうシンジくんなのだから。
みたいな内容で面白い。

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Don-chan

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