続社長繁盛記
劇場公開日:1968年2月24日
解説
「社長繁盛記」のトリオの笠原良三がシナリオを執筆し、松林宗恵が監督、長谷川清が撮影を担当した“社長”シリーズ第二十八作目。
1968年製作/90分/日本
原題または英題:Five Gents and a Chinese Merchant
配給:東宝
劇場公開日:1968年2月24日
ストーリー
高山物産の社長圭太郎は社員の心身にわたる若返り策をとって、ハッスルしていたが、内心はいささかうんざりしていた。秘書の田中は少林寺拳法に凝って、若い肉体を鍛練していたが、圭太郎の身体には、度を越した“若さ”は無理だった。ある日、総務部長有賀の発案で、社員の体力テストをやることに決った。圭太郎は自ら若返り策をとった手前、いささか老化の兆しの現われた身体にむち打って、体力テストのために一夜漬けの稽古をやった。その甲斐があったのか、テストの日に、握力、反復横トビ、ジグザグドリブル、千五百メートル急歩などで年齢以上の好成績をあげてごきげん。ところが翌日、圭太郎は妻厚子の父伝之助の持ち物である古い発電所を明治村に寄贈する式に出席した時、地鎮祭のクワ入れをやろうとして倒れてしまったのだ。圭太郎はその日、美人マダム秋子と浮気旅行をしようとしていただけにガックリ。厚子の貼ってくれるはり薬を身体中につけながらひとりベットに伏すはめになった。一方、田中はめぐみに婚約者がいると知って意気銷沈し、下宿先である本庄部長の妻夏代を心配させていた。身体の回復した圭太郎は、以前から課題になっていた船舶用レーダーを四国の今治造船に売り込むため、自ら四国に乗り込むことにした。その四国行に厚子も同行すると言い出したため、圭太郎は驚いた。せっかくの浮気のチャンスがなくなるからだ。厚子に頭の上らない圭太郎は、ともかくも四国に向った。そして圭太郎は今治造船にレーダーを売ることに成功し、また、香港バイヤー范に欺されたと誤解していた第二営業部長赤間も、范の製品が売れ出したことでほっと安心した。また、田中はめぐみとあい、婚約者がいるというのは嘘と知って大喜び。昼下りの日比谷公園で二人のデートする姿が見られた。