さらば愛しのやくざ

劇場公開日:

解説

80年代の新宿を舞台に若きやくざと学生との10年間に渡る友情を描く。安楽隆雄原作の同名小説の映画化で、脚本は「ラッフルズホテル」の野沢尚。監督は「恋子の毎日」の和泉聖治。撮影は東原三郎がそれぞれ担当。

1990年製作/105分/日本
配給:東映

ストーリー

1980年、新宿。ジョン・レノンが暗殺されたその夜、裏町のバー・モビーディックに足を踏み入れた達也は、そこで悟郎というやくざに金を巻き上げられてしまう。数日後、再び店に足を向けた達也は今度は逆に必要以上の金を置いて店を後にした。それがこの二人の最初の出会いだった。翌年の夏悟郎と再会した達也は、自由な生き方をしている悟郎に次第に惹かれていく。悟郎は廃屋となりかけている古い唐沢病院の病室をアパート替わりに、異母兄妹の季美子と部屋を並べて住んでいた。季美子には実家に五才になる隆という子供がいた。そしてその父親は悟郎の属する村上組と対立する栄組の工藤だった。村上組のルートを使って麻薬を密売しようと企む栄組は、悟郎を罠にかけようとするが、偶然そのことを知った達也は悟郎の舎弟から場所を聞き出し、銃を携えて乗り込む。そしてそこで悟郎は工藤を射殺してしまうのだった。10年後、海外で仕事をしていた達也は悟郎の出所が近いことを季実子からの便りで知り日本に戻る。久しぶりに再会した三人は夏の終わりの海辺で子供のようにはしゃぎまわった。だが村上組では悟郎の留守の間、上部組織から派遣された坂田に実権が掌握され、麻薬を多量に扱っていた。そして高校生に成長した隆までもその中毒になっていた。悟郎の存在を邪魔に思う坂田はそんな隆を使って悟郎の命を奪おうとしていた。禁断症状となった隆によって銃弾をあびた悟郎は、雨の中達也に抱かれて死んでいった。そして達也は一発だけ弾の残った拳銃を手に単身で村上組へと殴り込んで行くのだった。

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スタッフ・キャスト

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オソレゾーン

映画レビュー

3.0当時このファンタジーを真に受けた私。

2021年8月4日
iPhoneアプリから投稿

再見。
快打「ちょうちん」87年、本作90年、バブル期。
確かにあった陣内孝則時代。
W大卒商社ヤンエグがヤクザに愛され生きる手応えと女を得て、でも失職はしないファンタジー。
当時これを私は現実にあると真に受けた気が。
稲垣吾郎の演技頑張ってます感は当時からか。

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きねまっきい

3.5薬中の稲垣吾郎

2018年10月24日
Androidアプリから投稿

28年前の映画を見直した。10代の稲垣吾郎は結構重要人物で設定されていた。稲垣にとっては俳優人生の初期の頃だが、10代にしてアイドルではない演技を見せつけていると感じる。

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salyu

4.0最高

2014年8月25日
Androidアプリから投稿

泣ける

悲しい

興奮

この作品は 当時のやくざ社会を美しく描いたものであり 現役ヤクザの方々も多くが絶賛、感銘を受けたものとなりました。

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jun
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