ザ・タイガース 世界はボクらを待っている
劇場公開日:1968年4月10日
解説
「温泉ゲリラ 大笑撃」の田波靖男がシナリオを執筆し、「ドリフターズですよ! 前進前進また前進」の和田嘉訓が監督した。撮影は長谷川清。
1968年製作/87分/日本
原題または英題:The World is Waiting for Us
配給:東宝
劇場公開日:1968年4月10日
ストーリー
結婚相手ナルシス殿下を嫌うアンドロメダ星の王女シルビィは、ヘラクレスとべスを従えて気晴しの宇宙ドライブに出た。が日劇上空にさしかかった時、ザ・タイガースのサイケデリック・サウンドに音波を攪乱され、不時着してしまった。タイガースに殺到するファンの波。シルビィは渦に巻きこまれて失神した。そんな彼女を助けたのはタイガースの人気者ジュリーだった。早速シルビィを入院させるとメンバーをひき連れ何度も見舞った。一方ヘラクレスとベスは王女捜しに奔走、やっと彼女の居所をつきとめた。しかし、タイガースにさえぎられ、宇宙船に引き戻せなかった。業を煮やしたアンドロメダ星は秘密警察員を地球に派遣。タイガースはシルビィを男装させ必死の防戦につとめた。ところが、雅子ら熱狂的なファンは、男装の星の王女を見逃すはずがなかった。週刊誌のゴシップ記事に悩むタイガース。シルビィは優しかったジュリーに心を残しながら宇宙船に戻っていった。だが、想いは断ちきれようはずもなかった。シルビィはベスの計いでジュリーを呼び寄せるとそのまま空高く舞い上がってしまった。武道館からジュリーの欠けたタイガースのエレキ・ギターが星空にこだましている。悲しそうなジュリー。シルビィは、その時はじめて悟った。ジュリーは自分だけのものではないと。宇宙船はジュリーを下ろし、シルビィだけを乗せて淋しく去っていった。ジュリーの戻ったタイガース。今宵もザ・タイガースのサウンドが東京の夜空に響き渡るのだった。