最後の審判(1965)

劇場公開日:

解説

W・P・マッギバーンの同名の原作を「ここから始まる」の松山善三と「城取り」の池田一朗が共同で脚色「悪の紋章」の堀川弘通が監督したスリラーもの。撮影は「喜劇 駅前音頭」の黒田徳三

1965年製作/95分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1965年5月16日

ストーリー

金井次郎と小寺利一郎は親は兄弟同士でありながら、次郎は玉突き屋のマスターでうだつがあがらず、利一郎は設計技師として成功し、メコン河の架設工事のためにベトナムに渡った。利一郎の妻で女医の正子は夫のいない二年間の空白に耐えられず、次郎との情事におぼれていった。そして今日、利一郎が婦国した。しかしはや次郎にとって正子のいない生活は苦痛だった。一方嫉妬深い利一郎は、二年間の正子の生活を執拗に聞きだし、疑いは正子の勤める病院の女たらしで有名な上野部長に向けられた。これをいいことに次郎は正子との蓬びきを続け結婚を迫った。しかし正子は夫として何ら欠点を持たない、利一郎に離婚をきりだすことはできなかった。そんな折も折、次郎は正子に二千万円の貯金があることを知った。それ以後、次郎の胸の中には黒い影がおしひろがっていった。まず次郎は喫茶店リオのウェイトレス・美代子に近づき、二人が恋愛関係にあるように見せかけた。一方正子は、わざと上野部長の誘いにのり少しづつ接近していった。二人の待っていた機会は意外に早くやってきた。利一郎が九州に出張に出るのだ。まず次郎は利一郎を送りに行き、空港のバーでアリバイを作った。正子は出発直前の利一郎のポケットから財布を盗んだ。そしてころを見計らって上野部長を正子の部屋に呼んだ。利一郎は途中で財布が無いのに気づき部屋に戻った。これで逆上した利一郎が上野を殺してしまえば計画どおりだった。だが利一郎は上野を殺すことが出来ず、次郎がかわって上野を射殺した。警官は利一郎の殺人動機を認め、アリバイのある次郎には何の疑いもむけなかった。が唯一人、老練刑事・菊池は、次郎の不遜な態度に疑いを持った。菊池の捜査は進み、クリーニング屋から硝煙反応のある次郎の上着が発見された。一方次郎はヤクザの出入りを利用してたくみに美代子をも消すことに成功した。が、思わぬ証人が次郎の完全犯罪を打ちくだいた。次郎の兇暴さに不審を感じた正子が事の一切を告白してしまったのだ。空ろな次郎の眼がじっと正子の後姿にそそがれて動かなかった。

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