極楽坊主
劇場公開日:1971年7月31日
解説
厳粛なる御仏に仕える身でありながら、次々に戒律をぶちこわす好色坊主が主人公の艶笑喜劇。脚本は「喜劇 いじわる大障害」の中西隆三。監督は「ネオン警察 ジャックの刺青」の武田一成。撮影は「女子学園 おとなの遊び」の横山実がそれぞれ担当。
1971年製作/82分/日本
配給:ダイニチ映配
劇場公開日:1971年7月31日
ストーリー
諸国を修業して廻る好田丈胤は、老師桶井良寛をたずねた。やっとのことで荒れ放題の寺にたどりついたが、良寛は世を去り、後継ぎ息子の三休は競馬、競輪、花礼に明けくれ檀家にも見放される始末。丈胤の入れ智恵で、久しぶりに競艇でもうけた三休と丈胤は、キャバレーに繰り込んだ。そこで、お目当の夏子をめぐって、農協の肥田やヤクザの霜月、横川と張り合った。やっとのことで寺に戻った丈胤は、寺の再建を計ろうと三休に持ちかけたが、当の三休は坊主学校は中退するし、お経を聞いただけでジンマシンがでる始末。そのうち旅僧に化けた役海に寺を乗っ取とられそうになってもかまわず、相変らず仏像まで持ちだしてバクチ場に出入りしていた。スッテンテンになった三休に変って、丈胤が霜月組に巻きあげられた寺の財産を取り返してきた。寺は丈胤の肩入れで檀家もふえ、最初は疑っていた三休も、すっかり丈胤を信用するようになった。一方、どうしてもおさまりのつかないのが横川で、執事や大場を抱き込み、寺の宝、雲舟の掛軸を狙って、寺に乗り込み、本山からの上命で寺の無住を理由に立ち退きをいい渡した。怒った丈胤は腕に物をいわせ、一瞬にして彼らを追っ払ってしまった。