REQUIEM of DARKNESS クラヤミノレクイエム

劇場公開日:

解説

古びた映画館を舞台に、死にゆくヤクザと夢を忘れたサラリーマンの闘いを描く群像劇。監督は、「ラッキー・ロードストーン」などの脚本家として知られる森岡利行で、本作で監督デビューを果たした。自身による舞台台本を基に、森岡監督が脚色。撮影を「皆月」の石井浩一が担当している。出演は、「Zero WOMAN」の相澤一成、「大怪獣東京に現る」の鈴木真、「菊次郎の夏」の小島可奈子、「飛ぶは天国もぐるは地獄」の栗林知美、「シンデレラは眠らない」の黒川芽以ら。16ミリからのブローアップ。

2000年製作/104分/日本
配給:STRAYDOG(配給協力 ゼアリズエンタープライズ)
劇場公開日:2000年3月25日

ストーリー

古い名画座「中野光座」。オールナイト上映のある晩、フラリと立ち寄ったしがないサラリーマン・多和は、ヤクザのイサオと彼を探すチンピラたちとのいざこざに巻き込まれてしまう。彼は館主の娘・芽以と常連のヘルス嬢・恵梨香に助けを求められ彼らに立ち向かおうとするが、あっさり暴力に屈しプライドを傷つけられる。一方、館内ではイサオの妹で看護婦の幸子が、スケベな医師・酒巻にセクハラを受けていた。そんな妹を助け出すイサオ。末期の胃ガンに体を蝕まれ余命幾ばくもない彼は、妹と母親の為に無謀にも組織からブツを盗み出し、それを現金に換えようとしていたのだ。彼の姿に感動し自らの「夢」を取り戻した多和は、芽以と恵梨香、そして自身の為にチンピラたちに闘いを挑む。果たして、彼は大怪我を負って病院に運ばれるが、後悔はなかった。やがて、イサオとチンピラの兄貴分・黒沢木が決着をつける時がきた。黒沢木がイサオの恋人・ケイを殺害した犯人だと知り、最後の力を振り絞って闘うイサオ。彼は黒沢木を倒すことに成功するも、翌朝、力尽きてこの世を去ってしまう。それから数日後、映画館で恵梨香に再会した多和は、大学時代の夢であった脚本家を目指し、シナリオを書き上げる約束を彼女にするのであった。

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