兄弟仁義 関東兄貴分
劇場公開日:1967年12月23日
解説
「侠骨一代」の村尾昭と「浪花侠客 度胸七人斬り」の鈴木則文が共同でシナリオを執筆、「続大奥(秘)物語」の中島貞夫が監督した“兄弟仁義”シリーズ第六作目。撮影はコンビの赤塚滋。
1967年製作/87分/日本
原題または英題:The Pledge of Brothers:Kanto Affair
配給:東映
劇場公開日:1967年12月23日
ストーリー
大正六年。お雪を足抜きして大滝一家に追われていた清吉を、一匹娘の長次郎が助けてやった。長次郎はその時、大滝一家の客分龍次を知った。一方、清吉はお雪と共に新潟に逃がれ、実兄の勝五郎の許に転り込んだが、勝五郎はやくざから足を洗っていた。そのため、清吉は土地の嶋岡一家の身内になった。彼を追う龍次は新潟に来て、嶋岡一家が貧しい農家から女を買い、東京に売りとばしているのを見て憤激した。また清吉も女を食い物にする嶋岡のやり方に怒って女を逃がし、嶋岡一家にも追われる身になってしまった。そのため、勝五郎がすさまじいリンチを受けるはめになったがちょうど故郷の新潟を訪ねていた長次郎に助けられた。清吉と会った龍次は、女を助けようとする清吉の正義感に打たれ、堅気になるよう説得した。だが、それを素直に許す嶋岡ではない。しかも、それをかけあいに行った龍次は、大滝一家の代貸源吉に清吉を渡すように言われ、苦境に立った。その龍次の立場を救ったのは、長次郎だった。長次郎は、かつての女房お栄が、今は勝五郎の女房になって幸せに暮しているのを見て、彼らのために一肌ぬごうとしたのだ。しかし、嶋岡はお雪を誘拐し、お雪を取り返しに来た清吉をなぶり殺しにしてしまった。長次郎と龍次が駆けつけた時は、すでに遅く、清吉は冷たくなっていた。粉雪が降りしきる夜、長次郎と龍次は黙々と嶋岡一家の道を歩んだ。やがて、嶋岡一家に殴り込んだ二人は凄まじい闘いの末、嶋岡を倒してお雪を救い出し、清吉の仇を討ったのだった。