郷愁(1988)

劇場公開日:

解説

昭和28年の土佐。少年が揺れ動く家庭環境の中で成長していく姿を描く。昭和60年度(第6回)ATG映画脚本賞入選作品の映画化で、脚本は「喜劇 家族同盟」の中島丈博が執筆。監督はこれが第一作となる中島丈博、撮影は「ムッちゃんの詩」の林淳一郎がそれぞれ担当。

1988年製作/115分/日本
原題:Remembrance
配給:ATG
劇場公開日:1988年1月23日

ストーリー

昭和28年、高知・土佐のある田舎町。住男の一家は数年前に京都から移り住んできた。しかし、売れない画家である父は家を出て料理屋の女主人と同棲、生計は姉・泰子の働きによって立てられていた。小さな田舎町で泰子の理知的な美しさは人の目を引いたが、住男にとっても自慢の姉であった。初夏、泰子は住男の担任である平尾と知り合い親しくなった。8月に平尾は家庭訪問に来たとき「泰子さんを下さい」と切り出したが、あまりの唐突な話に母は怒り、住男にはどうしたらよいかわからなかった。その頃、注男の同級生である不二雄が事故死した。平尾は教育への熱意をもって東京からやって来たが、結婚を断わられたショックと教え子の死の責任を感じて、以前とは別人のように酒を飲み荒れるのだった。泰子の平尾に対する思いも醒め、いつしかバスの運転手・町田と付き合うようになった。家計が苦しくなり、泰子は厚化粧をして夜の勤めにも出るようになった。住男はそんな姉が気がかりでならない。ある日母の使いで父を訪ねた住男は思いがけず父を囲むもう一つの家族の団欒を見て、こづかいをひったくり父を罵って家を飛び出した。そんなとき泰子は町田の運転するバスの中で車掌と口論になり、事故を引き起こしてしまう。そして、泰子は家を出る決心をし、翌朝、住男に見送られながらバスに乗り、高知を去って行った。

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