がめつい奴

劇場公開日

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解説

東宝芸術座で長期公演した菊田一夫の同名のドラマの映画化。「お姐ちゃんに任しとキ!」の笠原良三が脚色し、「羽織の大将」の千葉泰樹が監督した。撮影は「お姐ちゃんに任しとキ!」の完倉泰一。Perspecta Stereophonic Sound。

1960年製作/107分/日本
配給:東宝

ストーリー

大阪釜ヶ崎--向山鹿はこの一角に一泊三十円の「釜ケ崎荘」を経営している。常客は娘お咲の亭主、通天閣の雄、ポンコツの熊吉と女房おたか、ホルモン焼の小山田初江、絹の姉妹、おさわり按摩のお圭、麻薬の源さん、千三ツ屋の神田……といった面々。お鹿はがめついという定評のあるように、なかなかの財産家だ。お鹿の楽しみは、貯めた金を孤児のテコに見張らせて、台所にかくした梅干のカメの中の札束を数えることだった。泊り客の管理をするお鹿の息子の健太は絹と恋仲だった。お鹿は気に入らない。小山田姉妹は、お鹿が昔奉公していた地主の娘だった。初江は土地をとり戻そうと必死だった。お鹿の義弟、彦八がやって来た。彦八にたきつけられた健太はお鹿と争って首を絞めてしまったところへ、土建屋升金の職人が家をとりこわしに来た。息を吹きかえしたお鹿はかけ合ったが、初江が熊吉の甘言にだまされて身体を奪われた上、土地の権利書を升金に売り飛ばされたためと分った。熊吉をさがした初江は、トランプ占いの店を出しているおたかの目前で、熊吉を刺殺した。お鹿と升金のかけ合いはがめついお鹿の勝ちとなり、三百万円の立退料が払われた。お鹿は勿論、住人たちの立退料をピンハネした。健太はお鹿から借りた金で絹と一緒にウドン屋を開いた。初江は自首した。おたかは初江を待ってパン屋を開くことにした。お鹿はテコをつれて天王寺公園で乞食商売を開いた。ひざの下には札束が沢山敷かれていた。テコに金を貯めることの尊さを教えつつ、お鹿は通行人に何度もがめつく頭を下げた。

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