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劇場公開日:

解説

臓器売買組織とそれを追う刑事の血で血を洗う対決を描いた、暴力と官能のグロ美学ムービー。監督・脚本・撮影・美術及び出演をつとめたのは、塚本晋也監督の「鉄男」でヒロインを演じた不二稿京(藤原京)で、これが監督デビュー作となった。なお、のちに“東京国際ファンタスティック映画祭'96”で新たなカットを追加した“完全ヴァージョン”が上映された。成人指定。16ミリ。

1996年製作/102分/R/日本
配給:オルガンヴィトー配給(配給協力*ゼアリズ)
劇場公開日:1996年7月6日

ストーリー

不法臓器売買組織を追って張り込みを続けていた沼田刑事は、相棒の戸坂を出し抜き、組織の隠れ家へ潜入する。そこで沼田は、“先生”と呼ばれる男が瀕死の青年から臓器を取り出す手術を行っている光景を目の当たりにした。だが、後から来た戸坂によって潜入捜査は失敗し、混乱の中、戸坂は大火傷を負って、沼田もそこを仕切る片目の女・ヨウコに正体を見破られてしまうのであった。数日後、組織を取り逃がしたために謹慎命令を受けた沼田は、極秘に現場を訪れるが、そこには行方不明になった兄を探す戸坂刑事の双子の弟がいた。兄をさらった組織に復讐の炎を燃やす弟の瞳には、同時に沼田に対する敵意も浮かんでいた。そのころ、手足を切断され木箱につめられた戸坂は、都内にある某女子高の生物飼育室に監禁されていた。それは“先生”こと佐伯の仕業で、女子高の生物教師に身を隠した佐伯は、そこで生徒の腹を裂き続けていたのである。組織と戸坂の行方を追う沼田は、ヨウコと佐伯の姉弟を幼児虐待の母親から引き取って育てたという初老の男・中西を訪ね、ふたりの素性を聞き出していた。佐伯の潜伏する女子高をつきとめた沼田はそこへ乗り込み、ヨウコと佐伯の呪われた姉弟と対決する。臓器売買に絡む暴力団らも加わった壮絶な戦いの末、沼田をはじめ全員が息絶えてしまうのであった。全ては終わりを迎えたが、それからしばらくたったころ、ある町の小さな医院には医者として働く佐伯の姿があった。

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