銀座のお姐ちゃん
劇場公開日:1959年7月14日
解説
「大学のお姐ちゃん」に続くお姐ちゃんシリーズの第二作。「野獣死すべし(1959)」の白坂依志夫の脚本を、前作「大学のお姐ちゃん」の杉江敏男が再び監督し、「潜水艦イ-57降伏せず」の完倉泰一が撮影した。
1959年製作/97分/日本
原題または英題:Three Dolls in Ginza
配給:東宝
劇場公開日:1959年7月14日
ストーリー
パンチ、ピンチ、センチという愛称のある涼子・園江・季里子は友人同士だ。パンチは銀座にある週刊誌「ラッキー」の編集部に勤めている。ピンチはアポロ製薬社長の一人娘だ。センチは踊りのうまいファッションモデル。「ラッキー」がロカビリーの特集をすることになり、三人はロカビリー・マダムの久我摩耶を訪れた。ここでセンチの売込みは成功し、彼女はクラブ「ロリータ」の舞台に立つことになった。センチにはまた、漫画を描いている瓜生という恋人がいた。彼女は彼の漫画を「ラッキー」に掲載して貰うことにも成功した。パンチは、やもめ暮しのロマグレ社長と知り合い、やがて結婚しようと決心した。ところが、この社長がピンチの父・長島佐平であったから複雑だ。まだ、ピンチもパンチも佐平もこのことに気づいていない。ピンチは自らも合気道をやっているが、タフガイを渇望している。彼女が与太者を投げ飛ばしたのを見て、ロカビリーの三郎が感歎した。「ロリータ」でピンチが他人と踊っているのに我慢が出来なくなった三郎は、ピンチの横面を張った。これこそ待望のタフガイだ、彼女はたちまち恋に突入したのである。パンチ、ピンチ、センチの三人が「ロリータ」で顔を合せた。パンチをクドいているロマグレ社長がピンチの父であることが分った。ピンチのプライドが許さない。昨日までの友人を、明日はお母さんと呼ばねばならぬなんて真平ご免だ。パンチにしたって同様だ。浴びるようにウィスキーを飲み、合気道の強いピンチを娘と呼ぶなんて敬遠する。パンチは思い出す。「ラッキー」の特集で原子物理学者の助教授・田村に会い、のぼせたのだが、ピンチの出しゃばりが田村との仲を割いたのだ。惜しいことをしてしまった。しかし、三人三様、若くていきがよくって美貌だ。これからも、彼女らにのぼせあがり、痛手をうける男たちも多いことだろう。