美味しんぼ

劇場公開日:

解説

新聞社の企画による“究極のメニュー”をめぐり、疎遠になっていた父子の対立を描くドラマ。監督は「釣りバカ日誌S」の森崎東。原作は現在のグルメブームの火つけ役にもなった、雁屋哲と花咲アキラによる同名のベストセラー・コミック。脚本は「走らなあかん 夜明けまで」の丸内敏治と「サラリーマン専科」の梶原政男。撮影は「裏ゴト師」の東原三郎が担当している。主演は初の共演が話題となった三國連太郎・佐藤浩市父子と、「人でなしの恋」の羽田美智子。

1996年製作/105分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1996年4月13日

ストーリー

創立100周年を迎えた東西新聞社は、記念事業として世界の食文化から最高の料理をよりすぐる“究極のメニュー”なる企画を掲げ、その監修役に希代の美食家で、自ら“美食倶楽部”を主宰する陶芸家の海原雄山を迎えようとしていた。企画の担当者には、文化部の山岡士郎と栗田ゆう子が選ばれるが、雄山は士郎が担当だと知った途端に監修役を降りてしまう。大原社主とともに雄山の屋敷を訪れたゆう子は、そこで雄山と士郎が実は親子であることを聞かされる。ふたりの間には、母・はつえが危篤にもかかわらず窯の前を離れなかった雄山の態度に反発した士郎が家を飛び出して以来、13年にも及ぶ確執があったのだ。雄山の説得に失敗した大原は、代わりの監修役として著名な料理評論家に話を持ちかけるが、彼らがさほどの舌を持ち合わせていないことを見破った士郎に白羽の矢を立てる。そのころ、ライバル社である帝都新聞は、文化事業として雄山監修の“至高のメニュー”なる企画を進めており、その情報を得た週刊タイムが、誌上で“究極対至高の対決”を企画した。どうしても負けられない意地もあって、士郎たちは対決を受け入れるのだった。究極対至高の一回戦は魚対決で、銀座のホームレス・辰っつぁんなどからアドバイスを受けた士郎は鯛で勝負するが、雄山の日本人の心を動かす平凡な鯵のひらきの前に敗れる。二回戦の中華対決では雄山の仏跳墻に対し、士郎は乞食鶏で挑んだが、またしても軍配は雄山に上がった。そんなおり、士郎を兄のように慕う元美食倶楽部支配人の娘で、現在は雄山の屋敷で暮らしている里美が、体の調子を崩して倒れてしまう。ゆう子の説得で雄山の家を訪れた士郎は、昔、はつえが作ってくれたのと同じ丹波の煮豆が食べたいと里美にせがまれた。里美のために煮豆を作ってやろうとする士郎に、雄山は勝負を挑む。父子の意地を賭けた煮豆対決は翌朝にまで及んだが、里美の選んだのは士郎の煮豆だった。器作りから始まる究極対至高の第三回戦を前に、今度こそ負けられない士郎は、窯に向かう雄山の姿を見ながら、根っからの芸術家である雄山という男を少し理解したような気がしていた。

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映画レビュー

3.0究極のメニューは?

2021年5月7日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ダメダメ映画になるかと思ってたら案外見れた。実の親子対決ということもあるからか。

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kossy

3.5謎のオリジナル展開がはじまるまではとても良い映画だと思った。 「煮...

2020年10月11日
スマートフォンから投稿

謎のオリジナル展開がはじまるまではとても良い映画だと思った。

「煮立てーいんげーんー」...誰も買わない。
一個も売れないので道行くババアに無料で豆を配る山岡士郎。ストーキングしてきた海原雄山。「ワシにもくれ」

最後のセリフは「釜に土足で上がる奴があるか!」と新聞記者を怒鳴りつける海原雄山で締めくくる。原作漫画にも映画にも全くそぐわない歌詞のエピキュリアンという歌が流れてエンドロール。
煮豆食べたい言うまでは凄く良かったのだけれど、煮豆以降凄く変な映画になった。

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collectible

3.0三國連太郎・佐藤浩市の料理バトル?

2018年1月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
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akkie246

2.0シンクロ。

2014年11月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

究極と至高のメニュー対決や、とある目的のため某所に赴くシーン等、物語に深みがない。
漫画をサラッとなぞっただけなのでは、という印象拭えず。

但し、三國連太郎と佐藤浩市の親子対決が、物語の設定とシンクロする瞬間があります。そこだけでも、観て良かったかな、と。

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Nori
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