遠足
劇場公開日:2000年12月16日
解説
ウィーン郊外の村にある施設に暮らす、精神を病む芸術家たちの姿をとらえた長篇ドキュメンタリー。監督は、テレビのドキュメンタリー番組を手がける五十嵐久美子。撮影を「ワンダフルライフ」の山崎裕が担当している。
2000年製作/86分/日本
原題または英題:Der Ausflug
配給:BOX OFFICE
劇場公開日:2000年12月16日
ストーリー
オーストリア、ウィーン郊外グギング村の神経科病院の敷地内にある“芸術家の家”には、心に病を持ちながらも芸術的才能を開花させた10人の画家が共同生活を送っている。頭と胴だけの人間を描くチルトナーさん、エロティックな恋物語を描くコーレッツさん、母の絵を壁や天井に描き続けるヴァラさん、空間恐怖症で緻密な絵を描くガルバーさん。ところで、彼らはホームから出かけることを“遠足”と呼んでいる。宝くじの買い物も、恋人との年に2回のデートも、母の墓参も。そんなある日、展覧会出席の為に国境を越えてプラハまで、代表5人が“長い遠足”に出かけることになった。彼らの絵の評判は様々だ。だが、彼らはそんなことに興味はない。彼らの楽しみは観光なのだ。日程を終え、ホームへ帰った5人。再び繰り返される時間の中で、彼らは幸福な創作活動に取りかかる。