エデンの園

劇場公開日:

解説

ローマの街中で知り合った若い男女が、ある海岸で二人だけの愛を完成させる姿を描くラブ・ストーリー。製作は「エーゲ海に捧ぐ」を製作した熊田朝男、監督は「曽根崎心中」の増村保造、脚本はレロス・ピットーニと増村保造、撮影はマリオ・ヴルピアーニ、音楽はステルヴィオ・チプリアーニ、美術はエンリコ・フィオレンティーニが各々担当。出演はロニー・バレンテ、レオノーラ・ファニ、アンジェラ・グッドウィン、マッシモ・セラート、アントネラ・ルアルディ、マッシモ・リナルディなど。

1980年製作/イタリア・日本合作
原題または英題:Giardino Dell' eden
配給:日本ヘラルド
劇場公開日:1980年12月13日

ストーリー

夏のローマ。アレッサンドラ(レオノーラ・ファニ)は、富豪の古美術商の父のもとで、何ひとつ不自由のない暮らしをしており、美術館で絵の模写にはげんでいた。晴れた午後、美術館の階段で彼女はミケーレ(ロニー・バレンテ)という少年に財布を盗まれるが、翌日、彼はそれを彼女に返しに来た。ミケーレは母と二人の兄弟と共に貧しい生活を送っていた。アレッサンドラは彼の率直さと一途さに惹かれた。エトルリアの壷を見に行こうと彼女を誘い出したミケーレは、海岸線ヘとオートバイを飛ばし美しい別世界のような地中海で時を過ごした。持ってきた絵の道具で風景を描くアレッサンドラ。ハーモニカを吹くミケーレ。空と海の下で身も心も裸になって暮らす二人は、いつのまにか時のたつのも忘れ、自然を満喫していた。ある日、ミケーレは、土にまみれたエトルリアの壷を発見し、二人ははしゃいだ。一方、アレッサンドラの蒸発で、誘拐事件にまで発展していたローマの実家では、犯人をミケーレと決めつけ警察の捜査が開始されていた。ミケーレの兄アルフィオ(マッシモ・リナルディ)は、ミケーレの“大仕事”を手伝おうと、ミケーレのいる浜辺へと急いだ。アルフィオから思いもよらぬ事態を聞き驚くミケーレ。8億リラを要求する凶悪な兄から、ミケーレはアレッサンドラを守りぬき、二人の愛は深まった。しかし、アルフィオは、まんまと8億リラを手に入れ、ミケーレに札たばを放りなげた。二人の行動を共犯と認めた警察は、銃口をアルフィオに向け発砲した。彼は倒れ、ミケーレは警察の手に渡り、アレッサンドラは再び家に戻された。しかし、彼女は以前の彼女ではなかった。彼女はミケーレの子を宿していたのだ。ローマの夏が終り、アレッサンドラは、街頭で思い出の“エデンの園”を描いた美しい絵を売っていた。そして獄中にいるミケーレを想い自分の力で生きることの喜びに燃えるのであった。

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映画レビュー

5.0ラストは感動です

2014年3月28日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

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