喜劇 駅前音頭

劇場公開日:

解説

「雲の上団五郎一座」でコンビの長瀬喜伴と新井一がシナリオを執筆「喜劇 駅前怪談」の佐伯幸三が監督した駅前シリーズ九作目。撮影はコンビの黒田徳三。

1964年製作/92分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1964年8月11日

ストーリー

小田急線の沿線にあるC駅の商店街。この商店街で対立し競争する二つの店がある。「森田屋呉服店」と「BON」洋装店だ。森田屋の主人徳之助と圭子、「BON」の主人孫作と藤子は、由美の美声で聞かせる広告アナウンスに、満足そうな顔で佇んでいた。この駅前商店の広告アナウンスをひきうけているのが、PR広告社社長の次郎だ。商売上手の彼は、徳之助と孫作の対抗意識を利用して、大いにかせいでいる。お盆を間近に控えた商店街の寄合会が小料理屋“沖縄”で開かれた。ここのマダムは、由美の従姉の染子だ。今日の寄合会は、町会長の白川女史を中心に、盆踊りを浴衣でやるか、アロハにするかで大もめにもめていた。浴衣と頑張った徳之助は、孫作のだしたアロハが採用されて大むくれ、徳之助夫婦と孫作夫婦の間は以前にもまして険悪になった。そんな時、次郎の先輩で“ジャパンとハワイの民間文化使節”をしている三井から、電話で、次郎に沖縄民謡を歌うメリー高山を紹介して欲しいと依頼があった。次郎は交換にハワイのフラチームを盆踊りに参加させることを決めた。そんな盆踊りの最中、孫作のもとに、新聞記者が訪れた。孫作とは双児の兄にあたる孫市が、戦没者の叙勲者に選ばれたのだ。孫作は、ハワイにいる父久作のところまで、勲章を運ぶ決心をした。丁度その頃由美も、急病になったメリー高山の代りに歌った歌が認められ、ハワイへ招待された。くさったのは徳之助だ。孫作にすべてをとられたような気がしてションボリ。ところが、由美がハワイに行く時、持たせてやった浴衣があたって、大量注文が押しよせて来た。徳之助も勇みたってハワイ行きを計画した。染子もハワイ行きをとりきめて孫作夫婦、徳之助夫婦、染子と次郎のカップルが日航機に乗りこんだ。ホノルル空港では、久作、三井、由美が盛大に出迎えていた。久しぶりに見る孫作の親友徳之助に、久作は、喜こんだ。孫市の勲章は、徳之助の手から渡され、徳之助と孫作の仲はよりをもどした。次郎も染子に愛の告白をして、ハワイ旅行は素晴しい日々が続きそうだ。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0夢のハワイ

2018年11月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

楽しい

呉服屋(森繁久彌、淡島千景)と洋服屋(伴淳三郎、淡路恵子)は向かい合っているが仲が悪い。
ところが旦那二人は同じ女(池内淳子)のお熱、残念ながら女は広告会社社長(フランキー堺)と相思相愛。
1964年は夢のハワイだった。

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