うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー

劇場公開日:

解説

普通の女の子になってしまったラムと共に、超常奇現象が続発する友引町の姿を描く「うる星やつら」シリーズの第4弾。週刊『少年サンデー』連載中の高橋留美子原作の同名漫画の映画化で、脚本は「Dr.SLUMP ドクタースランプ」の井上敏樹とやまざきかずおの共同執筆。監督は「うる星やつら3 リメンバー・マイ・ラブ」のやまざきかずお、撮影は清水洋一がそれぞれ担当。

1986年製作/95分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1986年2月22日

ストーリー

ある夜、友引町が大停電になった。あたる達は面堂家に伝わる鬼姫伝説をモチーフにした自主製作映画に取り組んでいた。主役はラムである。撮影のため面堂家の守り神とも言われる名木・太郎桜が切り倒された。ラムはあたるに電撃を発射するが、はね返されてしまう。電流が弱まったらしい。また4月というのに、大群の蝉ととんぼが友引高校に現われるという異変が起きた。ラムは空を飛ぶ能力も失い、角も消えてしまう。更に、面堂やメガネたちの心から、ラムへの想いが消えていく。また異変が勃発した。大地震と共に面堂家の丘が隆起し、山となってそそりたったのだ。友引町は冬の気配を漂わせた。面堂は修学旅行の写真からラムの姿が消えているのを見つけ、鬼姫伝説を調べはじめた。あたる達は面堂の祖父の話から、太郎桜を調査、桜の巨根には骸骨と化した鬼姫がからみついていた。鬼姫は力を太郎桜に封印していたのだ。一方、ラムはサーカスの一座や子供のあたる達に誘われ街へと消える。彼女は酸素ドロップらしきものを口に含むと、湖の中に入って行った。ある朝、面堂が夢を見て眼を覚ますと、未来の都市が凍りついて出現していた。彼は全校生徒を集め説明する。今までの異変は友引町が意識を持ち始めた為で、ラムの超能力が消えたのは彼女が宇宙から来た異分子だからだと。そこにあたるが駆け込んで来、ラムが失踪したと告げる。面堂は友引町を二分して戦争を始めた。皆を極限状態にし、元の友引町に戻そうと願うようにすれば戻ると思ったのだ。あたるは戦いに参加せず、走り出した。ラムは一本の巨大な樹の前に導かれた。樹の上に巨大な胎児がおり「私は町の記憶にすぎない」と言う。戦争は終わり、皆、友引町に帰りたいという同じ想いを抱いた。胎児は「大じょうぶ、想い出だけで生きていける、地上は君たちのものだ」とラムに告げた。町は元に戻った。あたる達はラムの姿を見つけた。夢の時間は、テレビの瞬きを最後に消えた。

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映画レビュー

3.0実はこれもうる星の1つのパターン

2024年9月19日
スマートフォンから投稿

悲しい

難しい

テレビシリーズでも、何話かに1度は、こういうチャレンジングな回があった。ミステリーぽいのや、心理ものがあった。そのパターンを拡大し、やはりビューティフルドリーマー的なところもあったが、残念ながら作家性は感じなかった。

日常が壊れていく不安感。
これが描けていたが、ただそれまで。

日常が壊れた理由が、友引町にも意識が…というものでは腑に落ちない。
夢が凍りついて現実に出現するのも腑に落ちない。

ただ、絵と音楽は良かった。

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なおしい

2.5ウチ、調子悪いっちゃ!

2019年2月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

寝られる

『~ビューティフル・ドリーマー』が『うる星やつら』の映画シリーズに与えた影響は大きい。
しかしそれは、いい影響だけじゃなく悪影響も。
それが最も表れた4作目。

面堂家の護り樹・太郎桜と代々伝わる“鬼姫伝説”をモチーフに、自主映画製作をする一同。
映画の中で老朽化した太郎桜を斬り倒した時から、友引町に不可解な異変が起き始める。
ラムも力を失い、角が取れ…。

皆で映画を撮るというのは原作エピソードにもありそうで、入りは悪くはない。
が、問題はそれから。
まず、作風。
『うる星やつら』はドタバタ・ラブコメディこそ一番の魅力であり、面白味だ。
しかし本作は、ミステリアスなムード漂う。所々ギャグは散りばめてあるものの、根本的に重苦しく、暗いのだ。
これがあのドタバタ楽しい『うる星やつら』と言えるのか。
こんな『うる星やつら』は見たくは無かった。

さらに拍車をかけているのが、『~ビューティフル・ドリーマー』の悪影響。
現実と非現実、夢か現か。それらが交錯。
誰が見ても一目瞭然。『~ビューティフル・ドリーマー』をもう一度目指したのは明らか。
『~ビューティフル・ドリーマー』も一歩間違えれば怪作になりかねないが、しっかり描きたいテーマと押井守という才能があったからこそ傑作になり得た。
しかし、本作にはそれが欠けている。
本作(と前作)の監督はTVシリーズも手掛け、手腕を発揮しているものの、押井ほどの才気は感じられない。
不可思議な世界観こそ傑作と勘違いしてるようで、その結果、話は支離滅裂…いや、意味不明なものになっている。
ここが本作一番の難点!
傑作や鬼才の真似をすればいいってもんじゃない。
劇中、ラムへの想いを表す為にただがむしゃらに走り続けるあたる。
一見打たれる姿だが、はっきりとした目的も無く、釈然とせず、作品そのもの。

採点は厳しく“2”にしようと思ったが、ラムにポイントプラス。
主題歌に乗せてジョギングするOP、小鳥と戯れたり、妖艶な映画衣装姿…。
ラムの魅力は本作の救い。
面堂やメガネたちがラムをヒロインに映画を撮りたくなる気持ちも分かる。
ひょっとしたら、ここが一番、作り手の気持ちが込められていたりして。

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近大

1.0絵がきれいなのにもったいない

2018年4月20日
フィーチャーフォンから投稿

寝られる

萌える

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守銭奴見習い

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