劇場公開日 1955年1月15日

浮雲のレビュー・感想・評価

全31件中、21~31件目を表示

4.0南国で出会い、雨降る島で永久の別れ

2022年1月27日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

高峰秀子と脚本の力がとにかく素晴らしかった。ゆき子=高峰秀子のセリフの一つ一つが最初から最後までリアルでシャープで男全般に対する皮肉と本心、普遍的。一方の富岡もゆき子に嫌みばかり言うクズ男だがどこまでも優しい。第一印象だって悪かったのに二人は出会ってしまった。子鹿のバンビのようにかわいらしいゆき子。一人で生きていける強さを持っているのにゆき子はひたすら富岡を追う。富岡もむげにしない。ゆき子がどんな男とつきあおうとどんな暮らしをしていても、ゆき子を拒むことは一切ない。優しさと腐れ縁の連続。二人は離れない。

高峰秀子、本当に凄い。娘時代の彼女はおんなじような役(親思いの健気な娘)ばっかりやらされていて本当に気の毒で可哀想だと思った。だからこのような作品にオファーされ堂々と演技するチャンスを与えられたのは女優として最高の幸せで彼女も肝が据わっていたんだと思う。この役をできる女優は今の日本にはいないでしょう。

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talisman

3.0むしろ憎しみ合っているかの男女。

2021年2月1日
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近頃の恋愛映画もどきに幻滅して30年振りの再見。
愛し合うどころか憎しみあっているかの男女。
しかし離れはせず、世間との断絶を選び、もがく程に泥沼に堕ちる男女。
恋愛は悲劇だとする切実。
今の時代も実際そうなのではないのか。
ほっこりしてイイね、な恋愛映画なんて。

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きねまっきい

2.5BGMが全然だめ

2020年7月6日
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過去名作と言われた映画も時代と共に古びれない映画と古く感じる映画があるとしたら後者。

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KoN

3.5この映画を深く味わうにはおれの人生経験は乏し過ぎた。

2019年11月20日
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鑑賞方法:映画館

この映画を深く味わうにはおれの人生経験は乏し過ぎた。

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Mr. Planty

4.0とにかく高峰秀子と森雅之の演技力は半端ない

2019年8月25日
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鑑賞方法:DVD/BD

男が女を愛するには責任と義務が生じる
それは頭では分かってる
けれども、成り行きで気がつけば深い仲になってしまっている

女だってこんな男と付き合ってもどうにもならない
それは分かっているのに逃げない
気がつけば追いかけている

浮雲のようにあてどもなく漂い流されていく
千切れて別れてはまたくっついていく
理屈でない、だらしなく生きる楽さが互いに欲しいのだ

いつしかそこに強烈なリアリティーを感じるようになった、自分も大人のはしくれになったということか
幸子が富岡をなじる言葉のひとつひとつにリアルで聞き覚えのある男性も多いはずと思う

とにかく幸子は何度も泣く
しかし富岡は泣くことはない
そんな真面目な男ではない
だがラストシーンで初めて泣くのだ

浮雲は流れ流れて行き着いた最果ての地で山にぶつかり雨となったのだ

とにかく高峰秀子の演技力は半端ない
仏印での清純な女性からやさぐれたパンパンまで見事に演じてみせている
森雅之もまた彼が演じる富岡兼吾という男が漂よわせる空気をこれ以上ないリアリティーで感じさせる名演技だった

監督の演出も的確で過剰ではなく流麗なほどにスムーズに物語が進行する

日本映画の傑作のひとつ

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あき240

3.0恋の道行き

2019年7月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

一組の男女の恋の道行きを画いた作品。男の価値観と女の価値観に温度差があるため、微妙にボタンの掛け違いが起こる、このアンバランスさは傍からみても不細工であるが、でもその不細工さはまさに理屈ではなく感情のおもむくままであり、ある種の羨ましさが残った。

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ちゆう

3.0戦後の東京の街並み

2019年7月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

眠くなってしまった

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あっちゃんのパパ

4.0騙されても一途に愛を追い求める終戦期の女性の強さと哀しさを感じた。...

2017年3月5日
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鑑賞方法:映画館

騙されても一途に愛を追い求める終戦期の女性の強さと哀しさを感じた。男もしたたかそうでもの哀しい。
全体から戦後の世相もよく判り興味深い。当時は屋久島が最果ての地だった事も今では考えられない。

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tsumumiki

4.0男と女。50年生きてきたからわかる何か

2015年3月28日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

高峰秀子って凄いなぁ、あの森光子が「尊敬する女優」の筆頭に挙げるだけの事はあるな、というのが一番の印象。中身は…「THE男と女」。50歳の自分だから彼らの言う事や行動になんの抵抗や疑問もなく頭に入ってきたんだろうなと、これがもう少し若い時に見てたらそうではなかったんだろうなと。ひたすら男のいい加減さや不誠実さや頼りなさがまるでそれが男である証みたいにこの映画で見えたのは、これもまた50年生きて培われたものの見方によるのか。また観たい。観て勉強したい。人という生き物について。

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自由の座

5.0林芙美子の小説も良いですが

2014年6月6日
スマートフォンから投稿

悲しい

知的

難しい

やはり本作でしょう

成瀬巳喜男と高峰秀子だと
あと
階段を登る女
ですかね

森雅之と高峰秀子
喪失感と言うか
ジャケット写真見て
名画と分かります

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フィーゴ
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