植村直己物語

劇場公開日:1986年6月7日

解説

世界的冒険家、植村直己の生涯を描く。原作は植村直己、脚本は岩間芳樹と佐藤純彌の共同執筆。監督は「空海」の佐藤純彌。撮影は「人生劇場(1983)」の並木宏之がそれぞれ担当。

1986年製作/140分/日本
原題または英題:Lost in the Wilderness
配給:東宝
劇場公開日:1986年6月7日

あらすじ

グリーンランドのシオラパルクに滞在し、3000キロの犬橇単独行を成し得た植村直己は、久しぶりに東京に戻って来た。彼は駅の階段で偶然出逢った女性と馴染みの店で再会した。そして数日後、その女性野崎公子に自分の著書をプレゼントする。それを読みながら、これまでの植村の人生を知る公子。明治大学山岳部で落ちこぼれだった植村は、卒業後4万円だけ持って、横浜より移民船で渡米した。だが、労働ビザが無いため、不法労働で国外追放され、フランスのシャモニーに渡る。そこで働きながらヒマラヤのゴジュンバ・カンII隆明大隊に参加、同峰初登頂に成功した。その時団体登頂は合わないと感じた彼は、その後、モンブラン、マッターホーン、キリマンジャロ、アコンカグアなどを単独で登った。1970年5月には、日本人として初めてエベレスト山頂に立った。3ヵ月後、北米最高峰マッキンリー単独登頂に成功、5大陸最高峰すべてを征服する記録をたてた。その後一般の職につくがどれも長続きせず冒険家として生きることに。そして、エベレスト国際登山隊に参加した後、陸地の冒険にきりかえ現在に至っていた。深い感動をうけて読み終った公子は、植村のプロポーズを承諾。1974年、二人は結婚した。間もなく、植村は北極圏12000キロの犬橇単独行を1年半近くかけて成し遂げた。彼の冒険熱は失せることなく、78年4月、寒さと戦い、危く白熊に襲われそうになりながらも、犬橇で北極点単独到達に成功した。その後、これを最後にと南極大陸横断計画をたてるが、フォークランド紛争のためアルゼンチン政府の協力を得られず断念する。そして、84年2月、マッキンリー冬期単独登頂後、消息を断つ。懸命の捜索にもかかわらず発見されず、日本政府は、死亡が確定的になった4月19日、彼の輝しい業績に対して国民栄誉賞を贈った。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第10回 日本アカデミー賞(1987年)

ノミネート

作品賞  
監督賞 佐藤純彌
主演男優賞 西田敏行
主演女優賞 倍賞千恵子
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映画レビュー

3.5 初登山から最後の冒険まで丁寧日描いた植村直己冒険記。 植村直己の生...

2025年12月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

知的

初登山から最後の冒険まで丁寧日描いた植村直己冒険記。
植村直己の生き方を驚きとともに楽しく観ることができました。
奥様もとても素敵な方ですね。

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光陽

3.5 植村夫婦を上手く描いているが、謎は残る

2025年1月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

興奮

 植村さん(西田敏行)と公ちゃん(倍賞千恵子)の馴れ初めが中盤にある。お互いが好きになり結婚し、公ちゃんの植村さんへの想いが上手く描かれていた。
 植村さんは南極横断を夢見ていた。不可解なのは2度目のマッキンリー山に何故行ったのか。公ちゃんに、もう外国へ行かないと言っていたのに、予定が変わって行くことにした理由については言及していない。
 さらに、今作は行方不明になる2度目のマッキンリー登山前のマスコミの騒ぎっぷりについては一切描かれておらず触れもせず、恐ろしいテレビ業界に忖度したものと推測する。
 南極横断を諦めきれなかった植村さんは、世界的にも有名になっていたので、南極について隠したがる側からすれば不都合な存在であったはずである。

 エンディングロール後に犬橇している人が誰なのかは不明。もしかしたら植村さんが生きている可能性を描いたのかもしれない。

 公ちゃんはとても素敵で、植村さんが我儘で格好悪く描かれていたように思う。

〜〜南極を横断しようとした植村直己〜〜
 遺体が発見されない植村直己は、事実上いまだに行方不明であり、その遭難の真相については諸説ある。
 南極横断を夢見る植村直己が、もしマッキンリーで行方不明にならずに、北海道で学校を設立していたら、生徒達が植村の想いを継承して南極を目指していただろう。

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Don-chan

4.0 奥様の言葉

2024年12月3日
iPhoneアプリから投稿

撮影が大変だったろうな、と思う。
西田敏行さんも犬🐕たちもスタッフも。
🐕たち可愛い😍  が、残念なことも😢

あんな雪と氷平原でよく行き先がわかるものだ。

ほとんどドキュメンタリー作品の体。

植村直己という人物がなぜあそこまで
前人未到の冒険に出かけたのか、
またなし得たのか、
やはり植村直己という
不正出の希な人間であるからこそ、
かと。

奥様のお気持ちはいかばかりかと思うが、
気丈なコメント、
さすがの夫唱婦随なのかな。

植村直己さんは行方不明。

西田敏行さんのご冥福をお祈りいたします。

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りか

5.0 歯車と私自身、アイデンティティ

2024年11月28日
PCから投稿

知的

幸せ

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Aran Sate