伊賀野カバ丸

劇場公開日:

解説

伊賀の里から東京の名門校に転入してきた忍者の奇想天外な活躍を描くアクションコメディ。別冊マーガレットに連載された亜月裕の同名漫画の映画化で、脚本は長崎行男と「吼えろ鉄拳」の志村正浩、本作品の監督も兼ねている同作の鈴木則文、撮影は「人生劇場(1983)」の北坂清がそれぞれ担当。主題歌は、黒崎輝、高木技淳也、真田広之(「青春まるかじり」)。

1983年製作/95分/日本
配給:東映
劇場公開日:1983年8月6日

ストーリー

人里離れた伊賀の山中、カバ丸は祖父の才蔵に一人前の忍者になるよう鍛えられた。ある日、ひょんなことから才蔵が亡くなり、彼の遺言でカバ丸は、東京の名門校金玉学院の理事長、大久保蘭を訪ねる。蘭はかつて才蔵の恋人で、いまだに思いを断ち切れないでいた。カバ丸は、大久保家から金玉学院に通うことになり、大食、野蛮、不潔の三拍子揃った彼に大久保家は大騒ぎ。番長の白川をやっつけたカバ丸は、ある日生徒会長、目白沈寝に呼び出される。彼は、外見は優等生、裏にまわると鞭の名人で女子学生の憧れの的であり、蘭の孫娘、麻衣もその一人だった。沈寝からライバル王玉学園打倒に協力してくれと頼まれたカバ丸は、好物焼ソバと交換条件で承諾する。王玉学園との剣道大会の日、遅れてきたカバ丸と戦った相手は、伊賀の里で一緒に技を競った霧野疾風で、彼は才蔵の厳しさに逃げだしたのだった。ある日、金玉学院は、体力強化合宿を企画、蘭に連れられ、着いた場所は、伊賀の里。そこで食料が盗まれる事件が起きる。犯人は才蔵で、それを知った蘭はある夜、才蔵に会い、彼がカバ丸の成長のために死んだことにし、東京に行かせたことを聞く。合宿を終えた学生たちは、王玉学園との勝負のため京都へ。そこで、麻衣に想いをよせる王玉学園理事長の息子前島秀のボディガード帆立暴力団黒卍組の一行は、「坊ちゃまのため」と麻衣を誘拐する。急いで追うカバ丸、いつしか彼らは、京都太泰映画村に紛れ込み、沈寝、疾風も一緒になって麻衣を救出した。そして王玉と金玉の勝負の決着として双方の代表者の近代五種競技で競うことになった。カバ丸と疾風の勝負が始まった。互角の戦いの末、勝配はカバ丸にあがった。そこに死んだはずの才蔵が現われ、カバ丸と疾風に伊賀に帰って修業のしなおしを告げる。

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映画レビュー

3.5JAC好きならお勧めのおバカ映画

2024年4月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

興奮

萌える

懐かしい、懐かしい作品。
 みんな、学園祭のノリではしゃぎまわっている感じで、とにかく勢いがある。っていうか、勢いだけでみせてくれるすがすがしい映画(褒めてます)。

原作は当時の少女漫画らしからぬ、ガサツな男が巻き起こす騒動をおもしろおかしく描いたもの。”忍者”系のアクションならJACがお手のものと思ったけど、あのガサツさどう出すんだろうと思っていたけど、こうなるのね。

真田さん、志保美さんとJACからスターは出したけど、それに続くのは?ということで黒崎さんを売り出した映画だと思った。

ビジュアルにビックリ。CGも特殊メイクも今ほど発達していない時期の映画。
あんな方のあんなビジュアル、台詞、演技にビックリ。
 一番驚いたのはセレブ中のセレブの朝丘さんのあんな台詞を言うあんな演技。
 とまあ、真田さんにしろ、野際さんにしろ、千葉さんにしろ、大葉さんにしろ…と名だたる方々が、これするのっ?!!!\(◎o◎)/!というビジュアル・演技にあっけにとられている間に映画は終わる。
 しかも、けっこう、それなりに、この年代の制作としては、原作の雰囲気を出しているから、余計に驚く。
 みんな役者やのぉ~。どんな仕事でもちゃんとこなすのね。

映画としてはもうなんというか…。
 原作そのものが、結構ぶっ飛びまくっていたので、この映画にストーリーを期待してはいけない。いろいろなものが詰め込まれて。アクションが売りだったJACらしい展開。

とにかく、あっけにとられたまんま、楽しむしかない映画。
(㊟笑えるかどうかは人によります)
今ハリウッドで時めく真田さんのこんな姿、ある意味貴重かもしれません。

こういう映画あったなあ、というメモリアル。

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とみいじょん

4.5らしい傑作。

2014年5月17日
PCから投稿

笑える

普通では考えられない変なアイデアと乗りとギャグと奇妙なテンポでグイグイ話をすすめていく鈴木則文監督。作品の数の割に傑作が少ないのが残念ですがこれは当たりでした。
行き当たりばったりに書いた脚本がうまく嵌った!・・・と言う雰囲気を醸し出していると思います。
品のないギャグが大好きな私にはたまらない作品でした。
真田広之の起用法も冴えてました。

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タンバラライ