暗黒街の牙

劇場公開日:

解説

“暗黒街シリーズ”の第五作目。「俺に賭けた奴ら」の小川英と「日本一の若大将」を監督した福田純・坪島孝が共同で脚本を執筆、福田純が前作「暗黒街撃滅命令」についで二作目の暗黒街もの。撮影は「虹の空」の内海正治。

1962年製作/90分/日本
原題:The Weed of Crime
配給:東宝
劇場公開日:1962年12月8日

ストーリー

暴力団が支配している高津市。香港ルートで麻薬を仕入れる津田組と、それを売りさばく針谷組。警察はその証拠を握るべく秘密捜査を決意、秘密捜査官木崎を高津市に送りこんだ。木崎は“網走帰りの健”と称して津田組と針谷組に巧みに顔を売っていった。針谷は表向きには娯楽センターやソープランドを経営している実業家であり、津田は若いながら剃刀のように冷酷な男だった。或る晩、津田組と針谷組の麻薬取引があった。だが、津田の子分岩間と次郎は、針谷組に偽のヤクを渡し、本物のヤクと現金三千万円を猫ばばして行方をくらました。津田も針谷も被害者だ。二つの組は必死になって二人の後を追った。木崎は口の不自由な靴みがきを連絡者として、警察にこのことを通報した。彼はこの街の麻薬撲滅に異常な熱意を持っていた。というのも彼の弟雄二もまたヤクにむしばまれ、この街の何処かにいるはずであった。弟の恋人ユキはそんな雄二になお純心な愛情を持ってこの街で働いていた。そうしているうちに次郎が捕まった。次郎の口から犯人は岩間と分った。そんな時ひょんなことから、風俗娘ハルミが岩間の情婦であり、津田のスパイであることを木崎は知った。木崎はハルミから、岩間が二時駅に現われると知って、靴みがきに連絡した。だが、この連絡は針谷によって巧みに横盗りされ、木崎が秘密捜査官であることがばれてしまっていた。木崎が岩間を追いつめた時次郎が、三千万円入りのトランクを持って逃れた。ヤクは初めから偽物で、三千万円を取ろうとしたのは津田の差し金だったのだ。しかし、次郎は針谷組に消された。一方、津田組は、木崎の弟雄二を探し出し、それを罠に木崎をおびき出した。木崎の命はまさに風前の灯だった。しかし、警察も動き出していた。木崎の拳銃が火を吐き、津田組針谷組は次々と倒れていった。

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