赤城の血祭

劇場公開日:

解説

横倉辰次の原作を「りゃんこの弥太郎」の八木保太郎と新人関沢新一が共同脚色、「清水の三ン下奴」の山中晋が撮影を担当した。主なる出演者は、「あっぱれ腰抜け珍道中」の北上彌太郎、「りゃんこの弥太郎」の本郷秀雄、「新鞍馬天狗 夕立の武士」の小堀明男、「下郎の首」の田崎潤、「荒木又右衛門」の島崎雪子、「美女決闘」の筑紫あけみ、「リオの情熱」の江川宇禮雄など。

1955年製作/94分/日本
配給:新東宝
劇場公開日:1955年9月25日

ストーリー

上州は赤城山の麓、国定村は十年ぶりの池さらえで活気づいているが、旱魃に備えての工事とは表面だけのこと、裏を返せば年貢を納めなければ水門を閉めて百姓を苦しめようという悪代官松井軍兵衛と名主茂兵衛の悪だくみだ。この工事の陣頭に立った大親分国定の忠治は、これも百姓のために働くと見せかけ、実は代官と結托して私腹を肥やし、三百人の乾分どもを養う腹だった。ある日、この村に二人の旅鴉が流れ込んで来た。三つ股の新蔵と相棒おかめの勇的だが、茂兵衛の土蔵で開かれた鉄火場で、二人は御曹司の源之亟と張り合って敗れた。一膳飯屋の久助が借金の抵当に、娘お光をつれて行かれようとするのを救った新蔵は、茂兵衛の悪事を知り、名主屋敷に乗り込んで、胸のすくような啖呵をきるのだった。一方、代官に欺された事に気がついた忠治は軍兵衛を斬り殺し、御用金を奪って逃走した。岩村田の宿場で、兇状持ちとなって捕吏に追われる忠治に会った新蔵は、忠治を説いて国定村へ帰らせた。その新蔵の肩を叩いたのは源之亟で「話が面白くなって来たようだから、おれたちも国定村へ引返そう」という。忠治は村に帰ったところを情婦のお徳と御用になった。本性を現わした茂兵衛が、冥迦金を持って来なければ水門を開けないと百姓を苦しめていると新蔵たちが駈けつけ、茂兵衛どもを斬って百姓の難儀を救うが、源之亟は手傷を受けて死んだ。数日後、道中差しを川に捨てた新蔵は、お光に堅気になると誓うのだった。

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