いのちの食べかた

劇場公開日:

解説

誰もが毎日のように口にしている肉や魚、果物や野菜といった食べ物が、どのようにして食卓へと辿り着くのかを追ったドキュメンタリー。近年、食糧生産の現場では、大量生産のために家畜や魚までも機械で管理せざるを得ない状況となっている。オーストリアのドキュメンタリー作家、ニコラウス・ゲイハルターが2年の歳月をかけてその現場を取材し、作業の様子を淡々と綴ることで、“いのちを食べる”ことの真実を浮き彫りにしていく。

2005年製作/92分/ドイツ・オーストリア合作
原題:Unser taglich Brot
配給:エスパースサロウ
劇場公開日:2007年11月10日

スタッフ・キャスト

監督
脚本
ウォルフガング・ビダーホーファー
ニコラウス・ゲイハルター
撮影
ニコラウス・ゲイハルター
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映画レビュー

4.5時折自分達の体の中には液体が巡っていて、食べるものも排泄するものも...

2022年6月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

時折自分達の体の中には液体が巡っていて、食べるものも排泄するものもそれなりの水分を含んで流動的であるということを思い出す。液体燃料は輸送や取り回しの点で便利なために、効率の良いガスや値段の安い石炭などと比べて重要となるらしい。そんなことを思い出したのは、釣り上げられた牛の首筋が切り開かれて、血と体液が溢れ出す瞬間を見た時だった。
全く露悪的で無い取り方には衝撃を受けた。と同時に、その衝撃の中に批判するロジックを探そうとしているのに、それがうまく見つからない。ペットショップ批判然りで現場の人々を批判したり法令で禁止しようとしたところで、その根っこの問題は解決されることはない。また、屠殺という事実に限っていうなら人間が生きていくのに必要不可欠な行為であり、映像の中に映るシーンはそれを工学的に効率化した結果がこれであって、グロテスクさというのをきちんと見極めることは難しいものだ。
しかしそれでも批判されるべき点は存在する。現場の人々に押しつけて差別的な観念を強化するわけではなく、システムに対する考えを広げていけるように、人間が生きるために動物を効率化したように、機械が生きるために人間を効率化させられている事を問題提起できるようにありたいと思った。

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ケ

3.5【ドイツの食物大量生産を支える、生産技術バリバリの様々な機械や、大型重機が面白き作品。ドイツは食物安全基準が厳格なので、農薬は大丈夫だよね!】

2022年2月14日
PCから投稿

楽しい

興奮

知的

ー 「食の安全を守る人々」や「フード・インク」は日本とアメリカの、現代食料生産の恐ろしき実態を描いた食物ドキュメンタリーであったが、今作は世界中の需要を満たすため、大規模に機械化されたドイツの食糧生産・管理の現場をありのままに、ナレーション一切なしに映し出している。

◆感想

 ・効率的な作業風景、穀物、動植物収獲の機械が観ていて、とても面白い。
 ドイツの生産技術は半端ないなあ。

 ・まるで、工業製品の様に解体されて行く、豚、馬、鶏。

 ・ヒヨコの処理や、卵の分別も無駄がない。

 ・わずか数秒で解体される魚、巨大マジックハンドで揺すぶり落とされる木の実。
  - あれも、ビックリである。-

 <NHKの「ウルトラ重機」は、この作品から着想を得たのかなあ。
  お姉さんがガムを噛みながら、手作業で無表情に豚足を切り落としているシーンは、妙に可笑しかったよ。>

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NOBU

3.0工場で働く人たちはパンしか食べないのね

2019年2月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
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kossy

2.0食べて生きていると言うこと

2018年9月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:試写会、DVD/BD

難しい

淡々と農場における生産の作業を見せられる作品。
大量の食糧を必要?とする人間が牛、豚、鶏を増やし殺し製品とする。
BGMも無いため、工場内で居るような音の雰囲気はすごい。

これだけ殺して食べているのが罪深いとまでは考えないが、飽食の国と飢餓の国がある現実、命を大量に奪って生きる人間等考えると答えが出にくい。
監督の言いたいことは解らなくもないが、難しいテーマである。

屠殺シーンと解体シーンがあるため、グロ耐性ない人は観ない方がよいでしょう。

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うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)
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