劇場公開日 2007年10月6日

パンズ・ラビリンスのレビュー・感想・評価

全143件中、21~40件目を表示

4.5この世界観は、それを望む者にはたまらない。

2023年3月4日
PCから投稿

なんとも不思議で中毒性のある物語。
終始、地に足がついているような、いないような、
映画を観ている自分の居所さえ分からなくなる。

それは少女の空想なのか、
それとも現実としてとらえて良いのか、
判断できない内にエイドクレジットを迎える。
実際 ギレルモ・デル・トロ監督は、
観客に対して「これは空想だよ」と、
完全に表現をしていない。

恐怖の世界での幸福感
その少女は何を思う。
実際 何を背負っている。

そこから生まれる新しい世界は
明るかろうが、暗かろうが、
登場人物と観客のもの
ーーしかしーー
劇場公開して随分経つが
今日まで完全に未消化であり
「ほんとうは、どうなの」と
悔しいけど、忘れられないのだ。

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星組

4.5平和な世の中を夢みて

2022年12月25日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

難しい

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しろくろぱんだ

4.0中毒性のある恐ろしい映画。

2022年12月21日
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怖い

知的

難しい

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なの

3.5大人のダークファンタジー

2022年12月13日
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リタ

4.0耐え難い現実があるからこそ、幻想が生まれる

2022年11月21日
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鑑賞方法:VOD
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とも

2.0安っぽい少女暴行フェチ

2022年11月18日
iPhoneアプリから投稿

バケモノたちの微に入り細に入ったキャラクター造形には恐れ入るが、今更「暴虐を受ける薄幸少女」というありふれたフェチズムをおおっぴらに開陳されたところでそれほど面白味はない。いっそ開き直って露悪に振り切れるでもない限り、ここは少女をどうにかして生に繋ぎ止めるのが映画としての然るべき倫理だと思う。少女の体験した摩訶不思議なあれこれに関しても、結局その実在性は宙吊りになったままで、一体なぜそこまでして少女を酷い目に遭わせ続ける意味があるのだろうと疑問に思った。この監督が「無垢なる少女を現実世界の不条理に犯させることでより一層鮮烈な画が撮れるはずだ」などといったことを考えていたのだとしたら、それは本当に軽率だし、作品としても粗悪なポルノ以上に価値がない。

いや、別に、この人に「俺は少女が酷い目に遭っているのが好きだから、とにかく少女が酷い目に遭う映画を撮るんだ!」くらいの明確な目的意識と気概があるのなら、それはそれでいいと思うし、そうであれば私だってもう少し楽しくこの映画を見ることができたと思う。しかし本作はそういった私的なフェチズムを歴史・社会批判という大義名分で小綺麗に隠蔽している。そういう小賢しさが目について仕方がなかった。

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因果

4.5この結末をあなたはどう受け止めますか?

2022年8月2日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

初めてDVDを買った映画。
ダークファンタジーの一言では片付けられない作品。
主人公が生きるスペイン内戦下の時代の過酷な環境や人間の残酷さが、
ファンタジーの世界とのギャップによって色濃く描かれています。
ホラー作品が大の苦手な私にはギリギリのシーンがところどころありますが、
それよりも内容の奥深さに心を奪われたインパクトの方が強く残っています。
最後の結末をどう受け止めるか?誰かと真剣に語り合いたくなるような映画です。

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なかや

2.5割と良い

2022年6月5日
PCから投稿

クリーチャーのデザインに惹かれ視聴。話もオチも良かった。もっとハラハラドキドキすつ展開があれば直良。

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aaaaaaaa

3.5眠り(死)に誘う子守唄。忘れ去られた永遠の物語。

2022年5月27日
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鑑賞方法:VOD

笑える

怖い

萌える

内容は、1944年6月頃スペイン独裁政権統治下に於けるスペイン🇪🇸の田舎が舞台。主人公の少女と母親が継父の元へ来る所から始まる。過酷な現実とそれに向き合う寓話を織り混ぜた(認識論)少女の魂の救いの物語。好きな言葉は『妖精を信じる?』の問いに『子供の時は信じてた。昔は沢山の物を信じてた。でも、今は違う!』誰しもが通る道もまた寄る年月や人によって違う厳しい言葉。共感しました。食事の時に牧師が語る『神が既に彼等の魂は召されている。肉体になど意味はありませんよ!』嘘っぽくて軽くて面白かった。『世の中は残酷よ!例え傷付いても学ばないと!』ここでマンドラゴラが焼かれる姿はなんだか苦しい。映像的には、デルトロらしくCGと特殊効果が巧みに組み込まれていて上手かったので話が分かりづらくなったのかなぁと感じました。stigmaの様に、掌に👁を付ける子供を食べるペイルマンこれは怖い!^_^鳥肌物です。この時に映像的には真ん中の扉のはずが左を選ぶ。『違う!これだわ!』鍵穴3つの内一つを選ぶ理由が分からなかったです。カエルに🐸食べさせる乾燥無花果似の石やペイルマンの食卓上の豪華な料理と葡萄🍇無垢な血🩸の献上など、モチーフをふんだんに使い世界観を表していて、凄かった。その根底に流れるテーマ、安楽死でさえ人を殺す者は、自分自身も殺される必然性や自己顕示欲の物語は語り継がれる事はない等、作家性として伝わってきました。童話と寓話の組み合わせが上手い。自分もC・アンデルセンやグリム兄弟やオスカーワイルド等は好きです。デルトロ監督は、自分が信じる世界へ自分を送り出す少女の物語。その中ではもはや少女の肉体の生死は意味を成さない。と言っている様に永遠について、虚構が現実で現実が虚構だという表現は残酷でグロテスクな効果でわかりづらくなって観る人を選んでしまうのが残念。最後の無花果の幹につくことのない花(希望の印)が咲く事が僅かな元気を感じる事もでき苦い終わりは物語の冒頭の子守唄のシーンを思い出す。伏線回収でとても綺麗。とても変態チックで素晴らしい作品。個人的には、神の王国の表現は予定調和で怖かったです。流石ダークファンタジー子供に見せるモノでも子供には見せれないよなぁ。。。

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コバヤシマル

5.0『殺しが静かにやって来る』の初見以来の驚愕だった。独裁政権はナチスの力をかりて、ゲルニカ市民へ、人類史上初の無差別攻撃(虐殺)を仕掛けている。

2022年5月25日
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鑑賞方法:VOD

ファンタジーの形で語られるが、現実の歴史を語っている。このギャップが見事だと思う。同じ歴史を語った『ミツバチのささやき』を連想した。

日本のナショナリズムは世界と比べて、歴史が浅い。また、その純度も高いものではない。つまり『お国の為に』と言い始めたのは、つい80年くらい前。世界は、良くも悪くも侵略と植民の歴史が既にある。だから、日本人にはちょっと理解し難い話になってしまっている。僕も日本人なので、納得いかなかった。でも『殺しが静かにやって来る』の初見以来の驚愕だった。

オフェーリアはオフィーリアだから、この話はハムレットをリスペクトしている。そして、
母親がカルメン!2つの話を融合すると、日本人としても納得せざるを得ない。ファンタジーと言うストーリーの姿を借りて、逃れる事の出来ない過去と言う歴史を語っているのだと思った。カズオ・イシグロさんの『私を離さないで』と通じるところもある。違う所は、逃れられない歴史なのだから、泣いても良いと思った。この話は稀に見る傑作だ。

追伸 フランコ大統領の奥さんはカルメンと言う。
追追伸
現在の王様はフランコ大統領の死後、フランコ政権を引き継ぐ形で、王政復古した象徴の王様。日本と同じだが、フランコ政権は完全に否定された訳ではない。従って、フランコ政権と対峙してきた側のナショナリズムはどうなっているのだろうか。第二次世界大戦中、独裁政権はナチスの力をかりて、ゲルニカ市民へ、人類史上初の虐殺を仕掛けている。

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マサシ

2.5あまりにも

Kさん
2022年4月5日
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K

2.0微妙

2022年3月19日
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2022/3/17 オススメされて鑑賞。ファンタジーなのかホラーなのか口裂けるわベトベトで気持ち悪いわやけど主役の女の子は可愛い。以上!

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しをん

3.0メリーバッドエンド

2022年3月9日
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悲しい

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喜怒哀楽

3.0学生時代に観なくて良かった。

2022年3月3日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

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ともーみ

3.5少女が生きるべき世界とは…

2022年3月2日
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現実の世界をしっかり生きるべきと大人は言うけれど、少女には辛すぎて空想の世界へ旅立ってしまう。
約束を破って、つい葡萄を食べてしまった少女…
つらい現実を生きれるほどまだ忍耐強くない。
あちら側の世界で生きる方が幸せだったのだろう。
彼女の人生なのだから…
きっと彼女の選択は正しかった。

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84

すっきりしない

2022年2月27日
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笑える

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ゆーり

3.5王女様

Kさん
2022年2月23日
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K

3.0健気で賢い少女

2022年2月15日
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鑑賞方法:VOD

強く賢いのは女性
というよりファシスト男の愚かさよ
今も根強いフランコ政権への恨み
その痛ましい当時を映像で知った気がする
怪物ファンタジーを美しく撮る監督に拍手

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mamagamasako

3.0やはり苦手なファンタジー

2021年12月18日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

苦手なファンタジーをシェイプオブウォーターつながりで。
時間も限られてるあの緊張感あふれる中で、何でやるなと言われてることやっちゃうかねぇ。あそこまでいったら大尉もしっかり始末してほしいし。
作品的には一応はハッピーエンドなのかな。

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bigsuke

4.0【辛い辛い時代を生き抜くための御伽噺。無垢なるモノの命を守るために、少女が行った事をファンタジックに描いた作品。】

2021年12月1日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ー 今作は、見る人によって、感想が異なる作品であると思う。
  だが、主人公の少女、オフェリアの行いは心に残る作品である。-

■今作の舞台は、1944年フランコ将軍の軍事独裁政権下のスペインである。

 ・少女、オフェリアの母カルメンは、仕立て屋だった夫が亡くなり、冷酷なビダル大尉の妻として、戦地に連れられる。勿論、オフェリアも・・。
 - 当初から、ビダル大尉は、カルメンもオフェリアも眼中になく、カルメンのお腹にいる、彼が男児と信じている子供の事しか、気にしていない事が、随所で描かれる。-

 ・そんな辛い境遇の中、オフェリアは、謎の地下への道を見つけ、そこで彼女の守護神であるというパンと出会う。パンは彼女が地下の王国の姫である事を証明するための幾つかの試練を与える。
 ー これは、個人的な感想であるが、パンも地下世界も、辛い日々を生き抜くためのオフェリアの創造の産物だろうと、想いながら鑑賞した。-

 ・ビダル将軍に仕えながらも、実はレジスタンスに協力していたメルセデスや医師達の体制に抗う姿。

<オフェリアは、母の容態を気遣い、マンドラゴラの人形を母のベッドの下に置いたり、懸命に生きようとする。
 だが、レジスタンスの抵抗に会った、ビダル大尉の行為は残虐で・・。
 母が命を懸けて産んだ子を、逃がすために逃げるオフェリアに向けた銃口。
 そして、彼女の現実の姿と、地下世界を支配する”王”がオフェリアに告げた言葉
 ”無垢なるモノのために血を流す、王国の王女として相応しい・・。”
 哀しきファンタジーであるが、秀逸な作品である。>

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NOBU