ザ・マジックアワーのレビュー・感想・評価
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三谷ランド
才に溺れたか、三谷幸喜。
主役の映画だと騙して連れてきた三流映画役者を、伝説のスナイパーと偽ってボスを欺く2段仕立てのコンゲーム。とはいえ、この脚本はあまりに底が浅い。三谷さんよ、コンゲームをなめちゃいけないぜ。
ベテランの俳優が映画撮影だと騙されるにしては、アリフレックス一台にカメラマン1人、スポット2本に照明1人だけという現場はあまりにお粗末過ぎるというもの。助監督もいなけりゃ絵コンテに脚本もなし。どうみても不可能な設定の中で、「向こうの建物から撮ってます」なんて言葉に騙されるもんですかね。佐藤浩市扮する三流役者があまりにおバカ過ぎて、彼が騙しの映画にのめり込めば込むほどに、観ているこちらは引いてしまうから、面白いことも何ともない。ありえない殺し屋の出現に、簡単に騙されてしまうギャングのボスもしかり。こんなお粗末極まりないコンゲームは観たことがない。「スティング」好きなんだったら、少しはコンゲームというものを学んだらどうなんだろうかね、三谷さん。限られた舞台劇の設定なら、お約束の世界なのかもしれないが、映画をなめちゃいけない。こんなのでも良しとするのは、甘ったれたテレビ局のプロデューサーならではなんだろうね。
守加護(すかご)という架空の街の設定にもヒネリが感じられない。日活無国籍アクション、フィルムノワールやハリウッドのギャング映画へのオマージュだけなのか。まさか、雰囲気だけなんてことはないだろうに。久しぶりに見たシトロエン2CVの姿とともに、作品の舞台となるこの街の存在が、歯がゆくてしょうがない。
3本の映画中映画もひどい。「暗黒外の用心棒」は「カサブランカ」そのまんま。奇しくも市川崑の最後の出演となった「101人の黒い女」も何なのそれって感じ。東映任侠ものへのオマージュらしき「実録・無法地帯」にいたっては面白くも何ともない。タイトルにも内容にもヒネリがほとんどない。こんなのだったら、古い映画をそのまま持ってきた方がましというもの。やるなら、映画ファンを微笑ませてくれるようなパロディを見せてほしかった。
最後まで乗れなかった映画の中で、唯一「オオッ」と唸ってしまったのが、大道具の特機さん役で今回も登場する榎木兵衛さんの元気な姿だった。かつて日活のアクション映画を支え続けた名脇役の兵衛さん。火薬のスイッチを押す姿は、この映画で最も格好良かった。
西田敏行が、なんかあんまり目立ってなかったわ!!
はい、こちらの映画も人づてできいた評判がかなりよかったので、見に行った理由ですよ。
ひとりで。
ところが、私って、お笑いに厳しいのか、三谷幸喜、あの人の笑って、そこまで大笑いするほどじゃなくない?
ちょっとうっすら笑う程度だと思うのよ。
「やっぱり猫が好き」とかもそんな感じじゃない。
確かに笑えるシーンもあるけど。
そんなにすごい映画って理由じゃないわね。
逆に面白いなと思ったのは、カメオ出演している皆さん。
たくさんの俳優がカメオ出演しているので、それを見るのが楽しいかも。
後良かったのが、妻夫木聡がかなりの三枚目演じているのがよかったかも。
あのウォーターボーイズの面影なし。
既におっちゃん俳優まっしぐらだわ。
あのももひき姿、痛かったわ!!
第二の武田慎二になりそうだわ。
深津絵里は、相変わらずの演技だわね。
それよりも、西田敏行があんまり目立ってないわよ!!
ちょっと、憑き神でも相当笑わせてくれたのに、今回は、佐藤浩一に終わり部分を相当ゆずっていたわね。
戸田恵子も出演していたけど、そろそろ、彼女もお腹一杯よね。
もう、出なくていいんじゃない。
三谷の映画には。
カメオ出演でよかったでしょ。
はっきりいって、これって、DVD鑑賞でも十分って気がしたわ!!
フジテレビの作る映画って、なんか、いまいちなのよねぇ~。
別に映画じゃなくて、2時間スペシャルでテレビで放送してもよさそうな映画ばかりじゃない。
またまた、フジテレビの経費削減は続くんじゃないかしら。
友人から聞いたけど、本当にひどい経費削減状態らしいわ。
ありえないもの。
やっぱり、踊る3にとSPにかけるしかないのね。
がんばってほしいものだわ。
じ~ん
人生は喜劇だ
まず、俳優陣の豪華さには舌を巻きます。
ちょい役でも出演している人がすごすぎ。
各プロットごとに笑えるところがあって、細かいところでもくすくす笑える。他の三谷作品を観ている人はさらに笑えるよう配慮されてる。
前半はちょいネタとスリリングな展開、その所々に布石がバァーと並んで、後半は仕掛けられた爆弾が一気に爆発するように劇場を笑いの渦に巻き込んでいく。
やっぱり三谷幸喜の作品は面白い。
きになったことは、他の映画でもたまにあることだけど、あのエンドロール。
舞台セットを製作しているところを映しちゃうこと。
ああいうのは僕は好きではないんだけど、どういうつもりでつくっているんだろう。
一つの世界を提供するのがエンターテインメントではないのか。
制作の過程を見せてしまったら世界観が壊れてしまうのに。
でもあえてそれをしたということは、何らかの意図が隠れているはずで、例えば作品をプレテクストだと考えると、最後に撮影の過程を映すことで、「この物語はフィクションです。」って宣言したのだと思う。
作中で綾瀬はるかが「この街は映画のセットみたい。」って言うんだけど、まぁその通りなわけで、というかそこが面白いところなわけで。
この映画はそもそも(売れない)役者が主役な訳だし。
でも登場人物は自分が映画になっていることに気がつかない。そこが喜劇なのだと思う。
つまりこの映画を通して三谷幸喜は、人生は喜劇だって言いたかったのかもしれない。
確かに面白いけど…。
先日来、TVを点けると『あ、三谷幸喜』『こっちにも三谷さん』『ゲ~、ここにも三谷さん』『あそこにも、あんな所にまで…』というような、まるで“金太郎飴状態”で、監督自らが宣伝しまくっていた本作。まあ、あれだけ大物量作戦かまされると、観に行こうかなって、気にはなりますわな。そういう意味では、作戦は成功と言えるんですかね?でも、少々くどかったような気が…。
確かに面白かったです。映画館内は常に笑い声に包まれてましたし、吾輩も冒頭から結構クスクス、ゲラゲラ笑っておりました。ただその笑いは、脚本やストーリーの面白さに対してではなく、ほんのチョットだけのシーンに、続々と出演している大物俳優(中井貴一、唐沢寿明、寺脇康文、市川亀治郎etcetc…)達が、スクリーンに映った瞬間に、一番起こっていたような気がします。そう、『あ、あの人が、こんな役で出てる~』的な。少なくとも、吾輩はそうでした。この辺りが、三谷監督の前作「THE 有頂天ホテル」と比較して、少々残念なところでございました。前作でも、“豪華キャスト総出演!”だったわけですが、その豪華キャストが、ただの顔見世だけでなく、緻密に練られた脚本によって、絶妙な演技をスクリーンで披露し、ラストの大団円までノンストップで突っ走る…てな感じでございました。それに比して今回は、脚本が弱い(あくまでも、前作比ですが)!そう、いくらコメディでも、『こんな設定は、素人でも途中でわかるがな…』と思ってしまうモノを、役者の力を頼りに、強引にラストまで持っていってしまった…そんな印章を受けました。まあ、それはそれで面白いのですが、何かチョット鼻に着くって言うか、スカッとせんと言うか、とにかく残念でした。いや、決して面白くなかったわけではありません。充分笑わせていただきました。でも、もっと話の中身で笑いたかった…シチュエーションではなく、ストーリーで…と、思っちゃったもんですので。
キャスティング的には、寺島進さんが最高だと思いました。マジな顔で、大いに笑わせてくれます。あと、定番ですが小日向さんも、ああいう役演らせたら、天下一品よね。でも一番笑ったのは、謎のタイ人を演じた寺脇さん!…ほら、やっぱりキャスティングで笑ってるよ、吾輩…(^^;。
しかし、あの“大物量宣伝作戦”には、フジテレビの底力と言うか、執念が感じられましたね。相当危機感持ってたんでしょうな~。ココンとこ出す映画、みんなイマイチでしたからね。ひとまずは、ヒットして『ホッ』とされてるんじゃないでしょうか?
これはおもろかった
おもしろかった。
うまいもんだった。
映画はまさに夢だ。
これ作ってる人たちも、まずおそらく楽しんでたんじゃないか、って思える。
…………
あの。ごく個人的な好みのことを。
深津絵里。
私、あんまし痩せてる女性、苦手。(^^ゞ
綾瀬はるかの方が好きだなぁ・・わたくしとしては、、、綾瀬はるかに、深津の
役をやってほしかった。綾瀬はるか。 もっといい女優になる。間違いない。と思
う。
佐藤浩市。
わたし、個人的にはむしろ嫌い。だった。
この映画で、この役者に対する評価を改めた。
自分がアップになってるスクリーンを、偶然に見てしまって、涙ぐんでるシーン
。 これにはまいった。 特筆なシーンだった。 なんつうか、、心情的にもよ
く解る。 と言いたい。
これは、、素直に楽しめた。 と思う。
設定に少々のムリがあるかもと思えなくもないトコあるけど、いいです。
西田敏行じゃあんまし凄味が感じられないかな?って感じもするし。
鈴木京香もきれいに撮れてる。 あのスカーフは、やはり「君の名は」のマチコ
まきだろうね。
ちょっと長いかな?って感じもあるけど。
いやぁぁ、おもしろかったです。
出演陣に驚き
映画と現実のずれと、それを埋める勘違いと偶然性は実によく出来た脚本!少々小さくまとまった?
<ストーリー>
マフィアのボスの愛人、マリに手を出したことがバレてしまった備後は、何とか助かるため、ボスが探している伝説の殺し屋、デラ富樫を連れ来れると嘘を付く。しかし期限は5日。誰もその居場所を知らない彼を、わずか5日で探すことなど出来るわけもなく、追い詰められた備後は、その顔を誰も知らないことを利用して、売れない役者に撮影だと偽って「デラ富樫」を演じさせ、何とか乗り切ろうとする。
<個人的戯言>
【♪レ~ジ~メ~♪】
前作の群像劇での計算された脚本は非常に素晴らしく、今作にもかなりの期待をしての鑑賞。今作も登場人物は多いものの、ストーリー自体は殺し屋を演じる役者と、演じさせるチンピラがメインのため、群像劇的脚本の凄さというよりは、現実のものと知らずに演じる役者と、現実とのずれで笑わせる部分と、ラストはネタ振りが回収される形になっていまして、前作ほど「3分に一度」笑わせるということはありませんでしたが、ずれがまかり通る脚本はなかなか。セットや古典映画へのオマージュも沢山観られましたが、逆に監督業がこなれたためか、前作の方がエネルギーを感じられました。
【ぐだぐだ独り言詳細】
前作のように様々の人々のエピソードが入っている形とは違い、殺し屋を演じる役者の佐藤浩市と、騙して演じさせる妻夫木聡がメインで、ひたすら撮影だと思い込んでいる役者と、現実とのずれで笑わせる形で進んでいきます。始まってしばらくはほとんど笑いがなく、かなり不安になりましたが、全体を通してやつきばやにネタが仕掛けられていた前作と違い、時々入る「クスクス」系のネタが積み上げられる中で、やがてスパイラル的にあらぬ方向に向かうという展開になります。
脚本としてよく出来ていたのは、まずは演技と現実のずれがまかり通る部分でしょうか。多少無理無理なところもありましたが、台詞の妙もあり、現実世界の人たちが受け入れてしまうのと、それを生み出す偶然性はやはりよく出来ています。特にラストの展開は、ちょっとタイミングのずれ(観た人だけわかる説明です。撃つのと「破裂」するタイミングが、もっとバッチリな感じだとよかったのですが)が気になったものの、ネタ振りがしっかりされた中で、「どうなんの?」と思わせておいてしっかり回収されています。
舞台演出家出身の監督自身が、今回は映画的手法により撮影することにしたというような発言をどこかで観ましたが(出過ぎでどこで観たかは覚えてませんが)、カット割りとかよりも、セットや衣装、そして多くの映画へのオマージュには、そのこだわりを感じました。個人的には、少々まとまり過ぎたため、逆にとにかく詰め込みながら、全体の流れもしっかり構成されていた前作のような、言い知れぬエネルギーがなかったように思います。
三谷様♪裏切りませんねぇ^^
今までの三谷さんの映画では最高
ヾ(∇・〃)キャハハハo(__)ノ彡_☆バンバン!!
笑えます。三谷監督本人も「思い通り」だそうです。
三谷幸喜の監督作品第四弾。今回は、これまで以上に笑いが込められています。
ほとんど主役級の役者たちが、ほんの端役程度で出てくるのが、三谷作品の一つの見所。今回は劇中映画(そのうちの一つの監督が市川崑)が何本かあるんですが、それらには、唐沢寿明(まぁ、彼は三谷組なので当然ですが)、中井貴一、天海祐希、鈴木京香、谷原章介、寺脇康文と豪華なメンバーが出ています。ネタバレですが、谷原章介の役どころが、佐藤浩市演じる村田大樹が俳優を目指すきっかけになっていて、しかも、その後にも、繋がっていたりしています。
劇中映画にもきちんとタイトルが付いているところが面白いです。市川崑監督、中井貴一、天海祐希出演のものが「黒い101人の女」、鈴木京香、谷原章介、寺脇康文が出ているのが「暗黒街の用心棒」、唐沢寿明が出るものが「実録・無法地帯」。それぞれ、実際の作品のパロディだったりします。
これまでの4作品で、一番、笑いが多かった気がします。上映中、劇場内に何度も笑いが起きていました。実際、三谷監督自身も「4本目にして、ようやく思い通りの作品が出来ました。」と言っているようです。実際、ちょっと長いかな(市川崑監督も「なかなか良く描けている。でも長いな」と言ったとか)。最後の方は、ちょっと集中力が途切れてしまいました。
佐藤浩市のキレ気味の演技が良いです。ギャングを演じてるときと、演じ終わったときのギャップが何とも言えないですね。それと、妻夫木聡のインチキ臭いチンピラも珍しいです。爽やかなんですけどね。戸田恵子も出番は、今回は少なめです。それでも、きちんとおいしい所は持っていっています。深津絵里も見事に妻夫木聡の彼女(って言うか、西田敏行の愛人役だけど)を演じています。完全に、妻夫木聡を翻弄していましたね。でも、彼女、妻夫木聡とは結構の年齢差があると思うんですけどね。むしろ、綾瀬はるかの方が歳は近いのでは?(失礼!)しかし、なんと言っても、伊吹吾郎が意外に良いです。印籠を出さないかと心配しましたが。それと、実は彼が謎の殺し屋『デラ富樫』だと思っていたんですが、全然違いました。
三谷幸喜が「思い通り」と言ったとおり、彼の好きなコメディーにきちんと仕上がっています。あとは、もう少し短ければ・・・。これは、市川崑監督の生前最後の出演となった作品。映画の冒頭に、市川崑監督に捧げる言葉が出ていました。
爆笑と感動を堪能しました
デラ富樫のキャラ最高!
三谷幸喜監督の映画は初めて見ました
率直な感想ですが、デラ面白い!!!
豪華出演陣はもちろんですが内容も素晴らしい
全編ギャグと言うわけではなく見せるところは
しっかり見せて、笑わせるところはしっかり笑わせる
とてもメリハリのある内容になってます
特に思い出のシーンは「デラ富樫、登場シーン3連発」です
佐藤浩市さん、怖いぐらいに素晴らしいです
今までのイメージがガラッと変わりました
いまではJRAのCMを見るたびに
「俺がデラ富樫だ!」と言ってナイフなめ回すシーン
が頭に思い浮かんで笑ってしまう・・・
最高のキャラクターですよ!
脇を固める役者も凄すぎる・・・
寺脇康文さんなんてモノクロでタイ人役、しかも数秒のみ
それでもカタコトの日本語でしっかり笑いをとるから見事!
いろんなジャンルから沢山の人が少しずつ登場してくるので
あれは誰? この人は? なんて探しながら映画を見ると
面白さも倍増すると思います
私は本編では見落としてエンドロールは初めて気が付いたけど
香取慎吾の名前がありました・・・
ん~どこに登場していたのでしょう?
これから見る人は是非慎吾ちゃんを捜してみて下さい!
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