明日、君がいない
劇場公開日:2007年4月21日
解説
オーストラリアの新鋭ムラーリ・K・タルリ監督が、友人の自殺や自らの自殺未遂といった実体験を基に、思春期の若者たちが抱える心の闇を描き出した衝撃作。ハイスクールに通う6人のティーンエイジャー。様々な悩みや問題を抱え、その繊細な心は今にも押しつぶされそうになっていた。そしてある日の午後2時37分、そのうちの1人が自殺を図る。彼らのリアルな現実をそれぞれの視点で捉えながら、事件が起こるまでの1日を描いていく。
2006年製作/99分/オーストラリア
原題:2:37
配給:シネカノン
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ほんのあらすじだけ見て鑑賞したが、想像していた感動ものとは全く違うので驚いた。(どちらかというと憂鬱になる)
そうきたかあ…
いやこれはすごく純粋な気持ちで作られた映画だわ…
本当に人がこれ以上孤独にならない世界にしようと本気で考えたときに
この作品の影響力はすごいと思う。
あのラストにおそらく誰もが驚くと思うけど、わたしもそうで、
「え!?そっち??」と「うわ…全然見てなかった…」っていう後悔が半々の感情になった。
多分登場人物の5人だけでなく、視聴者も思いっきり彼女のことをスルーしていたと思ってて、五名のことばかり頭にあって脇役の彼女のことは一切考えていなかった。まったく心配とかしていなかった。それは作品の演出上仕方のないことではあるが、しかしこういう形で人の孤独を表現させるのは本当に見事。観客はもうこんな公開するもんかと思うのだ。
最初から私はこの映画の見方を間違っていたんだとラストで気づかされる。ずっと死んだの誰だろと犯人捜し目線で見てしまっていたけど、そうじゃないんだな、きっと。なので、もう一度みようと思う。100分の中にこれだけ複雑な事情や感情が詰め込まれてるってすごいよね本当。たぶん一回目じゃ吸収しきれないよ。
2回目の鑑賞:
なるほど、絶対2回見たほうが面白い映画であった。
めちゃめちゃ伏線ありますやん。1回目では違和感を感じていただけでスルーしていたシーンが完全なる伏線だったと気づかされる。(ゲイの子がルークを見つめるシーンとか、お兄ちゃんの行動とかね)シャッターアイランドを思い出しましたなあ。
観た後あることに気づかされて、
ケリーが自殺したとわかるまでは、ずっと5人の中に自殺者がいると思い込んでいたこと。つまり、5人の誰がそうなってもおかしくない状況だったってこと。これは、あんな多様性のある5人でもそれぞれに死にたくなるほどの理由があって、本当にみんないつ死んでもおかしくない状況の中生きているんだなと思い知らさせるんだよね。普段はどれだけ気丈に振る舞っていたとしてもね。本当に見ていてしんどくなるような苦痛をみんながみんな抱えていて、社会ってそんなもんなんだなってこと。集団って、とくに高校生活なんてまさにそうだよね。キラキラしたものの裏にこんなことがあるんだよ。
あの名前は知らないが、ピアノの曲が流れる感じとか「普通の人々」っぽいなあと思ったりした。
2018年3月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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現在47歳の私は毎日が速い。アット言う間。
この映画を観て少し若い時の自分を思い出した。
小学生の頃や中学生の頃の眠れぬ夜や授業時間の
長さをその時に悶え苦しんでた悩みを・・
現在も昔も子供の頃学生時代の悩みは変わらない気がする。孤独に強くなることが一番だと私は小学生の頃に思った。しかし異性彼女は欲しい欲望が悩み眠れぬ夜。集団の中の無視とかは気にならないと嘘になるかもだが常にやりたいこと、未来のことを妄想してたら
楽しいから結構大丈夫。その癖は今もなおってない。
人は人だが人が大好き人の観察も大好き。
本読んで、映画観て、アニメ観てたら様々なことに
対応出来るようになっていく気がする47歳。
会話の基本挨拶を大事にしたい。大丈夫元気?も付け加えることで多少は回避出来ることも増えそうな気がしてきた。この映画観て人に優しくなれそう。
この映画色々な人にオススメしたい。そして何年に一回は見直したい作品。良映画であると私は思う。
是非是非見てください。
2018年2月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
人は独りぼっちでは、生きていけない。
この映画を観ると良くわかる。
1人でも本当の絆を結べる相手がいたなら。
彼女は積極的に、自ら手を差し伸べていたのに…。
監督も制作時、この映画の主人公達と同年代の若者だった筈。
大人に成りきれない、ぎりぎりの不安定な感じが、画面全体に漂ってる。
リアルさが凄い。