サン・ジャックへの道

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サン・ジャックへの道

解説

「女はみんな生きている」のコリーヌ・セロー監督が贈るハートウォーミングな人間ドラマ。遺産相続の条件として、聖地サンティアゴまでの1500kmにも及ぶ巡礼路を一緒に歩くことになった3兄弟。仲が悪く無神論者の彼らは、渋々ながらも聖地を目指し旅に出る。同行するメンバーは、メッカへ行くと思い込んでいるアラブ系少年や何やらワケありな女性など個性派揃い。彼らはそれぞれの事情を抱えながら長い道のりを歩き始めるが……。

2005年製作/112分/フランス
原題または英題:Saint Jacques... La Mecque
配給:クレストインターナショナル
劇場公開日:2007年3月10日

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映画レビュー

3.5ゴール設定をしてブレイクダウン…なんてやめようよ

2024年5月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

幸せ

サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路をたどる[サンティアゴ巡礼]を舞台とした映画です。
調べて分かったのですが、在処の分からなかった、イエスの十二使徒の一人ヤコブ(サンティアゴ)の亡骸がサンティアゴ・デ・コンポステーラで発見され、そこに大聖堂が建てられたそうです。そこに至る巡礼が[サンティアゴ巡礼]。

よろしければ、参考図書としてこちらの本をお勧めします。
・星の巡礼(角川文庫)
・カミーノ! 女ひとりスペイン巡礼、900キロ徒歩の旅(幻冬舎文庫)

[サンティアゴ巡礼]に来る方は、人生の岐路にあると言われています。
面白いのは、決して[岐路にあるから][岐路にしたいから]巡礼しようと思って来るだけではなく、自発的ではないが(巡り合わせや、無理やり来ることになったが…)[結果として(価値のある)岐路になった]ということが案外あることです。

この映画の主人公はまさにそうなのです。ここでは書きませんが、嫌々、巡礼に参加します。しかし、クリアに使用前・使用後ならぬ、巡礼前・巡礼後が描かれます。

1500Km歩く、全く縁のなかったMemberと日々を共にし語り合う…。そして、人生の大半を占めていた[責務](そこから得られる使命感・自己存在感も含み)を手放して巡礼に特化した日々を送る…、巡礼参加Memberの変化が描かれ、巡礼後の姿が少し垣間見えてくる。
これは、お盆休暇、年末年始の休暇…といった、短期間の休暇では得られない変化なのだろうな…と思いました。

私は[Planned Happenstance](クランボルツ)や[目的への抵抗](國分功一郎)の考え方がとてもしっくりきます。
変化が激しい時代だから中期経営計画は役に立たない…みたいな難しいことではなく、その方が自然なことだと感じるだけです。

この映画の主人公も、親の遺産の関連で巡礼に参加したわけですが、きっかけ・背景はどうであれ、巡ってきた事象・大きな流れに身をゆだねて、その巡りあわせを信じて前に進むことって大切なんだと思います。
ゴール設定をしてブレイクダウンして(ベイビーステップ…)…って素直に受け入れられます?、Healthy & Vividに生きられます?

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あすか りた

4.5単純に好き

2023年1月25日
iPhoneアプリから投稿

DVD買った。よく見返す映画。
背景綺麗なんだけど、登場人物たちがよく喋るため
あまり噛み締めて見られない(笑)

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tabotyoko

5.0巡礼の旅

2022年4月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 3人の兄弟が徐々に打ち解けていくという映画かと思っていたけど、そうではなかった。他の巡礼参加メンバーであるアラブ系の高校生2人と女子高生2人、そしてワケアリ女性とアラブ系のガイド、計9人による群像劇風ロードムービー。フランスから聖地サンティアゴ(サン・ジャック)までの巡礼の旅。特に文盲であるアラブの少年のエピソードがとてもよかったなぁ。

 何がよかったのか・・・南仏の田舎の風景はもちろんなのですが、かなり重そうな荷物を背負っての過酷な旅。そのためか、最初は遠慮がちだった登場人物にも愚痴や本音トークが炸裂していたことでしょうか。本音といえども、隠すところは隠す。けれど、次第に打ち解けて、大切な部分では家族同然のように振舞っていたところ。中には恋愛に走っていた人もいましたが・・・

 巡礼といえば、普通は宗教が絡んでいると思われるところもミソ。参加メンバーはほとんど無神論者であり、イスラム教徒(熱心ではなさそう)であろうが、キリスト教教会に寝泊りする。神父が人種差別主義だったりすると罵倒したりするのです(言葉は通じてなかったようだけど)。

 歩くだけというシンプルな構成であるけれど、自然の雄大さと各人の夢を織り交ぜたりして、幻想的な一面も見せる。そして、皆個性的な登場人物であるものの、旅を通してどこか社会的人間になっていく様子や、都会の喧騒を離れ逞しくなっていく様子は観客に勇気を与えてくれるような気もする。彼らが本当に大切なモノに気づく姿を見たときには暖かな涙さえ流れてしまいます。

 『夜のピクニック』では最低点をつけてしまいましたけど、どこがどう違うのか・・・子供版と大人版の違い?それだけではないはずです。

【2007年9月映画館にて】

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kossy

3.0それなりに

2017年1月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

最後までうまくまとまっていて見飽きなかったかな。
この手の過酷な映画のときはキャストも日を追うごとに痩せたりしたらいいのに。。。

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まーみ