サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路をたどる[サンティアゴ巡礼]を舞台とした映画です。
調べて分かったのですが、在処の分からなかった、イエスの十二使徒の一人ヤコブ(サンティアゴ)の亡骸がサンティアゴ・デ・コンポステーラで発見され、そこに大聖堂が建てられたそうです。そこに至る巡礼が[サンティアゴ巡礼]。
よろしければ、参考図書としてこちらの本をお勧めします。
・星の巡礼(角川文庫)
・カミーノ! 女ひとりスペイン巡礼、900キロ徒歩の旅(幻冬舎文庫)
[サンティアゴ巡礼]に来る方は、人生の岐路にあると言われています。
面白いのは、決して[岐路にあるから][岐路にしたいから]巡礼しようと思って来るだけではなく、自発的ではないが(巡り合わせや、無理やり来ることになったが…)[結果として(価値のある)岐路になった]ということが案外あることです。
この映画の主人公はまさにそうなのです。ここでは書きませんが、嫌々、巡礼に参加します。しかし、クリアに使用前・使用後ならぬ、巡礼前・巡礼後が描かれます。
1500Km歩く、全く縁のなかったMemberと日々を共にし語り合う…。そして、人生の大半を占めていた[責務](そこから得られる使命感・自己存在感も含み)を手放して巡礼に特化した日々を送る…、巡礼参加Memberの変化が描かれ、巡礼後の姿が少し垣間見えてくる。
これは、お盆休暇、年末年始の休暇…といった、短期間の休暇では得られない変化なのだろうな…と思いました。
私は[Planned Happenstance](クランボルツ)や[目的への抵抗](國分功一郎)の考え方がとてもしっくりきます。
変化が激しい時代だから中期経営計画は役に立たない…みたいな難しいことではなく、その方が自然なことだと感じるだけです。
この映画の主人公も、親の遺産の関連で巡礼に参加したわけですが、きっかけ・背景はどうであれ、巡ってきた事象・大きな流れに身をゆだねて、その巡りあわせを信じて前に進むことって大切なんだと思います。
ゴール設定をしてブレイクダウンして(ベイビーステップ…)…って素直に受け入れられます?、Healthy & Vividに生きられます?