サン・ジャックへの道
劇場公開日:2007年3月10日
解説
「女はみんな生きている」のコリーヌ・セロー監督が贈るハートウォーミングな人間ドラマ。遺産相続の条件として、聖地サンティアゴまでの1500kmにも及ぶ巡礼路を一緒に歩くことになった3兄弟。仲が悪く無神論者の彼らは、渋々ながらも聖地を目指し旅に出る。同行するメンバーは、メッカへ行くと思い込んでいるアラブ系少年や何やらワケありな女性など個性派揃い。彼らはそれぞれの事情を抱えながら長い道のりを歩き始めるが……。
2005年製作/112分/フランス
原題:Saint Jacques... La Mecque
配給:クレストインターナショナル
スタッフ・キャスト
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DVD買った。よく見返す映画。
背景綺麗なんだけど、登場人物たちがよく喋るため
あまり噛み締めて見られない(笑)
2022年4月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
3人の兄弟が徐々に打ち解けていくという映画かと思っていたけど、そうではなかった。他の巡礼参加メンバーであるアラブ系の高校生2人と女子高生2人、そしてワケアリ女性とアラブ系のガイド、計9人による群像劇風ロードムービー。フランスから聖地サンティアゴ(サン・ジャック)までの巡礼の旅。特に文盲であるアラブの少年のエピソードがとてもよかったなぁ。
何がよかったのか・・・南仏の田舎の風景はもちろんなのですが、かなり重そうな荷物を背負っての過酷な旅。そのためか、最初は遠慮がちだった登場人物にも愚痴や本音トークが炸裂していたことでしょうか。本音といえども、隠すところは隠す。けれど、次第に打ち解けて、大切な部分では家族同然のように振舞っていたところ。中には恋愛に走っていた人もいましたが・・・
巡礼といえば、普通は宗教が絡んでいると思われるところもミソ。参加メンバーはほとんど無神論者であり、イスラム教徒(熱心ではなさそう)であろうが、キリスト教教会に寝泊りする。神父が人種差別主義だったりすると罵倒したりするのです(言葉は通じてなかったようだけど)。
歩くだけというシンプルな構成であるけれど、自然の雄大さと各人の夢を織り交ぜたりして、幻想的な一面も見せる。そして、皆個性的な登場人物であるものの、旅を通してどこか社会的人間になっていく様子や、都会の喧騒を離れ逞しくなっていく様子は観客に勇気を与えてくれるような気もする。彼らが本当に大切なモノに気づく姿を見たときには暖かな涙さえ流れてしまいます。
『夜のピクニック』では最低点をつけてしまいましたけど、どこがどう違うのか・・・子供版と大人版の違い?それだけではないはずです。
【2007年9月映画館にて】
2017年1月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
最後までうまくまとまっていて見飽きなかったかな。
この手の過酷な映画のときはキャストも日を追うごとに痩せたりしたらいいのに。。。
2015年3月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
祖母の遺言により、仲の悪い3兄妹(+α)が聖地巡礼の旅をする話。
現実ではお遍路巡りとか、長距離を歩かせるツアーが最近多いけど、
それを映画にした感じ。
内容としては、悲しい事実も軽快に描かれていて観やすい。
旅の風景も美しく映像的な気持ちよさもある。
女性陣の恋愛観がアメリカ映画にはみられない独特なもので、
フランス的な価値観なのかなと思わせるところも興味深い。
ただ、良くも悪くもカジュアル。
こういう長旅の大人数ツアーに参加したら、こういう出会いがあるかも?
みたいな一般人の適当な想像がそのまま映像になっているだけで、
それ以上のところに踏み込んでこない。
要するにおしゃれ感がアップした「あいのり」という印象