劇場公開日 2006年12月1日

007 カジノ・ロワイヤルのレビュー・感想・評価

全135件中、21~40件目を表示

5.0これぞ!原作付きの映像化に望むもの

2022年1月24日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

楽しい

興奮

うわぁ、全然違う〜。それが冒頭数分間を観ての率直な感想であった。

ティモシー・ダルトン2作目「消されたライセンス」のレビューに、私は下記のように書いた。

「前作で原作尊重の原点回帰を果たしたが、リアリズムを追求すればするほど『荒唐無稽なファンタシー』『そんなんあり得ないだろー!とツッコミ入るくらい男のロマンを盛り込んだご都合主義』『ユーモア溢れる明るいスパイ活劇』という、コネリー&ムーアが築いてきた『007映画』という伝統から外れてしまうんだなぁ。」と。

然るに!本作はそのような『007映画の伝統』を完っ壁に脱ぎ捨ててきた!
オープニングでは、シリーズの伝統であった女性シルエットを用いず、徹底的に男性(ボンド)シルエットのみである。スーツは吊るし、酒はマウントゲイのソーダ割り、時計はオメガだが007がオメガを使うようになったのは「ゴールデンアイ」以降だしロレックスと比べれば庶民にも手が届く範囲に思える。ロジャー・ムーアがコネリーボンドとの違いを出してきた時のような「ちょっとズレ」ではなく、徹底的に違うのだ。
隙のない洗練された紳士ではなく、荒削りな庶民派の兄(あん)ちゃんだ。
女性に対してもクール。美女よりも任務最優先。

なるほど、まるで別作品だと聞いているしなぁ、、、と思いつつ、とりわけ女性対応に重点を置きながら見ていたが、しかし、完全なる冷血漢とゆーわけでもない。それどころか天然タラシの素養は充分に持ち合わせている。そして何より女性に対してたまらなく優しい、、、!いや、これって原作そのもののボンド?

そうこうしているウチに、出てくる出てくるアストンDBS!
タキシード!ワルサーP99!
そして、そして「ヴェスパー・マティーニ!」
00要員に昇格したばかりの未熟な若武者が、どんどん我らの知っている「ジェームズ・ボンド」になってゆく!

そうか!だから原作小説イアン・フレミングの「第1作品目」か!
「新生ボンド」を生み出すのにこれ以上のシナリオはない。だって、誰しもが知っているボンドの「前日譚」で良いのだから。
007ジェームズ・ボンド誕生のストーリーを描いた映画は未だ存在していなかったのだから!
単に、映画版権絡みで紆余曲折あった不遇の第1作として選ばれたのではなかったのだ。
そう気付いた時、監督と脚本陣に多大な拍手を贈りたくなった。

作品の中身に目を向けてみれば、序盤、アフリカの工事現場を舞台とした高所アクションも実に良い。
大航海時代の水夫は、帆船のメインマストからヤード、シュラウドを自由自在に移動出来ねばならないという話が思い浮かんだ。そう考えれば高所アクションはイギリスの伝統的お家芸か。

爆弾密造人役のセバスチャン・フォーカンはパルクール産みの親の1人だそうで、おかげでダニエル・クレイグも走る、走る。
どれだけ自動車相手に走るシーンがあるんだ!とマンネリに感じ始めた頃から上手くカーチェイスに移行する。
DBSの7回転切り揉みシュートもお見事!カースタントさん、ご苦労さん!である。なんとギネス記録だとか。
(80年代以前は、目上に対しても「ご苦労様」は普通に使用する言葉でしたので敢えて使います。上から目線で書いてるわけじゃありませんよ。だって本当に大変な苦労でしょう?あの技術は。90年代以降に生まれた「マニュアル暗記のビジネス用語」はどんどん日本語をおかしくしているぞ?)

スカイフリートの株操作は、現在のボーイング社が安全な飛行機を造るハズの「エンジニアリング企業」から株価を釣り上げる事に血道を上げる「金融マシン」へと体質を変えてしまった皮肉を思わせる。
架空の航空機であるスカイフリートS570のベース機はボーイング747-200であるが、2018年〜19年に2度も墜落事故を起こしながら運用され続けた737MAXを想起させた。
本作は2006年か。未来予知ではないが21世紀らしさを見事に描いているね。

アクションだけじゃなく、練り込まれたドラマと、人間模様の細やかな感情の機微も描き込まれている。
小物に見えてしまうル・シッフルでさえも、オーソン・ウェルズ(1967のカジノ・ロワイヤル)の役柄に比べたら充分に存在感がある。

そしてラスト・シーンにて、ついに(ようやく!)おなじみの決め台詞登場!そのまま突入するエンディングにてボンドのテーマが流れる。
うっわ〜!こう来たかぁ〜!
21世紀に合わせた新生ボンドに生まれ変わらせておきながらも、その一方で見事に『007』を継承しているではないか〜!
伝統をまったく無視した別作品などではなかったのだ。

レビュー冒頭、「原作回帰のリアリズム」と「荒唐無稽なユーモアスパイ活劇」を対比させたが、イアン・フレミングの原作もそんなにしっかり固茹で卵と言えるのはこの「カジノロワイヤル」だけなんだよね。そのままいけばチャンドラーやハメットの系譜に並んだかもしれないが、フレミングはそれよりもむしろ「大衆娯楽小説」を書く事を望んだ。だから作風はどんどん映画に近いファンタシー路線に近づいていく。

だから、マーティン・キャンベル監督と3人の脚本家達が本作を見事なハードボイルドに仕上げてくれた事は大変嬉しい。
原作のボンドは当初から一流の腕利きだが、作中の回想で00ナンバーに昇格したトピックが登場する。映画ではそこにスポットライトを当て、タキシードを着るまでのボンド物語を前半たっぷり使って新たに創造し、カジノロワイヤルのシーンを中盤に持ってくるなど実に上手い構成だ。(ヴェスパーはボンドが結婚を考えるほど愛した女性、というのは原作通りです。アレンジは非常に秀逸ですが。あ、拷問も原作通りです。監督&脚本に罪はありません。苦情はお空の上の原作者へw)

これこれ!これですよ!原作付きの映像化に望むものは!
「解体・脱構造化・再構築」とはこうであって欲しいの!
原作の魅力を余すところなく注ぎ込みながらも、手を入れるところは想像の翼を広げてアレンジする。
しかし、新しく造った部分も原作との整合性は見事に取れている。表面的な部分は大幅に変えていても、根幹の大事な部分は変えていないから本当に嬉しくなってしまうんだ。
しかも本作は、長らく乖離していた原作と映画の作風の違いまでもすべて飲み込んで1つにまとめてくれた!ダルトン・ボンドやブロスナン・ボンドで監督達が悩み、やろうと腐心した事をついに昇華させたのだ。本作は007映画史上において、大変重要な快挙を成し遂げたと言えよう。

見始めた時には、カーク船長とミスタースポックのスタトレがピカードとライカーのジェネレーションズになった時くらいの「新生」感を感じたが、エンディングではすっかりショーン・コネリーの血脈を受け継ぐ「正統派007」として受け入れている自分がいた。

(これを機に「消されたライセンス」にも初めて007の冠がついた。それならいっそのこと「ネバーセイ・ネバーアゲイン」もラインナップに加えていいんじゃないの?と思うが、やっぱりそれはまた別問題なのね。本作でフィリックス役に初めて黒人が起用という記事を読み、「あれ?そんな事ないはず。過去にも黒人フィリックスいたよ?」と思ったのだが、あれはネバーセイだったか。)

スカイフォールが最高傑作だと聞くから評価は厳しくしておくかな?と悩んだが、これに星5をつけねば自分のレビューすべてを辛口評価に変更せねばなるまい。
キャスト・スタッフ、すべてに感謝したい素晴らしい作品である。
007は自ら炎で身を焼くフェニックスのように、ここに21世紀作品として見事な転生を成し遂げたのだ。

コメントする 3件)
共感した! 25件)
pipi

3.5ヴェスパーにつきる

2021年12月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

楽しい

興奮

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
yumeko

5.0復習

2021年12月17日
iPhoneアプリから投稿

改めて観てもやっぱり面白いなぁ〜。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
そうたん

4.588位/486 2021.12.04現在

2021年12月3日
iPhoneアプリから投稿

no time to dieが
面白すぎて
ダニエルボンドを
1作目から再鑑賞
ダニエル版は一度全部観てます。

初めて観た007が
ゴールデンアイで
自分が確か中学生で
まだ自分には早かったのかも。
全くハマらなくて
自分は完全にスパイ映画は
MIシリーズ派で
その後、ボーンシリーズが始まり
MI→ボーン→007
の順番でしたが
ダニエルボンドが始まって
一気に巻き返しました!
正直、どれも捨てがたい!
キングスマンも含めて
スパイ映画シリーズ素晴らしい!

007って、
苦味のある食べ物と同じで
歳を取ればとるほど
良さが分かる気がする!
10年ほど前に観た時よりも
今回見返した時の方が
断然面白かった!

しかも、ダニエルがこの時
37〜8歳?
今の自分より年下で
自分がガキすぎて悲しみ、、、
セクシーすぎるわ。

若いから動きも
キレッキレ!

正直ポーカー分かんないけど
それでも十分に楽しめます!

人妻って、そんなに
事が簡単かね?

ルシッフルは、ヴィランとしては
ヴィランと言っていいのか、、、
まぁ悪者だからいいよね。
ルシッフルは、
中々いいヴィランだと思う!

NO TIME TO DIE面白かったけど
ヴィランが少し
存在感が弱かったかなって。

とりあえずこの映画の
1番カッコいいのは
ボンド!ジェームスボンド!
の使い所!
あれ?
今回言ってなくない?
と思ったら、、、、

以下
超個人的主観による駄文のためだけに
盛大にスルーしてください

(RG風)

カジノロワイヤルのあるある言いたい♫
ロワイヤルのあるある早く言いたい♬
ロワイヤルのあるある今から言うよ♪
ポーカーやりたくなりがち♩

同じお酒呑みたくなりがち♩

怪我すぐ回復しがち♩

備考 点数は自分が
生まれてから現在まで
観た映画をランキングにして
相対評価で点数付けてます
上位と下位から順番に
感想書いてます
初回鑑賞年齢→27歳
(2021年時点40歳)
初回鑑賞場所→映画館
鑑賞回数→2回
記憶度→95%

マイ映画ランキング
2021年時点
全映画中→88位/486
洋画部門→74位/409
トランプ映画部門→1位

コメントする (0件)
共感した! 11件)
がんたく

3.5満身創痍のボンド

2021年11月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
なお

4.5歴代作品の中で1番いい…!

2021年11月4日
スマートフォンから投稿

最初のアクションで興奮し、カジノでのマネーゲームでドキドキし、ボンドガールとの恋模様も楽しめて過去作の中で1番ストーリーに緩急があり面白かった。

あのボンドがダブルオーの名前を捨ててもいいと思えるほど、愛した女性に裏切られたなんて…と思ったが、ヴェスパーもボンドのことが好きで守るために賞金を差し出したんだね‥と思ったら切なくて泣けた。

本当面白かった。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
みんみん

4.5007、リボーン!

2021年10月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

6代目ジェームズ・ボンド=ダニエル・クレイグの最終作がやっと公開されたので、彼の過去作を復習鑑賞。

Blu-rayソフトの特典映像では、イアン・フレミングの小説『007/カジノ・ロワイヤル』が映画化に至るまでの紆余曲折を、関係者のインタビューで確認することができる。原作小説はバカラで戦う心理戦が中心で、文学としてはエキサイティングな娯楽作だが、映画的なアクションに欠けるため、これまで(パロディーは除いて)映画化されなかったのだと思っていた。ところが、そうではない経緯が映画に負けず面白い。

オープニングタイトルバックで、トランプのマークがデザインされたアニメーションがカッコいい。1970年前後に『スカイヤーズ・ファイブ』というトランプカードを武器に使うテレビアニメがあったが、こんなテイストで見てみたいと思った。
ただ、007伝統の女性の曲線美をデザインした映像がなかったことは物足りない。

公開当時は、映画的とは言えない原作のストーリーをほぼそのままに、アクションがふんだんに盛り込まれていたことに驚いたものだ。
斬新だと感じたのは、ボンドがやたら傷つくこと(肉体的に)だった。顔に傷が残っていたり、血を洗い流して怪我を隠したりする。
このリアリズムが、荒唐無稽な物語に緊迫感をもたらしている。

映画オリジナルのアクションは、カジノを舞台に展開される本筋の前と後に、半端ではないスケールで見せつけられる。
まず、爆弾男の追跡。まるでパルクールだな…と、思ったら、爆弾男を演じたセバスチャン・フォーカンという人はパルクールの考案者の一人だという。
次に、旅客機爆破の阻止。迫力のトレーラーアクションの後に捻りのきいた爆弾の仕掛け。
この二つの超エンターテイメントで、掴みはOKだ。
そして、カジノでの決戦が終わり、こちらの気を緩ませておいての建物水没スペクタクルが、また凄まじい。
これらは、シリーズの最新作として、最新の技術とアイディアを披露する見せ場になっている。

ダニエル・クレイグにボンド役が決定した時には007マニアから大反発があり、ボイコット運動まで起きたにも拘らず、公開されるとシリーズ最高の興収をあげたのだから、この作品のすごさが分かろうと言うもの。

これまでは、ボンド役が交代すると年齢設定の修正はあったものの、ジェームズ・ボンドは同一人物だった。
本作では完全に仕切り直し、いわゆる007のリボーンを果たしている。
『女王陛下の007』のように、本作はボンドが愛する女性を亡くす悲劇で幕を閉じる。
原作でのヴェスパーの最期は服薬自殺だ。ボンドが遺体の発見者にならないように巧妙に仕組み、遺書で真相を告げる。
本作のヴェスパーはボンドの目の前で助けを拒んで死んでいくので、より悲劇的だ。
この悲劇が彼に重い影を背負わせ、やがて突入する自分のルーツとの戦いへのプロローグになっている。

コメントする 3件)
共感した! 17件)
kazz

5.0ダニエルクレイグの007はここから始まった!

2021年10月16日
iPhoneアプリから投稿

いま公開中の
ノータイムトゥダイ
で007を辞めるダニエルクレイグ
彼の最初の作品

カジノロワイヤル

この作品は
マッツミケルソン
エバグリーン
と大好きな俳優さんがでているのでダニエルの作品の中でも、好きな作品。

ダニエルの007は5作
全部つながっている。
そのキッカケが エバグリーン演じる ベスパの存在。

先日、ノータイムトゥダイを観て、彼の他の4作を観なおしちゃいました。

この作品から一気観してほしいです!!

ダニエル最高!!

コメントする (0件)
共感した! 1件)
シネトリ〜Cinema Trip

4.5007シリーズ初観賞。

2021年10月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

怖い

興奮

 AmazonPrimeにて観賞。スパイ映画としてあまりに有名ですが、今まで観る機会がなく見放題になったきっかけに観賞を決意。ボーンシリーズ、MIは観賞済みであります。

 ジェームズ・ボンド役ダニエル・クレイグ渋過ぎカッコよ過ぎ。中盤からカジノが舞台ということでタキシードも抜群に似合っている。
 かなりクールなイメージがあったんですが(実際そうなのですが)ショベルカーでド派手に突っ込むような直情的なところがあったり、冷酷な一面を見せながら関わった人物に関しては心を留める一面があったりと、最初のイメージとはだいぶ印象が変わりました。

 ストーリーとしてはいかにもなスパイ映画。国のお金を使ってカジノとか、バレたら怒られるぞ〜笑 ストーリーが後半に展開するに従って、どれが本当なの〜!?と疑心暗鬼に陥ってしまうほど、見入ってしまいました。

 昔の007シリーズについては全くの無知なので、これから順を追っていこうかと思います。ボーンシリーズ、MIシリーズのように良質なアクション映画が好きな方ならオススメ。

 デスストランディング、ハンニバルで知ったマッツ・ミケルセンも素敵な悪役でしたぞ!少し痛々しいシーンあるのでご注意。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
こたー

4.5始まりの予感が詰まった新生ダブルオー

2021年10月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

スカイフォール以降からしか見ていなかったため、
「No Time to Die」を見終えたこの機会にアマゾンビデオで鑑賞。

当時を思えば、これは度肝を抜くイメージチェンジだったのでは、と思う。
それまでの軽やかさが抹殺されて、かなり重くシブさの際立つ印象だった。
いわゆるゼロエピソードともとれる運びは、
お馴染みのガジェットや派手な機能が搭載された車に、作るQも登場しない。
名乗る例のキメセリフも最後にようやくでてくるほどで、
ボンド自身もピカピカのダブルオーになるその前の、
弱さが同居したようなたたずまいだった。

もともと5作契約だったと聞くクレイグ氏だが、
ゆえに本作は、これから新しい007が始まるんだ、と言わんばかりで
この幕開け感に当時、観客が心を掴まれたこともうなずける。

しかし噂で、
「クリストファー・ノーランは007を撮りたかったが叶わず、テネットが生まれた」
なんて聞くが、
飛行場でジャンボジェットを前にした大がかりなアクションは、
そういえばテネットにも大きな飛行機で体当たりするアクションがありましたね、
なんて、何となく似ているような気がして思い出してしまったのはわたくしだけか。

ともかく、ここからクレイグ版ダブルオーが始まったのか、と思えば感慨深い。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
N.river

4.0SFから人間物語に戻った007😊

2021年10月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

SFから人間物語に戻った007😊

コメントする (0件)
共感した! 1件)
J417

4.0迫り寄る妖艶な美しき蛇

2021年10月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

美しきエバ・グリーン。彼女の魅力に魅了され、物語に引き込まれ、心までも奪われる。それはボンドだけではなく、見る側まで迫り寄る妖艶な美しき蛇のよう。こんな女優は他にはいない。
またアクションは全盛期のジャッキー・チェンかと思えば、ミッション・イン・ポッシブルばりの大爆破。痛快な娯楽要素もふんだん折り混ぜ、見る側を必要以上にもてなしてくれる。脚本も素晴らしくセンスがある内容。これは007の決定版だと勝手に感じる程の、素晴らしい作品だ。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
カメ

4.0圧巻の肉体美

2021年10月4日
PCから投稿

新作にそなえて、復習復習!

水着シーンに拷問シーンに
なにが気になるって
あの肉体が凄すぎる‥
見とれていると、話に置いて行かれそうになる。

あの体で、あんなセクシーなセリフ吐かれたら
瞬殺ですね。

ルシッフルも、眼で演技してるかのような、凄みのある顔!
ビビります。

北欧の人の、ちょっとアンニュイな目元はいいですね

コメントする (0件)
共感した! 2件)
のん

4.5シリーズ最高傑作に出会った様なインパクト

2021年10月2日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ダニエル・クレイグの代表作となった007シリーズ、その出演第一作目。
流れに流れた「ノー・タイム・トゥ・ダイ」公開に合わせ、改めてダニエル版ボンドを観てみました。
今でこそ定着したボンドですが、発表当時は初の金髪ボンドとあって非難する人が続出。大変だったようですね。
しかし蓋を開けてみたら正に理想的なボンドで、多くのファンを納得させたすごいハマり役でした。
また007に向けて身体作りも徹底したのでしょう、以前より一回り以上大きくビルドアップされてました。
まず、冒頭の追跡シーンが今見てもすごい。
何がすごいって逃げる黒人の身体能力の高さ。パルクールやる人なんでしょう、とにかく尋常じゃありません。
マッツもまた良い存在感で、彼の顔立ちがピッタリな役所。
ポーカーのチリチリとした戦いは見応えたっぷり。
未だ現役、ジュディ・デンチの姿にも安心させられます
それと物語と直接関係ないのですが、ちょいちょい水浸しになるシーンではハラハラさせられます。頭髪が…。
最後の哀しいエピソードやエンディングの締め方。
007の魅力がたっぷり詰まった、実にハードボイルドな140分。
代替わりでいきなりシリーズ最高傑作に出会った様なインパクトでした。
正に007そのものでしょう、素晴らしい作品です。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
白波

4.5【参上、新007】

2021年9月29日
iPhoneアプリから投稿

これまでのジェームズ・ボンドとは異なり、ちょっとワイルドな顔立ちで、身長もそれほど高くはないダニエル・クレイグの007ジェームズ・ボンドは、この「カジノ・ロワイヤル」で一気に評価を高めることになった。

実際、スマートさより強さが強調されたように感じられるダニエル・クレイグのジェームズ・ボンドは原作のイメージに最も近いとされ、ショーン・コネリー以来の評価を受けることになる。

この作品の序盤のパルクールのようなアクションは時代を先取りしているようだったし、その後のアクションも、これまでの007より肉体を駆使しているように思えた。

また、ハードボイルドな感じは、その他の場面でも上手く表現されていてい、ヴェスパーとの会話は、もしかしたら映画の名ゼリフとして残せるんじゃないかと思わせるほどのちょっとしたエロさだ。

「君は(僕の)タイプじゃない」

「知的だから?」

「いや、独身だからさ」

「指の血が取れないの」

そっと、指を口に運び、舐めてあげる。

「貴方がすべて失って、残ったものが笑顔と小指だけでも、私にとって、貴方は立派な男よ」

「それは、僕の小指の技を知っているからかい?」

無茶苦茶エロかっこいい(笑)。

映画は、時代を映して、国際的なテロ組織・武装勢力との戦いが中心だし、組織の裏切り者もジェームズ・ボンドを追い詰める。

そして、株式の空売りの場面を添えて、世界の資本市場が、テロ組織や武装勢力の資金調達の温床となっていることなど示唆しながら、終盤のカジノでの勝負など、お金を巡る争いの場のギャップも楽しい。

もう一つ、この作品でヴェスパーとの会話で面白いのはジェームズ・ボンドが、どんな人間かを推測する場面があることとだ。

「オックスフォードかどこかの名門出身」

「もしかしたら、孤児?」

「貧しくて友人がいない」

「スーツが嫌い」

まさに、ダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンドに当てはまる感じだ。

こうして、ヴェスパーの悲劇と、裏切りと、復讐、そして、Mと、どのような展開になるのか、様々な物語を続編の「慰めの報酬」につながることとなる。

コメントする 1件)
共感した! 9件)
ワンコ

2.5007 reborn って事かな?

2021年9月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
やふたろう

4.5面白いやないかー!!!2

2021年9月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

ダイエルクレイブの007第1作目。期待値の問題かもしれないが、面白いやないかー!!!ってなりました。まじかよとなる展開に心持ってかれました。いやぁ、面白い。続きもどんどこ見るぞーい!

コメントする (0件)
共感した! 1件)
たね

4.06代目007最初の物語

2021年9月28日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
カラシ

5.0【ダニエル・ボンド初登場且つ、傑作の一本。ル・シッフルを演じた北欧の至宝、マッツ・ミケルセンとの緊迫感が尋常でないポーカーシーンは忘れられません。”Eva Green”の妖艶過ぎる大きな眼も・・。】

2021年9月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館、VOD

怖い

興奮

幸せ

ー 大変恥ずかしながら、私は今作でマッツ・ミケルセンを知った。北欧の至宝と呼ばれる素晴らしき俳優を・・。ー

◆感想

 ・今更であるので、敢えて、記さない。
 未見の人は今からでも間に合います・・。是非。

 ・但し、最近観た、マッツ・ミケルセン主演の「アナザーラウンド」のパンフレットに記載されていた、キンチョーでガチガチの映画ライター達に対して、マッツ・ミケルセンがリラックスさせようと
 ”どうよ、あの拷問シーン。いいっしょ?”
 と超明るく言ったという言葉に、
 ”いやいや、あの拷問だけは男としては、耐えられませんよ・・・。”
 と思ってしまったのは、私だけであろうか?

 ・更に”Eva Green”の妖艶過ぎる大きな眼と美しさにヤラレタのは、私だけかなあ?

<2006年12月 劇場にて鑑賞>

<その後、他媒体にて2回鑑賞:鑑賞する度に、椅子に固定されたダニエル・ボンドに対し、何度もル・シッフルが行った拷問シーンを、脂汗をかきながら観ている・・。>

コメントする 7件)
共感した! 23件)
NOBU

4.0原点に戻った007シリーズ。新ボンドは人妻好きだった・・・

2021年9月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館、VOD

 MGM、COLのロゴが白黒で始まり、本編でも“00”に昇格する直前のためかモノクロ映像なので期待感溢れます。オープニングタイトルもなぜか今までのシリーズよりも古臭くトランプ柄をモチーフにしたりして、セクシー女性の縁取りなどが出てこない。なかなかやるな~などと身構えていると、爆弾犯を追跡して、ビル建設現場でドンキーコングごっこ。クレーンやヘリを使ったかのような目が回ってしまいそうになるほどの激しいアクションが序盤に登場です。

 流行のビギニングものだとばかり思っていたけど、そうではない。携帯電話もあるし、VAIOのパソコンだって使ってる。何しろ9.11後の世界。ボンド自身もクールなエージェントとしてのイメージよりも、殺しの番号をもらったばかりの人間くさい諜報員を描いた映画です。ヘマも多いし、「独身よりも人妻が好き」などと言ってみたり、好感が持てるところも新しい。昇格したばかりなのでQとも信頼関係が構築できていないせいなのか、登場しません(アストン・マーチンのダッシュボードには色んなモノがあったみたい)。その代わり、M(ジュディ・デンチ)がかなり目立っていて、「ボンドはまだまだダメね・・・」とでも言いたげな上司を見事に演じていました。

 見事6代目ジェームズ・ボンドに選ばれたダニエル・クレイグは公開前にはいい評判がありませんでしたが、フタを開けてみてビックリ。さすがに帽子をコート掛けに投げる技は習得してないけど、走る、走る、また走る、と若くて元気な007ぶりが新鮮でよかったです。そのアクションシーンもさることながら、カジノ・ロワイヤルでのポーカーが最も緊張したところです。カジノ・ロワイヤルでは相手にも見えるカードが共通となっているというルール。3枚晒しておいて、ベットのあとにさらに2枚晒す。ブラフかどうかの表情を読み取る、ここの駆け引きが最高!ポーカーがメインとなってる映画で好きなのは『シンシナティ・キッド』なんですけど、似たようなスリルが味わえました。そして、二転三転するストーリー。脚本の上手さも光ってました。

 今回のボンドガールはエヴァ・グリーン。清楚な感じの会計士でしたけど、今までのボンドガールとは雰囲気が違う。結局は純粋なラブストーリーになってましたけど、これはこれで素敵です。この純愛路線の007に感動する人も多いでしょうし、ここしばらくは飲み屋で「ドライ・マティーニ!」と注文するおじさんが増えそうですけど、OMEGAの腕時計も流行るのでしょうか・・・さすがに日本では、アストン・マーチンに乗る人はそんなにいないでしょうね。

 ダニエル・ボンド最終章を観るために再チェック。タマタマ拷問されてからのストーリー展開がちょっと不思議。ラストでMによって謎が明かされるが、トリッキーな構成といい、フィリックス・ライターがジェフリー・ライトという意外性をアピールしてた割に途中でいなくなっちゃうし、新章スタートにふさわしいくらいギミックだらけの作品だった。

【2006年12月映画館にて】

コメントする 2件)
共感した! 16件)
kossy
PR U-NEXTで本編を観る