劇場公開日 2006年12月1日

「始まりの予感が詰まった新生ダブルオー」007 カジノ・ロワイヤル N.riverさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5始まりの予感が詰まった新生ダブルオー

2021年10月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

スカイフォール以降からしか見ていなかったため、
「No Time to Die」を見終えたこの機会にアマゾンビデオで鑑賞。

当時を思えば、これは度肝を抜くイメージチェンジだったのでは、と思う。
それまでの軽やかさが抹殺されて、かなり重くシブさの際立つ印象だった。
いわゆるゼロエピソードともとれる運びは、
お馴染みのガジェットや派手な機能が搭載された車に、作るQも登場しない。
名乗る例のキメセリフも最後にようやくでてくるほどで、
ボンド自身もピカピカのダブルオーになるその前の、
弱さが同居したようなたたずまいだった。

もともと5作契約だったと聞くクレイグ氏だが、
ゆえに本作は、これから新しい007が始まるんだ、と言わんばかりで
この幕開け感に当時、観客が心を掴まれたこともうなずける。

しかし噂で、
「クリストファー・ノーランは007を撮りたかったが叶わず、テネットが生まれた」
なんて聞くが、
飛行場でジャンボジェットを前にした大がかりなアクションは、
そういえばテネットにも大きな飛行機で体当たりするアクションがありましたね、
なんて、何となく似ているような気がして思い出してしまったのはわたくしだけか。

ともかく、ここからクレイグ版ダブルオーが始まったのか、と思えば感慨深い。

N.river