ファースト・ディセント
劇場公開日:2006年12月23日
解説
スノーボード界のトップライダーたちが、前人未到の“ファースト・ディセント(人間が初めて滑る斜面)”に挑むドキュメンタリー。本作撮影後、2006年のトリノオリンピックで金メダルを獲得したショーン・ホワイトとハンナ・テーターを始め、5人のスノーボーダーたちがアラスカ州バルディーズの雪山に集結。自然の脅威に圧倒されながらも、まだ誰も滑ったことのない究極の斜面を滑走する姿を大迫力で映し出す。
2005年製作/110分/アメリカ
原題:First Descent
配給:東北新社
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2018年11月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
映画千円デーだけあって、普段映画館に来ないようなボーダーたちが大勢いました。彼らに囲まれ熱気ムンムンの中での鑑賞です。「ボード持ってくればよかった~!」などといった会話も聞えてきましたけど、映画館には必要ありません。本編が始まるまでは騒いでいた彼らも、いきなりアラスカの高山にヘリから降ろされたトップボーダーたちの映像が映し出されると静かになってしまいました。
何しろ、Xゲーム全種目制覇しトリノ五輪金メダリストとなったショーン・ホワイトをはじめ、紅一点のハンナ・テッター、世界チャンピオンのテリエ・ハーコンセン、トラビス・ライス、ショーン・ファーマー、ニック・ペラタという一流のスノーボーダーがアラスカに結集したのです(とは言え、全然知らない)。前人未踏の“ファースト・ディセント”(人が初めて滑る斜面)にチャレンジする彼らは常に死と隣り合わせにあるといっても過言でない。雪崩やクレパスという恐怖が常にあるのです。
ドキュメンタリーであるから、全て本物の映像。特に雪崩に襲われるシーンは圧巻でした。普通に滑ればいいのに、ジャンプとかひねりを入れたり、観てる方はひやひやです。空撮でのパノラマ感や下から撮るアングルには頭も体もよじれてしまいそうになるほどの映像でして、まさしく体感映画であると言えるのでしょう。
映画の構成は、そのアラスカでのダイナミック映像と、スノーボードの歴史や6人の紹介も含まれてるので、多角的に楽しめると思います。もともとは反体制の若者のサブカルチャーから発展したスポーツであること、純粋にスポーツを楽しむという精神であることなど、勉強にもなりました。「国同士で戦わせるオリンピック」をボイコットしたなんてのは粋なボーダーですなぁ。