手紙のレビュー・感想・評価
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罪
玉山さん・山田さんに見入りました
おうち-5
いいときに小田和正で、涙止まらなくなる。
原作も読んだ上で。
罪を犯してしまった兄。
根っからの悪人ではない。
むしろ弟思いで、弟だけを望みで刑務所で生きている。
犯罪者の弟というレッテルで、色んな差別を受ける弟。
お兄さんの手紙は読んでない。
とにかく離れたい。普通に、生きたい。
「差別は、必然なんだ。」という言葉。
そうなんですよね。
どんなに時代が進んでも、場所を変えても、変わらない何かというのは変わらなくて。
その中で生きていかなくてはいけないという真実。
ラストシーンは原作と違うけれど、わたしはこちらの方が好き。
まじで、おうおうと泣いた。
玉鉄の演技が素晴らしい。
鼻水垂らしながらの号泣に、わたしも鼻水垂らして泣きました。
この映画で一気に玉鉄ファンになっちゃいました。
このシーンで小田和正鳴るんですよ?
もう日本人の泣きツボでしょう。
どちらサイドの痛みも画面を通して伝わってくる。
これを若いときに見てよかったと思ったし、将来子供が出来たら見てほしい映画です。
号泣
時間が経って観る視点が大きく変わりました
罪を背負うと言う事
犯罪者を家族に持つと言う意味を丁寧に描いてた良作だと思う。山田孝之と玉山鉄二は本当に素晴らしかった。
ただ、沢尻エリカじゃないのでは感が最後まで拭えなかった。関西弁も変だったし…顔が派手だから最初うっとうしい女に見えたのは監督や原作の意図していた事なのだろうか?
山田孝之の繊細な演技、兄を隠して生きている事を誰にも言えない孤独と罪悪感、寂しさや辛さが何気ない行動や表情から読み取れて切なかった。
玉山鉄二も優しいお兄ちゃん、単純で馬鹿だけどほっておけない心根の良さが滲み出てて辛くなった。
アクシデントで殺したのだから許してやれという作りでなく、罪を犯した人間とその家族はもうその罪を背負って行くしか生きれないと言う話なのも良かった。
ラストの慰問シーンは涙なしには見られなかった。2人の関係性と演技、演出と音楽が重なって感動の波状攻撃だった。
人生で大事な物
映画の内容は、なんとも切なく、悲しく、どうしようもない不条理の中、人間の本当の温かみや、心揺さぶる存在というのはやはり何があっても自分の側に居てくれた人だという事を、上手く感じさせてくれるものだったと思う。
加害者の弟という複雑な心境、兄の罪も重いものであったが、兄が自分の学費のために働き体を壊し、体を治す解決策が無い中で、弟の学費のために仕方無し、それしか無いという状況下で行った強盗殺人。
弟は自分がどんなに社会で迫害されていっても、兄を責めることは出来ず、ただ1人で抱え込んでしまう。
迫害の末に辿り着いた家電屋での仕事、大事な人を過去の事実で失い、夢であった芸人も同理由で辞めてきた。
兄への怒りも凄まじい、自分のためにやってくれたとはいえ…とう葛藤の中、何もしてない青年が不条理に迫害され、傷つけられ、ぼろぼろにされていく。
諦めかけた彼に、家電量販店のお偉いさんがかけた一言に心が震えた。『君はここで生きて行くんだ』
炭鉱の頃からずっと支えてくれていた女性、ふと現れた人の世の中を如実に表す現実の言葉、そして主人公の諦めずに不条理と戦い抜いた記録。
ここまで心震え、涙したことは無い。
世の中はほとんど良くも悪くもない不条理のグレーな色で出来ている気がした。
何も悪くない人が、生まれ持って体が悪く働けないだけで迫害され、お金も無く辛く社会との関係も持てないがため、人間不信、そして自責の念に苛まれていく。
そんな事例は世の中に山のように溢れているんだろう。
良いも悪いも無い、自分の考えが全てで、頑張ってない奴はくそ、そんな考えに支配されては自分も他人も傷つける。
SNSが栄えた昨今、避けられない傷つき、一生ついて回る問題に出会った際、世の中の不条理を理解して生きることが大事なことかなと感じた。
この映画に、根が悪い人などただ一人として出てこなかったと感じたためである。
自身の中で人生観を大きく変える映画となりました、ご製作下さった皆様、本当に感謝申し上げます。
号泣必至
ひたすら感動、泣き通しでした。
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