手紙のレビュー・感想・評価
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見所は最後
最初は、よくドラマで見るような内容だなぁと思いながら見ていました。
でもラストにやられました(T_T)
一気にぐぉぉおってきました(T_T)
弟が漫才している時の兄の顔。
あの顔を見た瞬間一気にいろいろ
兄弟の気持ちを考えてしまいました。
漫才を兄はどんな気持ちで見ていたのだろう。弟はどんな気持ちで兄の前で漫才をしたのだろう。
あの演技のできる玉山鉄二さん凄いですね‼︎
クライマックスでめちゃくちゃ泣いてしまいました!
音楽にも涙をそそられてしまいました。
弟の進学のために必死にがんばっていたのに結果人を殺してしまい一生刑務所、弟は進学できず差別を受けて生きているだなんて兄辛いですね…
兄はもう刑務所をでて弟と話すことはできないんですよね…
弟は兄のせいで差別を受けて生きなくちゃいけないけれど、面会や漫才で刑務所に時々いってほしいなぁ、と勝手にその後を考えてしまいました。
わが身を呪うだけの主人公が覚悟を決める
総合70点 ( ストーリー:65点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
言いたいことはわかるし、いい主題だと思う。しかし主人公の身に起こることがいかにも取り揃えられられたものだったり説教くさかったり説明的すぎたりで、前半の展開にはそれほどのめり込めなかった。犯罪加害者家族の直面する内容がありきたり過ぎたしベタ過ぎたように思う。本人とは関係の無い理不尽なことでこんなことが起きています、ということばかりが前に出過ぎ。
後半、主人公があまりのことに我慢が出来ず手紙を書くのをやめて、家族という関係と自分自身の人生とを考え決断を下すときから雰囲気が変わってきた。いいか悪いかは別にして、周囲からの差別はあるだろうし、厳しい言い方をすればむしろそれは当たり前なことだ。その差別からひたすら隠れ逃げ続けた不幸な主人公が、幸運なことに理解者と家族を手に入れたことで、不幸を受けて自分の身を呪うだけだったことから変われた。人はどうしようもない境遇にどう向き合うのかということの重さが表現されていて、この部分からは面白くなってきた。差別はいけないと言うものの、それが存在するのが現実である。そして差別を受け入れた上で決別をして家族のため新しい道を歩むことにした彼の前向きな強さに共感できた。
差別と貴男ならどう向き合うか。
犯罪を犯した人物の家族はどういう
扱いを受け、どういう仕打ちに遭うのか。
罪を憎んで人を憎まずといい言葉が
飾りに思えるほど主人公に降りかかる
出来事が切ない。
東野圭吾原作だから面白くないはずがなく
周りを固める俳優も素晴らしい。
沢尻エリカが普通(エキセントリックでない)
~の役を上手く演じていて新鮮。
自分は耐えれるが家族が出来てから
は、家族には辛い思いをさせたくない。
気持ち解るなあ。
鑑賞後、少し切なくなる作品でした。
君はここで生きていくんだ。
映画「手紙」(生野慈朗監督)から。
兄が、あるきっかけで強盗殺人をしてしまったことで、
弟である主人公が、世間の冷たい視線を浴び続け、
さらに、これでもかと言うくらい差別を受ける。
「兄貴がいる限り、俺の人生はハズレ。そういうこと」
と気持ちは荒び、差別のない場所を求めて彷徨い歩く。
そんな彼に、厳しいが、かつ真剣な態度で接してくれた
会社の会長がいた。
網に入ったミカンを食べながら、まずは
「差別は当然なんだよ」と現実の話しを切り出し、
「差別のない場所を探すんじゃない」と前置きをして
「君はここで生きていくんだ」と諭した。
いつまでも逃げているんじゃない、
いつまでも兄貴のせいにするんじゃない、
君のことを真剣に心配してくれる人のためにも、
今の現状を受け入れて、差別のあるここで頑張るんだ、
そんなことを言いたいのかな、とメモをした。
辛い現状から逃げることは容易いけれど、
それではいつまでも逃げ続けることになる。
この映画のワンシーンだけでなく、
いろいろな生活パターンで使える台詞として残したい。
涙がとまりません
私を映画にハメタ作品です。
映画館で観たのは4年位前。
その時彼女が沢尻エリカとは知らなかった。
刑務所の中で漫才している時には何度見ても涙が止まりません。
しろくま的には邦画最高の作品です。
もやもやが残りつつも ラストは評判通り!
犯罪者の家族という重いレッテル…
いわれてみれば今まであまり考えた事がありませんでした。
TV等で被害者やその家族にまつわる処問題というのは度々目にする機会があっても
犯罪者の家族という視点で取り上げているモノにはなかなか出会わない。
この映画で初めて真正面から突きつけられて
初めてちゃんと考えさせられた犯罪者家族の偏見や差別の問題。
重い…
犯罪の代償は裁判で決まった判決内容だけでは到底払いきれない
もっと根の深い、多くの人を巻き込んだモノになるわけですね。
しかもそれは一生に渡って多くの関係者に付いてまわる…
実は今日。
映画を観る前に奇しくも警察のご厄介になったばかり。
といってもこちらは被害者側なんですが、
内容は(こうは言いたくないけど)よくある高校生の万引き事件でした。
高校生のカップルが商品を万引きして店外へ逃走。
店内の防犯カメラで気付いたスタッフが警察へ通報し、まもなく逮捕(確保?)。
2人は警察官に連れられて店舗の事務所で話を聞くことに…
最初は多少の動揺は見せつつも、それ程悪びれる様子もなく
淡々と聞かれたことに答える2人。
それが店外での捕り物劇だった為に、情報が錯綜(さくそう)して
思いのほか多くの警察官が事務所に続々と詰め掛ける…
中には「鑑識」というブルゾンを着た人や、スーツ姿のお偉いさん(?)の姿も。
これには店舗側も少々ビックリ。本人達はもっとビックリです。
徐々にコトの重大さに気付く2人。
「万引き」は「犯罪」…。2人は犯罪者(容疑者)としての扱いに戸惑います。
最終的には涙を流しながら謝罪の言葉を繰り返してました。
そして毎回心が痛いのがこの後なんです。
身元引受人として駆けつけたとき、大抵の常識ある親御さんは目を真っ赤にしています。
「申し訳ございません」と涙声で繰り返すお母さん。
それを心苦しそうに横目で観る子供たち…。
それでもこちらはその親御さんに話をしなければいけないんです。
分かっています。悪いのはこの人じゃない。見方によっては被害者の一面さえある。
でもそれが犯罪者の家族なんですね。
私事で落差の大きい話になりましたが、
簡単に軽犯罪に手を染める今の若い世代が、もしこの映画を観てくれたら
何かが少しは変わるだろうかと思わずにはいられませんでした。
根底に流れるテーマとストーリーについては文句なし。
きっと原作は素晴らしい作品なんでしょうね。
玉山鉄二、沢尻エリカ、山田孝之の表現力も素晴らしい。
ただ所々でシーンの繋がりや心理的な表現が少しチープでTVドラマっぽかったり…
表情や仕草などの演技は抜群な沢尻エリカの大阪弁に少し違和感があったり…
同じく演技のいい山田孝之でも、あの雰囲気でお笑い芸人はやっぱり無理があったり…
小田和正の歌に頼らなくても充分イケたんじゃないかな~という場面だったり…
個人的には、う~ん。惜しい…
で、減点させてもらいました。
とはいえ、若者たちに多く観て欲しい良作だと思います。
※他サイトより転載(投稿日時:2008/02/26)
偏見はだめです。
偏見はだめですね。強盗殺人は絶対許されないけど。少なくとも、今後、加害者家族にであうようなことがあったら、普通に接するようにしようと思いました。本当に被害にあったことのある家族がこの映画をみたらどう思うのかなと思いました。
“差別”と共に、生きていくということ。
犯罪被害者の側を描いた映画は、過去にもあったと思われますが、犯罪加害者の側を描いたモノは、あまり例がないんじゃないでしょうか。テーマがテーマだけに、観ていてとても重かったです。昨今の“泣ける映画”とは同じ括りに出来ない映画です。
前述しましたが、テーマがテーマですので本当に最初から重苦しいです。観ていてドンドン胸が締め付けられ、段々苦しくなってきました。そのくらい“差別による不幸の連鎖”が『これでもか!』と云わんばかりに続くのです。『かわいそう』などという一言では、到底済まされないような。しかしこの映画は“差別”を悪いことと認めながらも、『“差別”は決してこの世から無くならない。差別される側は、そのことも抱えて、生き抜いていかなければならない』と訴えているのです。吾輩、この考え方には目からウロコが落ちました。軽い気持ちで『差別反対』などと言うよりも、何倍も現実的で重みがある考えだと思いました。
玉山鉄二・山田孝之は、それぞれ熱演です(ただ山田君のお笑い芸人は、悲しいほど面白くなかったですが…爆)。そしてこの映画にも登場“カメレオン女優(笑)”沢尻エリカ!この秋、一体何回彼女をスクリーンで観たことでしょう。この映画でも、その芸達者ぶりをイカンなく発揮してくれています。しかし、普段の彼女とのギャップが彼女の女優としての評判を良くしているように思えるのは、吾輩だけでしょうか?
感動的なラストに、小田和正の「言葉にできない」が流れます。このまま終われば素晴しかったのですが、何故かエンドロール中に、もう1曲歌が流れます。個人的な感想ですが…『この歌、要らない!』…。
しかし、この手の“人権”“差別”をテーマに扱かってるような映画は、一昔前なら学校を巡回して上映されてたと思うのですが、今や全国一斉ロードショー扱いですよ。いくら原作が人気作家・東野圭吾氏の作品とは云え。この事柄一つ取ってみても、今の日本映画の勢いを感じさせられますね。
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